更新日:2020年11月27日(金)
2019年5月29日に4821円だった国内金価格は、今年8月7日には過去最高値となる7676円。1年余りで2855円(59.22%)上昇して価格が1.5倍以上となった後、3ヵ月半経過して6618円。1058円(13.78%)下落して調整局面入り。2019年5月から今年8月までの上昇値幅に対する38.2%戻しが6585円。下からは52週移動平均線が6532円まで上昇。週足一目均衡表の雲の下限は来年2月には6600円台まで上昇して数ヵ月の水平状態へ。国内金価格にとっては、この6600円前後の水準が目先のサポートにもなりやすく、かつ今後の重要な攻防ラインということにもなるかもしれません。
26日はサンクスギビングデーでNY市場が休場。ブラックフライデー、週末へと続くことから為替市場も徐々に閑散状態へ。ドル円は前日から20銭余り下げて0.21%の反落。東京時間朝には104円40銭台から104円20銭台まで軟調推移、その後は30銭台までの小幅レンジで揉み合い推移。欧州・NY時間にかけてレンジを縮小し、104円20銭台に収束。この日の変動値幅20銭弱にとどまり、今年の平均73銭の3分の1以下。週初の大幅反発は20日移動平均線(104.45)に押さえられて失速し、反落に転じた形になりつつあるものの、9日移動平均線(104.21)に下値を支えられて24日の安値も下回らず。104円半ばが目先の抵抗水準となり、上抜けできれば11月高値圏105円台半ばから後半を目標に上値再トライへ。下方向には104円20銭が目先のサポートとなるかどうか、その下には心理的節目の104円、その下には103円70銭が比較的重要なサポート。これを割り込むようだと11月安値(103円10銭台)と103円も割り込む可能性も高まり、102円台後半までが視野に。
時間外のNY金は1810ドル付近で小康状態、1800ドルで下げ止まった形をキープ。27日の国内金価格は-9円、0.14%安となって7日続落。7日続落は2018年2月以来、2年9ヵ月ぶり。水準としては6月24日(6615)以来、5ヵ月ぶりの安値。RSI(14)は11.1まで急低下、2015年11月18日(8.8)以来、5年ぶりの売り過熱状態。NY金の下げ止まり感に対して足下の円高傾向が重石に。夏場の急騰前高値、5月高値圏6600円近辺がサポートとなるかどうか。
週間ベースでは-169円、2.49%安で3週続落。下落率では9月21日の週(-257円、3.58%)以来2ヵ月ぶり、今年6番めの急落。
週足一目均衡表では、基準線(7075)を転換線(6880)が下回り、価格水準はこれらを下回る弱気相場の第1フェーズ。遅行線は価格ラインをわずかに上回るも目先は価格上昇局面との攻防へ。価格ラインは雲の上限を上回るも、上限ラインは年明けに6400円台から6800円台へと急上昇。年明けに向けては厳しい攻防が待ち受けることに。
プラチナ価格は-23円、0.66%安で3日ぶりの反落。NYプラチナは時間外に974ドル台半ばまで上昇して上値を押さえられ、950ドル半ばまで反落後には960ドル台を回復。上値トライ一服の状態と円高を反映しての小幅調整。目先、直近高値を上抜けて3500円超へと抜け出すことができれば上昇トレンド継続、9月高値圏3540円近辺までが上値目標に。下方向には3400円の大台ラインがサポート候補、3370円は比較的重要なサポートで割れると流れが逆転へ、3310円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは+62円、1.82%高で4週続伸。
週足一目均衡表では、転換線(3294)が基準線(3337)を上回れば三役好転。激しく上下動を繰り返しながらそのレンジを縮小してきた今年のプラチナ価格。概ね横ばい推移の52週移動平均線(3279)も上抜けて、上値トライ局面が進行中。1月高値から3月安値までの76.4%戻し(3567)が当面の攻防ラインにも。これを上抜けると8月高値(3655)が上値目標に。これらを上抜けるとようやく中期的なトレンドにも変化の兆し。
※参考:金プラチナ国内価格11/27とチャート
2020年11月27日(金)時点の相場
国内金:6,618 円 11/27(金) ▼9(0.14%)
国内プラチナ:3,469 円 11/27(金) ▼23(0.66%)
NY金:1,805.5 ドル 11/25(水) ▲0.9(0.05%)
NYプラチナ:969.8 ドル 11/25(水) ▲11.5(1.20%)
ドル円:104.25 円 11/25(水) ▼0.22(0.21%)
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