更新日:2015年12月7日(月)
国内の金プラチナ価格差も過去最大水準まで拡大していた状態から、縮小方向への兆しも見られる状況となっています。
ちょうど1年前、昨年の12月19日から、散発的に金価格がプラチナ価格を上回るケースが見られ始めました。当時のグラム単価は4900円程度でした。1カ月後、いずれも5000円台へと上昇した2015年1月16日以降は、プラチナよりも金の価格のほうが高い状態が続きます。
7月のプラチナ価格急落に伴い、それまでの価格差最大水準となっていた2011年末と2012年夏場の500円台半ばに到達すると、秋にかけては拡大の一途。10月5日には900円まで拡大し、これがピークとなったかとも思わせるように10月後半には630円まで急縮小。
ところが、そこから再び急拡大すると11月25日と12月1日には969円。プラチナ価格が6年4カ月ぶり安値水準となる3513円となったのがこの間の11月30日。
金価格4500円台、プラチナ価格は3500円台。5000円台からスタートした金プラチナ価格差逆転状態は1年続き、金価格の500円ほどの下落に対し、プラチナ価格はその3倍となる1500円もの下落となりました。
そして12月4日には価格差は900円台を割り込んで891円、7日時点では858円とさらに縮小。
2011-12年のピーク時の2倍弱の水準にまで拡大したところからの縮小傾向が進み始めた状況にあり、国内金プラチナ価格差は1000円の大台手前でピークをつけた可能性も考えられそうです。
ただし、歴史的となりそうなFOMCを控える現状からは、金価格の下落にプラチナ価格も追随する流れで価格差は縮小傾向、となるケースもまだ想定可能であり、国内プラチナ価格が今年の底値をつけたかどうかの判断には、迷うところです。
7日の国内金価格は前週末比+100円、2.22%の大幅高。1月19日の+125円(2.48%)以来の上昇幅となって11月17日(4606円)以来3週間ぶりの水準を回復。確率的にはかなり低めと見ていたまさかの急反発で4530円の抵抗水準を超えたことで4600円付近の目標水準にいきなり到達。短期トレンドも急転換した形で9月の安値揉み合いレンジ下限付近を超えており、一服後の反落警戒感とともに、その揉み合い上限付近、4650円辺りが上値目安となる可能性も。
国内プラチナ価格は+133円、3.69%の大幅上昇。今年大きく値を下げたプラチナ価格の3%超もの大幅上昇は意外にも今年3回め。8月11日の+135円(3.29%)、10月13日の+158円(4.01%)以来。逆に3%超の大幅下落は今年ここまで5回。9月29日には-162円(4.11%)、8月25日には-252円(5.87%)などやはり最大水準でも下げ幅のほうが大きく勝る状況。3%超の上下動は昨年の2回に対して今年は8回を数え、乱高下しながらの下落基調が続いた今年の状況を象徴。本日の大幅上昇もこのトレンド継続中のなかでの反発局面に過ぎない可能性も。3570円の抵抗水準を超えた場合の上値目安3630円付近を大きくオーバーランした状態でいったんは小康状態へ。
※参考:金プラチナ国内価格12/7とチャート
2015年12月7日(月)時点の相場
国内金:4,595 円 12/7(月) ▲100(2.22%)
国内プラチナ:3,737 円 12/7(月) ▲133(3.69%)
NY金:1,084.1 ドル 12/4(金) ▲22.9(2.16%)
NYプラチナ:880.6 ドル 12/4(金) ▲33.1(3.91%)
ドル円:123.17 円 12/4(金) ▲0.56(0.46%)
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