更新日:2015年4月27日(月)
月初の米重要経済指標発表に4月末の日米金融政策会合に加え、日本の国内市場休場が重なることでゴールデンウィークの前後にはマーケットが大きく変動しやすくなります。
国内金価格もこの影響を受け、ゴールデンウィーク前後で大きく価格が変動することもよくあります。
近年の国内価格の変動状況をプラチナ価格も合わせて見てみると、
<2014年>
金価格:+9円(+0.2%) プラチナ価格:+50円(+1.0%)
<2013年>
金価格:+55円(+1.1%) プラチナ価格:+38円(+0.8%)
<2012年>
金価格:-108円(-2.4%) プラチナ価格:-191円(-4.5%)
<2011年>
金価格:-166円(-4.0%) プラチナ価格:-176円(-3.6%)
<2010年>
金価格:+14円(+0.4%) プラチナ価格:-214円(-4.0%)
<2009年>
金価格:+83円(+2.8%) プラチナ価格:+149円(+4.2%)
※対象日は4月30日から5月7日(暦によって前後変動あり)
方向性に統一性は見られませんが、上昇時には小幅高、下落時には大幅安という特徴が見られます。
2014年はウクライナ情勢悪化に伴うリスク回避の円高でNY金は買われました。
2013年には日銀の量的質的緩和後の円安時期と金の4月暴落後の反発が重なりました。
2012年は欧州債務危機の時期でギリシャ総選挙(5月7日)を控えてリスク回避と不透明感で円高、金も売られました。
2011年はNY金が史上最高値を連日更新していた時期の最中の反落局面でした。
ギリシャの破綻懸念がくすぶり続け、FOMCでの利上げに向けた見通し状況、日銀の追加緩和期待の剥落など、今年も市場の変動要因を多数抱える状況です。
見通しとしては、既に上値の重い状況にあり、上昇した場合の上値は限定的となって今年も小幅高か、と見られます。
下値のほうもここまで安値圏へと推移してきたことやリスク要因の影響度合いなどから、下落した場合の下げ幅も限定的となり今年は小幅安、との予想もできそうです。
ただし、歴史はそうはなっていませんが・・・。
27日の国内金価格は1.75%の大幅反落。前週末のNY金大幅下落と円高局面が重なったことにより、ゴールデンウィークを前にして大幅安。下落率としては3月9日の1.95%に次ぐ今年2番め。NY金も為替も今朝時点では下げ止まりの様相も見せ始めてはいるものの、NY金は若干の下げ余地を残し、為替はサポートライン割れによる円高余地拡大の可能性を抱え、国内金価格は上値の重い展開が予想される。当面の下値メドとしては今年安値4,816円近辺。
プラチナも1.77%の大幅安で3営業日続落。NYプラチナが下値目標1,110ドル近辺には未達ながら、円高進行によって下値警戒ラインと見ていた4,600円にいきなり到達。プラチナ価格の下落率は4月14日(1.95%)、3月9日(1.82%)に次いで今年3番目。NYプラチナの不安定な状態と円高圧力の高まりによって、今年安値4,576円トライが意識される状況に。
※参考:金プラチナ国内価格4/27とチャート
2015年4月27日(月)時点の相場
国内金:4,835 円 4/27(月) ▼86(1.75%)
国内プラチナ:4,596 円 4/27(月) ▼83(1.77%)
NY金:1,175.0 ドル 4/24(金) ▼19.3(1.62%)
NYプラチナ:1,121.4 ドル 4/24(金) ▼15.3(1.35%)
ドル円:118.92 円 4/24(金) ▼0.65(0.54%)
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