更新日:2019年12月16日(月)
国内プラチナ価格は2015年10月高値4216円と今年9月高値3584円を結ぶラインが抵抗線となって4年余り、上値を押さえられ続けてきました。この4年越しの抵抗線を今、まさに上抜けようかという状態に差し掛かっています。
この4年の間には、9年半ぶリ安値となった2018年8月の2911円が底値となり、概ね3000円近辺の安値を3度つけて逆三尊に近い形状を残して反発基調となっています。概ね3400円をネックラインと見れば逆三尊の値幅は約400円。ネックラインを上抜けて逆三尊完成後の上値トライの目安としては3800円。
ポジティブな見方をすれば、年末年始にかけて4年越しの抵抗線を完全に上抜けることになれば、来年には2018年高値圏、3800円台を目指すような展開となる可能性もありそうです。
短期的には、今年高値圏3600円付近で2度上値を押さえられて反落した状態となり、このまま高値更新できずに軟調な展開となった場合には、ダブルトップ形成への警戒感も徐々に意識される可能性もありそうです。3500円から3400円までの間には複数のサポート候補もあり、近いうちにこの水準を下抜ける可能性も極めて低そうにも見えますが、万が一これを下抜けてダブルトップのネックラインとなる3300円近辺をも下抜けることになった場合には、この間の値幅300円分さらに下落するような展開も想定されます。
ネガティブな見方をすれば、年末年始にかけて流れが大きく巻き戻されてダブルトップが完成するうような展開となった場合には、この10年間での最安値水準3000円近辺まで下落する場面が、来年も見られることにもなるかもしれません。
16日のプラチナ価格は-41円、1.14%の大幅安となって4日ぶりの反落。金曜日の上昇分を帳消し。今年高値3584円と同水準まで急騰して失速、9月後半と11月高値3540円台まで急反落となり、上値目標3600円台を目指した流れはいったん巻き戻し。今年最高値水準に上値を押さえられ、今年2番めの高値水準で下げ止まった(かもしれない)状態ながら、今年後半は上下動を繰り返しながらも下値を切り上げる展開が続いており、今回ももう一段の下落も想定される反面、930ドル付近で下げ渋るNYプラチナにもサポートされて今年高値再トライへと向かうようなら、昨年3月以来1年9カ月ぶりとなる3600円台があらためて意識されることに。そうなれば主要レンジがさらにもう一段切り上がる形にも。
1週間前には5565円まで、大きく水準を切り下げて雲の下限も下抜け、さらなる大幅下落も警戒された国内金価格は、短期的にはそれで下打ちして反発。基準線と転換線をまとめて上抜け、遅行線も価格ラインを上抜け、価格は雲の下限を上抜けて上限(5675)までもあとわずか。5675円超へと抜け出せば再び三役好転。
状況的には、夏場のような勢いには欠けるものの、場合によっては高値再トライをうかがうような展開にもなりうる状態にまで、地合いは回復してきたようです。
16日の国内金価格は+34円、0.6%高となって4営業日続伸。11月7日(5690)以来、1カ月ぶりの高値水準。週明け時間外のNY金は先週末水準1480ドル付近での小動き、為替は先週末からわずかに水準を切り下げて109円20銭台からのスタートも窓埋め後に109円40銭台まで上昇後、109円30銭台で落ち着き始めた様子も。米中第1段階合意や英総選挙結果を受けたリスク選好ムードとそれらに対する慎重な見方も混在、FRBの緩和的な姿勢にもサポートされてNY金は下げ渋り、当面利上げも想定されないことや欧州通貨高にも押されてドル安優勢となり、株高に連動しての円安もやや失速気味。
結果的に水準を切り上げる形となった国内金価格は節目の5630円台を上抜け、1カ月ほど続いた5600円をはさんでの保ち合いを上方ブレイク。ビッグイベント通過後というタイミング的にも、季節的にも、状況的にも一方的な流れとはなり難い状況のようにも見えるものの、短期的な流れとしては一段高への可能性も。当面の上値目標としては11月5日につけた近年最高値5741円超え、5750円近辺まで。
※参考:金プラチナ国内価格12/16とチャート
2019年12月16日(月)時点の相場
国内金:5,658 円 12/16(月) ▲34(0.60%)
国内プラチナ:3,542 円 12/16(月) ▼41(1.14%)
NY金:1,481.2 ドル 12/13(金) ▲8.9(0.60%)
NYプラチナ:928.8 ドル 12/13(金) ▼16.0(1.69%)
ドル円:109.33 円 12/13(金) ▼0.17(0.16%)
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