更新日:2018年7月30日(月)
国内金価格は、長期上昇トレンドに変調をきたす分岐点に差し掛かっています。
2016年以降の下値サポートラインを今朝、わずかに割り込んだ状態となっています。
年初から続く下落トレンドでは、6月から急落局面を形成し、昨年12月以降の下値を切り下げるサポートラインも若干割り込んでおり、一時的な売られ過ぎの状態からの反発も予想される状態でもあります。
しかし反発しきれなければ、一時的なサポートライン割れではなかったことになり、長期トレンドの転換点を迎えた可能性も高まることになります。
週足・一目均衡表では、最後の砦が遅行線。現状水準4681円を26週前にずらすと、雲の下限(4680円)で下げ止まった(可能性を示す)状態。2週間後まで4680円で水平状態を維持する雲の下限は、3週間後には4738円へと切り上がります。目先、金価格は4680円以上を維持できれば、近いうちに4700円台へと反発する可能性もありそうです。
30日の国内金価格は-9円、0.19%安の続落。昨年1月31日(4677)以来、1年半ぶり安値水準での小幅安。週明け時間外のNY金は先週末水準1220ドル台前半での小康状態、為替は110円90銭台とわずかに円高気味でのスタート。重要指標ウィークでもあり、金融政策ウィークでもある今週、まずは火曜日の日銀から。緩和政策の弊害対策として若干の長期金利上昇を容認するのでは、との見方から10年債利回り上昇で日米金利差縮小による円高圧力がここ最近高まりつつあるものの、市場の見方は政策変更なしが優勢。米株下落に連れて反落スタートの日経平均に対して比較的底堅く推移しているドル円の動きは、それを反映している様子も。政策調整となればサプライズとなって円高圧力が強まる可能性。下げ止まってもおかしくない金価格が一段安へと向かえば4650円から4630円程度までの下押しも。
国内プラチナ価格は7月3日の3117円をほぼ1カ月間下回ることなく、大底となった可能性を維持して下値を切り上げる動きとなりつつあります。
2017年前半と今年1月を起点とする斜行三角形の保ち合いを形成する状態でもあり、セリング・クライマックスを迎えている可能性もあります。目先、抵抗線が通過する3200円台前半の水準をしっかりと上抜けることが、中期トレンド好転に向けての攻防ラインとなりそうです。
30日のプラチナ価格は+7円、0.22%の小幅反発。大底を打って反発基調へと向かう可能性を示しながらも、その勢いは金の軟調推移によって減速を余儀なくされる状況。日銀の現状維持で円高圧力一服からの円安で金価格の反発をサポートするなら、連れ高で3220円台の上限トライへ、上抜けできれば3340円台辺りまでが次の上値目標に。逆の展開で3130円台を維持できなくなるようだと下押し圧力再燃で3030円台辺りまでが次の下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/30とチャート
2018年7月30日(月)時点の相場
国内金:4,681 円 7/30(月) ▼9(0.19%)
国内プラチナ:3,179 円 7/30(月) ▲7(0.22%)
NY金:1,223.0 ドル 7/27(金) ▼2.7(0.22%)
NYプラチナ:831.7 ドル 7/27(金) ▼4.0(0.48%)
ドル円:111.03 円 7/27(金) ▼0.16(0.14%)
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