更新日:2018年12月17日(月)
国内金価格の今年ここまでの年間平均は4822円。過去最高となった昨年の4857円、2番めの2015年の4838円に続き、過去3番めの高水準。4番めは2016年の4660となっていることから、今年の平均価格は過去3番目の高価格水準を維持して終えることになりそうです。
17日時点の金価格4827円は、史上3番めの高水準となる年間平均をわずかに上回る水準を維持しています。
いっぽう、年間平均にほぼ等しくなるはずの52週移動平均は4828円。現時点の価格を1円、年間平均を6円上回ります。
過去52週の週末価格の平均値となる52週移動平均のほうが年間平均よりも高いということは、ウィークデーよりも週末のほうが価格が高くなりやすい傾向があることを示します。
8月からの上昇トレンドが続く国内金価格は先週、52週移動平均線を半年ぶりに上抜けましたが、ピーク水準となりやすい20週移動平均+4%乖離ライン手前で失速。反落しやすい水準で反落した状態でもあります。
今週、4800円割れへとさらに下落するようだと8月以降のサポートラインを割り込むことになり、調整局面拡大へと向かう可能性も高まりそうです。その場合には、20週移動平均の4700円近辺が重要なサポートに。
その20週移動平均線も上向き始めており、52週移動平均線を再度しっかりと上回ることができれば中期トレンドも好転へと向かうことになります。
FOMC後、今週も週末価格が上昇することになれば、52週移動平均線との攻防を優位に進めることにもなりそうですが。
プラチナ価格の年間平均は3353円。過去10年間での最低水準を更新し続けています。現在の52週移動平均は3352円、年間平均にほぼ一致します。
11月初旬に3397円まで上昇したプラチナ価格は、その時の52週移動平均線(3396)に上値を押さえられる形となって急反落。上昇局面でのピーク水準となりやすい20週移動平均+6%乖離ラインの3363円も上回っていたことから、妥当な反落水準だったとも言えます。
年間平均に上値を押さえられる下落トレンドから抜け出せないプラチナ価格は20週移動平均(3166)も割り込み、再び20週移動平均-6%乖離ライン(2976)方向へと向いやすい局面となってきました。
今週、現状水準付近で下げ止まることができれば、8月以降ゆるやかに下値を切り上げるラインが延長され、底入れでトレンド回復へと向かう可能性も高まりますが、そうならない場合には、3000円割れへと二番底をつけに行く展開も想定されそうです。
FOMC後の週末も価格は上昇しないのか、国内プラチナ価格にとっても今週は重要な週となりそうです。
17日の国内金価格は先週末から-30円、0.62%安となって6日ぶりの反落。若干の過熱感からようやくの調整。11月21日以来、3週間半ぶりに9日移動平均線(4834)を下回り、上昇トレンドの勢いも若干失速。調整局面継続となった場合でも、4800円の大台ライン近辺から21日移動平均線(4796)辺りまでにとどまればクリスマス前にはトレンド回帰の展開にも。4860円超へと高値更新となれば次の上値目標は4900円の大台超えへ。
プラチナ価格は-42円、1.34%の大幅続落。3100円の大台と9日移動平均線(3096)上抜けを維持できず、水平から下降気味となってきた90日移動平均線(3168)手前で反落した流れが続き、再び安値トライ警戒水準に。3050円台の直近安値を下回るようだと3000円の大台ライン近辺までが次の下値目安に。3150円以上へと直近高値を上回ることができれば3200円の大台回復トライへ。短期的には二番底を形成しつつあり、反発しやすいパターンだが。
※参考:金プラチナ国内価格12/17とチャート
2018年12月17日(月)時点の相場
国内金:4,827 円 12/17(月) ▼30(0.62%)
国内プラチナ:3,081 円 12/17(月) ▼42(1.34%)
NY金:1,241.4 ドル 12/14(金) ▼6.0(0.48%)
NYプラチナ:785.3 ドル 12/14(金) ▼12.2(1.53%)
ドル円:113.38 円 12/14(金) ▼0.25(0.22%)
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