更新日:2019年3月25日(月)
国内金価格は2月末の5028円に対して現在4970円。残り1週間となった3月はここまで前月末比-58円、1.15%安。週末・月末・四半期末に年度末が重なる29日に58円以上水準を切り上げることができなければ、3月は6年連続の下落。
そうなった場合には(そうならなくても)、4月は6年連続の上昇をかけた攻防となります。
なぜか、2014年から2018年までの5年連続で3月に下落していた国内金価格は、4月には5年連続で上昇しています。
近年、年前半に年間最高値をつける確率が高い国内金価格は、この時期には高値圏での乱高下状態となりやすいことも影響しているのかもしれません。
もし、3月の6年連続下落を回避した場合、2013年以来6年ぶりの上昇となります。この2013年は、NY金が4月に暴落したことで国内金価格も4月は下落しています。
3月に下落すると4月は上昇、逆に3月上昇なら4月は下落へ、3月と4月の方向性が逆行するパターンは昨年まで6年連続で続いており、今年は7年連続をかけた攻防も続いています。
日足・一目均衡表では転換線(4989)を下抜け、遅行線も26日前の水準(4977)をわずかに下抜けて二役逆転、昨年8月半ばから水準を切り上げてきた上昇チャネルの下限もわずかに割り込み、中期上昇トレンドにも変調の兆しとなっています。
サポート候補となりうる雲の上限は4923円から週末には4978円まで上昇。この水準でサポートされない場合には雲の下限(4859-4919円)が次のサポートにも。
このラインも割り込むようだと三役逆転で短期的には弱気相場入り。
この場合、7年連続をかけた攻防にも黄色信号が。
25日の国内金価格は-19円、0.38%の続落。週末に1310ドルの節目を超えたNY金は週明け時間外も1310ドル超を維持しての推移もやや上値も重い状態でのスタート、週末に110円を割り込んでいたドル円は110円10銭台まで反発したところで日経平均の大幅下落スタートで頭打ち、再び110円割れへと戻り売り優勢地合いに逆戻り。サポートのない国内金価格は小幅保ち合い下限となる4980円を割り込んで3月最終週をスタート。短期的な流れとしては一段安へと向かいやすくなり、3月安値4947円近辺ではサポートし切れず、2月安値4930円でも下げ止まるかどうか、4920円台程度までが下値目安に。長期金利低下の流れを受けて欧州時間以降にNY金の買い圧力がもう一段強まることになれば国内価格も下げ渋りの展開にも。切り返して当面の抵抗水準5020円を超えることになれば今年高値5091円更新トライへと向かう可能性も。
国内プラチナ価格は三役好転状態から転換線(3218)を割り込んで強気相場の勢いが減速傾向に。基準線(3165)が次のサポートラインにも。その下には雲の上限(3140-3127)、さらに4月第1週には雲のねじれも発生。これまでも雲のねじれ発生付近のタイミングでは、底打ち反転、急騰局面形成など、急変動の展開となっていました。
今回も日柄的には、急反発、もしくは一段安の展開にも警戒すべきタイミングが近づいています。
プラチナ価格は-60円、1.84%の大幅続落。週末のリスク回避的な流れを受けて大きく水準を切り下げる形となり、サポートされつつあった9-21日移動平均線も下抜け。2月以降、下値を切り上げる状態で中期的には上昇トレンドを維持しながらも、短期サイクル的には反落基調がやや強まる状態に。3月半ば安値3170円を割り込むようだと中期トレンドも崩れ始めて一段安の展開も警戒され、2月前半までの安値保ち合い圏となる3080円程度までが次の下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/25とチャート
2019年3月25日(月)時点の相場
国内金:4,970 円 3/25(月) ▼19(0.38%)
国内プラチナ:3,206 円 3/25(月) ▼60(1.84%)
NY金:1,312.3 ドル 3/22(金) ▲5.0(0.38%)
NYプラチナ:848.4 ドル 3/22(金) ▼12.7(1.47%)
ドル円:109.92 円 3/22(金) ▼0.90(0.81%)
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