更新日:2019年4月1日(月)
6年連続下落となった3月が終了し、平成最後の4月は国内金価格にとって6年連続上昇をかけた攻防へ。3月が下落なら4月は上昇、3月が上昇なら4月は下落という逆行パターンは昨年まで6年連続。今回の4月は7年連続をかけた攻防にも。
なお、5月は金もプラチナも昨年まで3年連続下落。例年、国内ゴールデン・ウィーク明けにかけては市場のボラティリティも拡大しやすくなり、それでなくともFOMCや米雇用統計などが日本の休日に当たるケースも多い時期。今年は10連休となることで国内株の事前手仕舞いなども想定され、為替市場の波乱も警戒されます。
令和スタート月となる次月には新規一転、4年ぶりの上昇がかかります。
国内金価格は一目均衡表の雲の上から下限(4933)割れへと急落して反発、現状はぎりぎり引っかかっている状態(厳密には1円下回る状態)となっています。雲の下限は今週半ばには4944円まで上昇し、令和元年5月連休明けまで水平状態が続きます。目先、この水準を回復できればサポートラインとなる可能性もあり、5000円前後で推移する雲の上限までの間が当面の主要レンジ候補にもなりそうです。
今週後半にかけて、4944円に届かない場合には、三役逆転の弱気相場入りが確定し、調整局面が一段と強まる可能性に警戒することにもなり、6年連続上昇にも黄色信号点灯へ。
1日の国内金価格は+20円、0.41%高となって4日ぶりの反発。昨年8月16日の4458円から今年2月21日の5091円まで上昇したトレンドは、そのサポートラインを先週末に大きく割り込んだことでいったん終了した可能性が高い状況は変わらず。ただし、調整局面がさらに進行する可能性もいったんストップ。目先は保ち合いを形成して横ばい推移となる可能性も浮上。時間外のNY金は1290ドル台半ばでわずかに軟調気味に週明けスタートも、為替が111円台へと円安スタートとなっていることも国内金価格を下支え。ただし、短期的な流れは依然下方向優勢の状況でもあり、4910円を下回れば一段安の展開も予想され、4870円近辺が次の下値目安にも。
国内プラチナ価格はギリギリながらも三役好転の強気相場を維持する状態。3222円で水平推移する基準線が当面の下値サポート候補となり、その下には3200円まで上昇してくる雲の上限が次のサポートにも。上方向には3300円付近まで低下する抵抗線が攻防ラインにも。
1日のプラチナ価格は+27円、0.84%高で3日ぶりの反発。短期サイクル的には軟調局面入りの様相も、またも下値を切り上げる形となって堅調さも残る状態に。ただし上方向には3280円台で2度上値を押さえられ、強めの抵抗水準となってきた可能性も。この水準を突破できるようなら今年高値更新の可能性も高まり、3350円台辺りまでが次の上値目標にも。切り上げた下値3220円を割れた場合には調整局面拡大へと向かい、当面の下値目安は3130円近辺まで。
2月15日には1976円まで拡大していた金との価格差は1683円となり、12月4日以来4カ月ぶりの水準まで縮小。
※参考:金プラチナ国内価格4/1とチャート
2019年4月1日(月)時点の相場
国内金:4,932 円 4/1(月) ▲20(0.41%)
国内プラチナ:3,249 円 4/1(月) ▲27(0.84%)
NY金:1,298.5 ドル 3/29(金) ▲8.7(0.67%)
NYプラチナ:854.1 ドル 3/29(金) ▲10.3(1.22%)
ドル円:110.86 円 3/29(金) ▲0.22(0.20%)
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