更新日:2021年2月23日(火)
米・英に遅れをとりながらもワクチン接種も徐々に進行し、ドイツでも景気回復への期待が高まります。
2月のドイツIFO企業景況感指数は92.4となって4ヵ月ぶりの高水準。現況指数は4ヵ月ぶり低水準となった1月の89.2から2月は90.6へと小幅上昇にとどまりましたが、期待指数は94.2となって10月(95.1)以来4ヵ月ぶりの高水準。不確実性指数も6ヵ月ぶり高水準となった1月の66.0から2月は65.4へと小幅に低下。
不透明感が少し晴れて、回復への期待値が高まり、現況もわずかに改善。
セクター別ではほぼ全ての主要セクタが上昇。ただし、拡大基調を示すプラス圏推移は製造業のみ。製造業は16.1となり、2018年11月(16.6)以来2年3ヵ月ぶりの高水準となって回復基調を牽引。
サービス業は7ヵ月ぶり低水準となった1月の-4.4から2月は-2.2へと上昇も、4ヵ月連続のマイナス圏推移。貿易関連は8ヵ月ぶり低水準となった1月の-17.2から-14.6へと上昇も2ヵ月連続のマイナス圏。小売に至っては9ヵ月ぶり低水準となった1月の-34.0から2月は-31.5。4ヵ月連続のマイナス圏推移。過去最低となった4月の-51.0に次いでコロナ以降では3番めの低水準。低迷状態が続いています。
やはり、最もコロナ禍の影響を受けるのは小売業のようで、行動規制も解除されてワクチン接種が広く進行するまではプラス圏回復は難しいのかもしれません。
22日のNY金相場は+31.0ドル、1.74%の大幅続伸で10日ぶりに1800ドル台回復。1770ドル台の下値目安到達後、2日連続十字線で下げ渋った週末安値1759.0ドルでいったん底打ちしての反発基調が継続。週明け時間外は1780ドル台で静かにスタート、ラガルドECB総裁の国債利回り上昇牽制発言もあり、1.39%近辺まで急騰していた米10年債利回りも急反落の流れとなったことにも連れ、抵抗感が懸念されていた1790ドルをロンドン市場で突破。NY朝にかけては長期金利低下とドル安の流れも強まったことを受けて大台を回復、NY午後には一時1810ドル台まで上昇。1770ドルが目先のサポートとなり、52週移動平均線(1819.9)が反発基調持続への攻防ライン、上方向への節目1840ドル台を超えることができれば1870ドル付近まで上値を伸ばすような展開にも。逆に1770ドルを割れると下値再トライへ、昨年夏急騰前の保ち合い水準1740ドル近辺までが下値目安に。
NYプラチナは-10.8ドル、0.84%安で3日ぶりの反落。週明け時間外は株高の流れに連れて1300ドル台へと急騰、一時1310ドル台まで上昇も株価の失速にも連れて頭打ち、ロンドン市場にかけて1300ドルを割れると小幅に急反落、1280ドル近辺へと水準を切り下げて安値では1270ドルまで下落。1300ドル台を維持できるような安定感はまだなく、1290ドル台が目先の上限となり、1250ドルまでのレンジで高値保ち合いを形成。上方向へ抜け出せば1310ドル台までが上値目標に、下方向へは1230ドル辺りまでが下値切り下げ目安に。
ドル円は38銭のドル安円高、0.36%安となって4日続落。2月12日(104.92)以来、10日ぶりの安値。時間外の米10年債利回りが1.39%近辺まで一段高となった流れに連れて東京時間から堅調推移、欧州序盤には先週末高値を超えて105円80銭台まで上昇。しかし、その前日高値105円90銭台には届かず、NY時間にかけて米10年債利回りが1.35%近辺まで急反落となった流れに連れると105円ちょうど近辺まで急落。右肩上がりの20日移動平均線(105.01)にサポートされた格好も、今朝の東京時間には105円割れへと軟調な展開に。下方向へは104円60銭が目先のサポート、これを割り込むようだと反発基調腰折れとなって104円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/22終値とチャート
2021年2月23日(火)時点の相場
国内金:6,616 円 2/22(月) ▲40(0.61%)
国内プラチナ:4,760 円 2/22(月) ▲66(1.41%)
NY金:1,808.4 ドル 2/22(月) ▲31.0(1.74%)
NYプラチナ:1,282.3 ドル 2/22(月) ▼10.8(0.84%)
ドル円:105.06 円 2/22(月) ▼0.38(0.36%)
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