更新日:2020年2月2日(日)
ワールド・ゴールド・カウンシルのレポートによれば、2019年第4四半期の世界の金需要は1045.2トン。前期比-56.5トン(-5.1%)、前年同期比では-249.8トン(-19.3%)。6四半期ぶりの低水準。
<目的別需要>
■宝飾品:584.5トン※1年ぶり高水準 前期比+120.8トン(+26%)、前年比-61.7トン(-9.5%)シェア55.9%※2年ぶり高水準
■産業用:83.8トン※1年ぶり高水準 前期比+1.8トン(+2.1%)、前年比-0.5トン(-0.6%)シェア8.0%※6四半期ぶり高水準
■投資:267.3トン※5四半期ぶり低水準 前期比-139.9トン(-34.4%)、前年比-131.6トン(-33.0%)シェア25.6%※5四半期ぶり低水準
■中央銀行:109.6トン※7四半期ぶり低水準 前期比-39.1トン(-26.3%)、前年比-56.0トン(-33.8%)シェア10.5%※7四半期ぶり低水準
<中銀保有量・四半期増加ランキング>
1位:ロシア:29.30トン
2位:トルコ:27.06トン
3位:インド:14.93トン
4位:セルビア:9.12トン
5位:UAE:8.63トン
6位:カザフスタン:8.00トン
7位:モンゴル:5.04トン
8位:ウズベキスタン:3.73トン
9位:ギニア:1.11トン
10位:ウクライナ:0.62トン
トップ2カ国は前期から入れ替わり。インドは買い増し再開でランクイン、前回3位の中国は買い増しいったん停止でランク外へ。
<投資需要・内訳>
■現物:240.6トン※3四半期ぶり高水準 前期比+89.7トン(+59.4%)、前年比-44.7トン(-15.7%)
■ETF:+26.8トン※5四半期ぶり低水準 前期比-229.6トン(-89.6%)、前年比-86.9トン(-76.4%)
※ETFが売り越しから買い越しへと転換後、数四半期で価格はピークを迎えるパターンが続き、今回も第3四半期での価格ピークを確認する形になる可能性もありましたが、年末からの反発により、そうはならず。さらに年初の急騰により、価格ピークを迎えるタイミングが先送りされる可能性も。
<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた金消費需要は825.0トン※1年ぶり高水準 前期比+210.4トン(+34.2%)、前年比-106.3トン(-11.4%)
★1位中国、2位インドは2四半期連続。中国の宝飾品需要は159.7トンで3四半期ぶりの高水準、インドは149トンで2四半期ぶり高水準。現物投資需要は中国が47.6トンで2四半期ぶり高水準、インドは45.3トンで1年ぶり高水準。
夏場の価格急騰から調整局面を形成した秋は、2つの金消費大国にとって格好の押し目となったようです。ただし、2カ国合計の金消費需要の世界シェアは48.7%。50%割れは3年半ぶり。
<世界の金消費大国>
3-4位は変わらず、5-6位は前期から入れ替わり、7位タイは前期の売り越しからプラス転換で大幅増。ロシアは小幅増も8位で変わらず、9位インドネシアは前回12位からアップ、10位英国は前回15位からランクイン。上位10カ国のうち、3年ぶり低水準となったイラン以外は全て増加、トルコは10四半期ぶり、ドイツは11四半期ぶり、ロシアは17四半期ぶり高水準。
なお、前期-3.62トンの売り越しだった日本は2.64トンへとプラス転換で1年ぶり高水準で29位。
※2019年、年間トータル需要はこちら
2020年2月2日(日)時点の相場
国内金:6,009 円 1/31(金) ▼14(0.23%)
国内プラチナ:3,744 円 1/31(金) ▲11(0.29%)
NY金:1,587.9 ドル 1/31(金) ▼1.3(0.08%)
NYプラチナ:961.9 ドル 1/31(金) ▼18.6(1.90%)
ドル円:108.39 円 1/31(金) ▼0.57(0.52%)
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