更新日:2020年4月13日(月)
国内プラチナ価格が2008年、リーマンショックで大底をつけた際、当時10月1日の3641円から10月28日の2411円まで急落し、いったん反発の展開となりました。
今年、コロナショックで2020年2月25日の3731円から、3月23日の2422円まで急落の展開となり、いったん反発の展開となっています。
約1ヵ月で1200円超の急落となった値幅とその軌道は、11年前と酷似しています。反発後の戻り高値が2800円台、も同水準となっています。
しかし、11年前にはその後、二番底をつけに行きます。およそ1ヵ月後の11月21日には2388円。本当の大底をつけて、その後ゆっくりと反発していく流れとなりました。
今年に当てはめると、二番底、本当の大底をつけるタイミングとしては2日後、4月15日に相当。
株価やNYプラチナと同様に下げ渋る状態が続く国内プラチナ価格は、二番底警戒感が強まるタイミングに差し掛かっています。
13日の国内プラチナ価格は+44円、1.56%の大幅続伸。しかし4月7日の2858円にはわずかに及ばず、2860円の抵抗水準にいったん上値を押さえられた形。週明け時間外のNYプラチナが先週末水準750ドル付近での小動き、伸び悩む状態にもあることが重石に。目先、2860円超へと抜け出すことができれば2920円近辺までを上値目標に一段高の展開へ。下方向には2810円のサポートを割れると4月安値2730円台までが下値目安に。
日足一目均衡表では、転換線(2795)を上回る基準線(2845)を上抜けて一役は好転。残り二役の逆転状態については、雲との関係性は上限超えに向けてはそれなりの時間が必要にも。また、遅行線と価格ラインとの関係性では、まもなく遅行線が価格ラインにぶつかる展開となり、そのまま水平移動でもいったんは上抜けて好転。しかし、ぶつかった時点で跳ね上がるか、急反落か、価格急変となるパターンもしばしば見られる展開。雲のねじれ付近に相当する現状、価格急変警戒感もじわりと高まる状況にも。
金価格は+32円、0.5%高となって3日続伸。今年高値2月25日(6397)以来、1ヵ月半ぶりで今年2番めの高値水準。週明け時間外のNY金は1740ドル付近での小幅揉み合いスタート、為替は先週末からわずかに円高寄りで108円30銭近辺。短期上値目標6400円台に向けてもあとわずかとなって若干の上昇余地も、歴史的高値圏では勢いも減速気味。ここで頭打ちとなると、6400円の節目を上限にダブルトップを形成する可能性を残しての反落パターンも警戒されることにも。ただし、この場合のネックラインは今年安値3月17日の5648円。短期的にこの水準を意識することもかなり難しく、目先は4月8日の押し目6240円台がサポートに。これを割り込んだ場合には6150円近辺までの一段安も。
日足一目均衡表では三役好転の強気相場。目先のサポートは雲の上限が4月前半までは6200円近辺、後半には下限が6000円近辺。この6000円近辺の水準は中期的な強めのサポート候補にも。また、転換線が6150円近辺から上昇見込み。いずれにしても目ぼしいサポート候補とは200円程度の乖離状態にあり、引き続き不安定な展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/13とチャート
2020年4月13日(月)時点の相場
国内金:6,393 円 4/13(月) ▲32(0.50%)
国内プラチナ:2,857 円 4/13(月) ▲44(1.56%)
NY金:1,752.8 ドル 4/9(木) ▲68.5(4.07%)
NYプラチナ:748.6 ドル 4/9(木) ▲15.0(2.04%)
ドル円:108.44 円 4/9(木) ▼0.05(0.05%)
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