更新日:2016年10月31日(月)
2週間前、国内プラチナ価格は2番底、金との価格差は三尊天井を形成し始めた(可能性)が意識されていました。
その後、金との価格差は10月14日の1138円が3月と6月に続くピーク水準候補となっていた状態から、21日の1183円までさらに拡大後、ようやく反転。その後は31日の1078円まで急縮小の展開となっています。
プラチナ価格は14日の3359円近辺から反発し切れず、24日の3352円まで下げてようやく反発。その後は急加速で3500円台へと水準を切り上げました。
結果的に、プラチナの金との価格差は三尊天井形成へ、プラチナ価格は2番底形成へとそれぞれ大きく動き出した可能性は一段と高まった状況です。
厳密には、三尊天井完成のためには、価格差はネックラインとなる700円ラインを下回る必要があり、2番底完成のためには、プラチナ価格は今年高値4072円を超える必要があります。その状態を確認するためにはそれ相応の時間も必要となりますが、それぞれ、しばらくはその方向へと動きやすい状態となってきたのではないか、と思われます。
なお、過去の推移を見ると、価格差は1000円付近から1100円近辺までのレンジで保ち合いを形成する時間が比較的長く、現状、既にその水準に踏み込んできました。もう少しの縮小余地もあり、また保ち合い状態となる可能性もありそうです。
価格差1000円から1100円近辺の時のプラチナ価格は、3600円から3700円近辺までのレンジが主要価格帯となりやすかった、とも言えそうです。プラチナ価格は近いうちに3600円台へと水準を切り上げる可能性も十分にありそうです。
明日からスタートする11月相場の実績としては、過去5年間の国内プラチナ価格は2勝3敗、国内金価格は3勝2敗、NYプラチナは1勝4敗で3連敗中、NY金相場は2勝3敗、ドル円は4勝1敗で4連勝中。11月相場は五分五分の状況です。
月初の日米金融政策会合と米国の重要指標、そして8日の米大統領選挙まで重要イベントが続き、それらの結果次第で大きく流れが変わる可能性も否定できません。12月利上げに向けた見通しも固まり始める11月半ば辺りまでは、今後の相場見通しを左右する重要な時期となりそうです。
31日の国内金価格は前週末からわずかに+3円の小幅続伸、9月27日(4613)以来、1カ月ぶりの水準を更新。短期的には上値目標4600円付近に到達したことと、急落前の水準を回復したことによる一服感から動意に乏しい状態。重要指標やイベントが続く今週からは新たな展開へ。当面の変動目安となりやすい水準として、上方向には9月26日の水準超えと90日移動平均線が位置する4650円前後、下方向には下げどまりの21日移動平均線が位置する4530円台辺りまで。
月間ベースでは+10円(0.22%)、3カ月ぶりの小幅反発。
プラチナ価格は0.4%高となり、5営業日続伸で10月4日(3542)以来、4週間ぶりの水準を回復。5日以上の続伸は2月と7月にに続き今年3度め。なお、下落トレンドの2015年は5回だった。NYプラチナも今朝の時間外では980ドル割れへと失速気味となり、多少の調整も予想されるところ。しかし、金と同様に今週はイベントなどよって大きく振られる展開も。当面の変動目安としては、上方向には次の高値水準となる3600円前後、下方向には3400円ラインが強めのサポート水準候補。
月間ベースでは-60円(1.67%)で3カ月続落。
※参考:金プラチナ国内価格10/31とチャート
2016年10月31日(月)時点の相場
国内金:4,605 円 10/31(月) ▲3(0.07%)
国内プラチナ:3,527 円 10/31(月) ▲14(0.40%)
NY金:1,276.8 ドル 10/28(金) ▲7.3(0.58%)
NYプラチナ:981.4 ドル 10/28(金) ▲16.5(1.71%)
ドル円:104.76 円 10/28(金) ▼0.53(0.50%)
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