更新日:2015年8月24日(月)
中国株安に中国経済減速懸念拡大、原油安も加わり世界景気の先行き不透明感が高まり、市場のリスク回避ムードは急拡大。やや行き過ぎとの見方もあるものの、今朝時点ではまだ下げ止まりを確認できない状況です。
NYダウは金曜日に530ドル超下げて下落率3%超、週間では1000ドル超の大幅安で5.8%の下落率。いずれも約4年ぶりの大幅下落となり、今年5月につけた高値18,300ドル台からの下落率が10%を超えたことで本格的な調整局面入りとの見方も出始めています。
何の根拠もなく、特に定義されている訳でもない10%下落での調整局面入りですが、長期間続いた上昇トレンドが転換点を迎えようとしている基準としては、ある程度の目安にはなりそうです。
世界同時株安状態となっている現在、主要指数の今年高値からの騰落率を比較してみます。
NYダウ:-10.1% ※5月19日終値18312.39ドルから8月21日終値16459.75ドルまで1852.64ドルの下落。
ナスダック:-9.8%
ドイツDAX:-18.2%
英FTSE:-12.9%
日経平均:-6.9%
※上海総合の今年6月高値から先週末までの下落率は-30.7%。
欧州株は調整局面というよりは短期的には下落トレンド入り。米株は本格調整局面入りしたばかりの状態。
日本株は先週末時点では小幅調整の範囲内。ただし、今朝時点で18,800円台まで水準を切り下げており、この水準で計算すると-9.9%。
日経平均も本格調整局面入りへの分岐点に達しつつあるようです。
逆に長期下落トレンドが続いた金相場の反発上昇率を見ると、
NY金相場は、7月24日終値1085.5ドルから8月21日終値1159.6ドルまで、74.1ドル、6.8%の上昇となっています。
プラチナの場合、8月5日終値950.9ドルから20日終値1034.9ドルまでで84ドル、8.8%の上昇。
金とプラチナは、まだ本格的な反発局面入りには至ってないようです。
24日の国内金価格は3営業日ぶりの反落で0.94%安。急速な反発基調が続いたことによる反動と世界同時株安に伴うリスク回避の円高で大幅調整。目標水準4920円台手前の90日移動平均線が抵抗線となり、2カ月ぶりの上抜けトライ1回めは失敗。下落傾向から水平状態へと移行中の90日移動平均線超えによる中期トレンド好転をかけた攻防へ。短期的には上昇トレンドを維持し、4770円台が下方向への節目に。
プラチナも2.12%の大幅反落。先週末の大幅続伸で4370円の上値目標に到達したことによる達成感による反動で急騰分を帳消し。短期的な流れはまだ上向き優勢ながら、やや失速気味。4250円から60円の水準を下抜けると短期トレンド逆転の可能性が高まり、4200円を割れて再び下値トライ懸念も。
※参考:金プラチナ国内価格8/24とチャート
2015年8月24日(月)時点の相場
国内金:4,854 円 8/24(月) ▼46(0.94%)
国内プラチナ:4,290 円 8/24(月) ▼93(2.12%)
NY金:1,159.6 ドル 8/21(金) ▲6.4(0.55%)
NYプラチナ:1,027.1 ドル 8/21(金) ▼7.8(0.75%)
ドル円:122.06 円 8/21(金) ▼1.34(1.08%)
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