更新日:2017年10月2日(月)
9月を騰落率+0.5%とわずかにプラスで終えたことにより、3カ月続伸となって9月としては5年ぶりのプラス圏となった国内金価格、分が悪かった近年9月の騰落状況も4勝5敗に。大幅安スタートとなった10月は昨年まで5勝4敗とやや優勢月で2年連続上昇中。今年の10月は4カ月続伸と3年連続の上昇をかけた勝負月。ゆるやかな上昇傾向が続く20カ月移動平均(4758円)は1年2カ月ぶりの高水準となり、現時点での国内金価格はこれを4.0%上回る水準。
週足では、やはり上昇基調の52週移動平均(4771)、21週移動平均(4865)を大きく上回る水準での推移が継続中。ボリンジャーバンドの+1シグマライン(4958)をわずかに下回り、強気相場一服の状態に。2016年10月安値を起点とする中期上昇トレンドのサポートラインは今週から来週にかけて4850円近辺を通過。短期的な下落局面が続いた場合でも、この近辺までで反発する可能性は比較的高く、この水準を維持する限りは中期上昇トレンド継続中との判断に。中長期スパンでの方向感は上方向。
2日の国内金価格は0.74%安となって4日続落。8月30日(4943)以来、1カ月ぶりの水準となり、短期下値目安4950円近辺に到達。NY金が今朝の時間外で1270ドル台へとやや軟調推移も、これも下値目安付近に到達し、堅調推移のドル円も保ち合い傾向にあることから、いったんは下げ止まりやすい状況に。値幅から見ると7月14日から9月4日までの上げ幅の38.2%戻し4935円近辺までが次の下値目安、23.6%ライン4977円近辺が上値目安候補。
プラチナの9月は5年連続の下落となり、6月と並び近年2勝7敗、圧倒的に分が悪い月に。過去4勝4敗の五分となっている10月を乗り切れば、11月は5勝3敗、12月は6勝2敗、1月6勝3敗、2月7勝2敗と勝ち越しシーズンへ。20カ月移動平均(3693)は6月に下げ止まってほぼ水平移動の状態にあり、プラチナ価格は8月に+2.0%上方乖離へと上抜けた後、9月に-2.7%へと下抜け、現時点では-3.9%の下方乖離。
週足では、ほぼ水平状態の52週移動平均(3663)の下で推移する21週移動平均(3626)は反発しかけた流れがストップした状態。これを大きく下回るプラチナ価格はボリンジャーバンドの-1シグマライン(3544)をわずかに上回る水準。2016年10月以降のサポートラインを下抜け、三角保ち合い下放れの兆し。ただし、週足ボリンジャーからは横ばい推移の流れで最初の反発目安水準に達した状態、と見ることも可。ただし、-1シグマラインを割り込むようなら、弱気相場入りとなって三角保ち合い下放れの勢いが加速してしまう展開にも。中長期スパンでの方向感はやや下方向へ。
2日のプラチナ価格は1.22%の大幅続落となり、7月14日(3545)以来2カ月半ぶりの安値水準。6月から7月末までの底値保ち合い圏に完全に吸収された状態となり、目先はこの保ち合い上限となった3580円近辺から今年安値3529円までが意識される展開へ。金との価格差は1400円へと再拡大、過去最大となった9月27日の1402円、26日の1401円に次ぐ水準となり、過去最大圏での高止まり状態も急拡大基調一服でピークアウトからの急縮小も予想されそうだが。
※参考:金プラチナ国内価格10/2とチャート
2017年10月2日(月)時点の相場
国内金:4,950 円 10/2(月) ▼37(0.74%)
国内プラチナ:3,550 円 10/2(月) ▼44(1.22%)
NY金:1,284.8 ドル 9/29(金) ▼3.9(0.30%)
NYプラチナ:910.3 ドル 9/29(金) ▼10.7(1.16%)
ドル円:112.51 円 9/29(金) ▲0.18(0.16%)
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