更新日:2017年6月26日(月)
2017年上半期も残すところ1週間、国内金価格はこの6カ月間で166円値上がりし、+3.57%の上昇率となっています。いっぽうのプラチナ価格は71円値を下げて-1.95%の下落、今年前半は対称的な展開となりました。
国内金価格は2015年後半以降、概ね4500円から4800円までを主要レンジとした保ち合い推移が続いてきましたが、今年前半はその上限となる4800円ラインをはさんでの保ち合い状態となり、主要レンジが上方シフトされつつある状況です。
また、2016年3月高値4941円と2017年3月高値4886円を結ぶ上値抵抗線と、2016年10月安値から鋭角に切り上がる下値支持線とで三角保ち合いを形成中。そしてこの夏、その頂点付近に差し掛かろうとしています。
大きな流れを示す52週移動平均線は26日時点で4716円。昨年5月16日からの週(4721円)以来、1年と1カ月ぶりの高水準となり、ゆるやかな上昇トレンドを示す状況です。
足下では4800円付近まで上昇してきた三角保ち合いの支持線が迫っており、このラインを維持できなければ三角保ち合い下抜けとなり、それなりの調整局面を迎える可能性も高まります。その場合には、これまでの主要レンジ上限4800円を割り込み、4700円台前半で推移する52週移動平均線辺りがサポートの目安となりそうです。
上方向には、三角保ち合いの上限を突破できれば、今年前半の保ち合いからも上抜けることになり、近年の主要レンジを一段と上方シフトさせるような展開も予想されます。当面は4800円後半の重要水準との攻防が、今年後半に向けての分岐点となりそうです。
26日の国内金価格は0.31%高となって3営業日続伸。6月12日(4815)以来2週間ぶりの高値水準となり、抵抗線となっていた90日移動平均線(4809)も8営業日ぶりに上抜け。小幅保ち合いからの上方ブレイクで上値トライへと向かう可能性が高まり、当面の上値目標となる6月高値4867円との攻防へ。
プラチナ価格は、2015年の急落局面が2016年1月安値3334円で底入れし、それ以降ほぼ3500円から3900円までを主要レンジとする保ち合い推移の展開となっています。
中期トレンドを示す52週移動平均は3707円となり、今年1月9日からの週(3703)以来、およそ半年ぶりの低水準へと下落。一度は下げ止まってゆるやかに上昇し始めた流れが3月に反転、ゆるやかな下落トレンドを示す状況です。
また、2016年10月安値から今年2月末まで急上昇し、そこから急反落となって足下ではやや下げ渋りの展開、やはり三角保ち合いを形成しています。
この月末月初にもその頂点に到達し、上方ブレイクか、下方ブレイクを余儀なくされ、新たな短期トレンドを形成する可能性も高まります。
上方向には近年の主要レンジ中央で推移する52週移動平均線が強めの抵抗線となることも想定されます。下方向には、主要レンジ下限3500円を割り込む急落局面を形成することになる可能性も警戒されます。
今年後半スタートに向けては、3500円前半の重要水準を維持できるかどうかがポイントとなりそうです。
26日のプラチナ価格は0.31%の反発。地道に下値を切り上げる形で反発方向への流れが徐々に強まる様子も。3540円台から3580円までの狭いレンジを上方ブレイクできれば一段高の展開が予想され、当面の反発目安は3660円台辺りまで。失速で下方ブレイクへと流れ反転の場合には今年安値更新で3500円の大台割れ、3470円台辺りまでが下値目安となる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格6/26とチャート
2017年6月26日(月)時点の相場
国内金:4,815 円 6/26(月) ▲15(0.31%)
国内プラチナ:3,569 円 6/26(月) ▲11(0.31%)
NY金:1,256.4 ドル 6/23(金) ▲7.0(0.56%)
NYプラチナ:929.4 ドル 6/23(金) ▲3.8(0.41%)
ドル円:111.30 円 6/23(金) ▼0.03(0.03%)
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