更新日:2018年2月26日(月)
年初の5127円が高値ピークとなって軟調推移が続く国内金価格は、2016年10月を起点とする上昇チャネルの下限を少し割り込み、52週移動平均線(4902)に支えられて下げ止まった(可能性がある)状態となっています。
52週移動平均は先週末の4901円から1円上昇し、上昇基調はかろうじて維持する状態。これに対して20週移動平均線は先週末の4991円から4986円へ、既にピークアウトして下落基調がスタートした状態です。
中長期トレンドは強気相場が崩れ始めた形となり、20週移動平均線を超える水準へと反発しない限りは強気相場再開となはならず、軟調気味の推移が続きそうな状況にもなりそうです。
なお、52週線を割り込んだ場合には中長期トレンドも下落基調が一段と強まる可能性もありそうです。
12月には20週移動平均線を割り込んだ後、52週移動平均線にサポートされて反発しましたが、2016年には20週移動平均線を割り込んだ場合、20週移動平均の-4%ラインまで下落基調が続く形が何度も繰り返されました。
20週移動平均の4%下方乖離の水準は現在4787円。今後、52週移動平均線を完全に下回って軟調推移が続いた場合、当面の下値目安は4800円を割れて4700円台後半が意識されることにもなりそうです。
国内金価格は強気相場から弱気相場への、中長期トレンド逆転回避をかけた攻防状態にあります。
一方、プラチナ価格の52週移動平均線は先週の3648円から3644円へと下落、長期下落基調は継続中。ただし、20週移動平均線は先週の3649円から3651円。年末時点の3633円からゆるやかな上昇が続き、先週時点で52週線を上抜けました。価格も1月後半高値からの下落基調が20週線と52週線にサポートされて下げ止まって少し反発し、これらの移動平均線を上回る水準を維持。
長期的な下落基調はまだ継続中ながら、中期的には反発地合いが徐々に優勢となりつつある状態、とも言えそうです。
今後も上昇基調の20週移動平均線を上回る水準を維持できれば、再び20週移動平均5%上方乖離の水準、3800円台を試す展開が訪れることもありそうです。
逆にこの2本の重要な移動平均線を下抜けてしまうと、5%下方乖離の水準、3400円台半ばを試すような展開となる可能性にも警戒が必要となります。
国内プラチナ価格は大幅上昇と大幅下落の両睨み状態で、長期トレンドの下げ止まりと中期上昇トレンド加速をかけた攻防状態にもあります。
26日の国内金価格は0.04%の小反発。NY金は時間外で1330ドルをわずかに割り込み、為替は先週末の1ドル=106円80銭台から107円台へと水準を切り上げての週明けスタート。しかしNY金は下げ渋って反発へ、ドル円は107円割れへと軟調推移。国内金価格は下値目安4900円近辺に到達していったん下げ止まった形も、ゆるやかな上昇基調が続く200日移動平均線(4921)を下回った状態。この状態が続くようだと中長期トレンドは下向きへ。また、ゆるやかに下落し始めた90日移動平均線(4991)を回復しない限り短期トレンドも下向きのまま。ただし4970円台の節目を超えることができれば上方向への勢いが強まり、短期トレンド好転で90日線超えと5000円台回復も。
プラチナ価格は0.27%の反落。NYプラチナが1000ドルの大台に上値を押さえられる状態となりつつあり、国内価格の反発力も押さえられる状態に。21日移動平均線(3707)と90日移動平均線(3650)に挟まれる形で短期的には中立状態からわずかに軟調傾向。21日線を上抜けると短期トレンド上向きで3700円台後半へ。その為にはNYプラチナの1000ドル回復が必要。
※参考:金プラチナ国内価格2/26とチャート
2018年2月26日(月)時点の相場
国内金:4,902 円 2/26(月) ▲2(0.04%)
国内プラチナ:3,674 円 2/26(月) ▼10(0.27%)
NY金:1,330.3 ドル 2/23(金) ▼2.4(0.18%)
NYプラチナ:998.8 ドル 2/23(金) ▼0.6(0.06%)
ドル円:106.84 円 2/23(金) ▲0.09(0.08%)
Copyright(C) Let's GOLD