更新日:2018年7月14日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数の7月速報値は97.1。市場予想の98.0を下回り、1月(95.7)以来半年ぶりの低水準となりました。3月に14年2カ月ぶり高水準となる101.4まで上昇した後は、4カ月連続の低下となっています。
トレンドを示す3カ月平均は97.8となり、3カ月連続の低下で5カ月ぶりの低水準。
現況指数は113.9となり、過去最高となった3月の121.2以降は失速状態が続き、3カ月平均では3カ月連続の低下で5カ月ぶり低水準。
6カ月の先行き景況感を示す期待指数は86.4となり、これも近年の高水準90ポイント付近を記録したのは2月が最後となっており、その後は伸び悩み。3カ月平均では3カ月連続の低下で5カ月ぶり低水準。
いずれの指数も2011年8月を起点に上昇基調がほぼ7年間継続していますが、足下の減速により下値支持線付近にギリギリ支えられる状態となっています。メインの信頼感指数はわずかに下抜けの兆しも見られます。
消費センチメントとしては失速感こそあるものの、依然として高水準を維持する状況でもあり、この背景としては雇用市場の強さと所得見通しの明るさにあるようです。
レポートによれば、45才未満の消費者は2000年以来で最大の所得増を予想している状況とのこと。
その一方で、これまでは雇用と所得の強さによってインフレと金利上昇を克服してきましたが、関税による国内経済に対するマイナスの影響への懸念も高まっているようです。このマイナス懸念度合いとしては、5月の15%から6月には21%、7月は38%へと確実に不安視する向きは強まっています。
13日のNY金相場は-5.4ドル、0.43%の反落。ドル高株高の流れとなった時間外は1240ドル台後半から軟調推移、NY朝には一時節目の1240ドル割れ。今年最安値となっていた3日の1238.8ドルをわずかに下回る1236.2まで下落もこの水準では買い戻し圧力も。ドル高の巻き戻しとなったNY市場では1240ドル台を回復して引けたものの、終値ベースでも2日につけた1241.7ドルをわずかに下回って1241.2ドル。昨年7月17日(1233.7)以来1年ぶり安値水準となり、後退しかけていた下値トライへの警戒感も再燃。保ち合い下限、1240ドルを維持できなくなると1220ドル近辺までの一段安が見込まれ、勢いが強まれば1200ドルの大台ラインが意識される展開にも。
週間ベースでは-14.6ドル(1.16%)で反落。
NYプラチナ相場は-16.1ドル、1.9%の大幅反落。連日の乱高下で前日の大幅反発分を打ち消してさらに水準を切り下げる形となり、時間外の840ドル台半ばからNY午前には820ドル台半ばまで急落の展開。節目として意識される830ドルを回復して週を終えた状態も、大底をつけたと思われた月初以来の安値水準となり、終息しそうでしない下値トライ警戒感は次週も継続へ。830ドルから850ドルのレンジを下抜けると二番底でとどまるか、安値更新となる可能性もあり、下値目安は790ドル台まで。上方ブレイクできればトレンド好転へと向かう可能性も残され、あらためて890ドル台を目標に反発局面形成も。
週間ベースでは-18.3ドル(2.16%)となって今年2度めの6週続落。
ドル円は16銭のドル安円高となって5日ぶりの反落。ドル高と円安の流れが交互に強まる都合の良い好循環となった最近の展開にも一服感。東京午前に前日高値をわずかに上抜け、欧州序盤には今年最高値圏となった年初の113円台に迫る112円80銭近辺まで上昇。しかしドルインデックスがこの1年の最高値圏となる95ポイント付近まで上昇したことでドル高の勢いが失速。NY市場ではユーロの買い戻しもあってドル安基調でドル円も軟調推移。上ヒゲ陰線を残して調整局面入りの可能性も示唆しながらも堅調さを維持し、勢いで今年高値113円台前半程度まで上値を伸ばす可能性も。111円台半ばまでの調整はいつ入ってもおかしくない状況か。
週間ベースでは+1.91円(1.73%)の反発。週間上昇率としては昨年9月以来10カ月ぶりの大幅上昇。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/13終値とチャート
2018年7月14日(土)時点の相場
国内金:4,837 円 7/13(金) ▲41(0.85%)
国内プラチナ:3,265 円 7/13(金) ▲70(2.19%)
NY金:1,241.2 ドル 7/13(金) ▼5.4(0.43%)
NYプラチナ:830.3 ドル 7/13(金) ▼16.1(1.90%)
ドル円:112.38 円 7/13(金) ▼0.16(0.14%)
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