更新日:2017年7月3日(月)
将棋界では「望外の結果」と謙遜してきた藤井四段の連勝記録が29でストップ。それでも過去最長記録を更新する十分過ぎる素晴らしい結果を残し、やや過熱感もあった状況にいったん区切りをつけた形に。同じ日の東京都議選では自民党が歴史的惨敗、都民ファーストが都議会第1党へ、小池都知事に「望外の結果」と言わしめる大躍進。安倍一強体制の弊害が大きく影響した結果となり、国政にも跳ね返ることにもなりそうです。悪しき独裁ムードの過熱感が緩和されることにつながれば、今回の結果は良いクスリ、ということにはなりそうですが。
ただ、世界的には安定政権と見られていたはずの日本の政局動向が、既に不安定政権となっている米トランプ政権に続き、マーケットにとっての不透明要因の一つとなりはしないか、夏本番に向けて若干の警戒感も高まりそうな状況です。
国内金価格の52週移動平均は先週末の4716円から今朝時点で4718円へと上昇し、昨年5月16日の週(4721)以来の高水準。乖離率は+1.7%。昨年10月から続く上昇トレンドのサポートライン上にほぼ到達し、ゆるやかに続く中期上昇トレンドを維持して三角保ち合い継続か、下限割れかという状態に。
3日の国内金価格はわずかに1円安となって小幅に続落。今朝の東京市場では為替が小幅に円高方向へと窓を開けてのスタートとなり、時間外のNY金はレンジ下限の1240ドル付近での小動き。国内価格の上値トライに向けての流れも失速状態が鮮明に。攻防が続く90日移動平均線は水平状態からわずかに下落の兆しもあり、このまま上値を押さえられる状態が続くようなら抵抗線となって短中期の流れに影響も。目先は4780円台から4930円までのレンジで揉み合いへ。上限突破できれば上値トライ再開で4900円を目指す展開へ、下限割れの場合には4700円も割れて4680円程度を目指すような展開へ。
国内プラチナ価格の52週移動平均は、先週末の3707円から3704円へと低下し、1月9日の週(3703円)以来、半年ぶりの水準。今年2月末以降の急落の流れが足下ではいったん下げ止まりの兆しとなり、鋭角に切り下がる三角保ち合い上限を上抜けた状態に。4カ月間続いた下落トレンドは6月末で終息し、7月スタートとともに新たなトレンド形成へと向かい始めた可能性を示唆する状態。
3日の国内プラチナ価格は1.04%の大幅反発となって6月7日(3634)以来、ほぼ1カ月ぶりの水準に。金との価格差も6月14日に記録した過去最大値1279円から今朝時点で1207円まで5.6%縮小し、6月13日(1205円)以来3週間ぶりの水準。今朝の時間外でNYプラチナは一時930ドル台へとレンジ上限突破の動きも見られたものの、その後は失速。国内価格も上半期末の底値揉み合い状態からの上方ブレイクで反発基調スタートを示す形ながら、失速への警戒感も。3580円超の水準を維持し、望外の結果となれば、5月高値3690円台までの大幅上昇も。
※参考:金プラチナ国内価格7/3とチャート
2017年7月3日(月)時点の相場
国内金:4,800 円 7/3(月) ▼1(0.02%)
国内プラチナ:3,593 円 7/3(月) ▲37(1.04%)
NY金:1,242.3 ドル 6/30(金) ▼3.5(0.28%)
NYプラチナ:923.7 ドル 6/30(金) ▲4.7(0.51%)
ドル円:112.43 円 6/30(金) ▲0.27(0.24%)
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