更新日:2021年6月1日(火)
OECD(経済協力開発機構)が31日発表した世界経済見通しで、2021年の世界経済のGDP成長率見通しは5.8%となって前回3月発表での5.6%から上方改定。2022年見通しは前回の4.0%から4.4%へと上方改定。
4月にIMFが発表した2021年見通し6.0%を少し下回り、2022年見通し4.4%には一致。
OECDの発表で、G20での2021年見通しは6.3%、2022年は4.7%となっています。
2021年見通しでG20としての成長率を上回るのは、インド(9.9%)、中国(8.5%)、英国(7.2%)、米国(6.9%)のみ。
2021年見通しでG20のなかで世界の成長率を上回るのは、上記4カ国に加えてカナダ(6.1)、アルゼンチン(6.1)、スペイン(5.9)の3カ国、フランス(5.8)が世界成長率と同率。
ユーロ圏の2021年見通しは4.3%。ユーロ圏主要国でこれを上回るのはスペイン、フランス、イタリア(4.5)。ドイツ(3.3)だけがやや低調となってG20のなかでも18位。ただし2022年には4.4%へと加速見通しとなっています。
なお、サウジアラビア(2.8)をはさんで日本(2.6)はG20で最下位。
インドや中国は別格として、ワクチン接種の進行状況を反映したようなランキングとなっています。
ロンドン・NY市場が休場となった31日、時間外のNY金は1913ドルまで上昇し、安値では1904ドルまで下げて1910ドル付近へ、高止まり。NYプラチナは1192ドルまで上昇して1183ドルまで反落後1189ドル付近へ、小幅に下に行って来い。
ドル円は29銭のドル安円高、0.26%安となって5日ぶりの反落。東京朝には109円90銭台まで小幅上昇後に日経平均の軟調推移にも連れて109円70銭近辺まで急反落、欧州時間にかけては109円70銭をはさんでの小幅揉み合い推移となり、NY時間には月末ロンドンフィックスに向けたドル売りが入った模様で一時109円30銭台まで急落。ただしその後は109円50銭台までゆっくりと戻す展開に。109円90銭が目先の抵抗水準となり、これを上抜けるようだと3月の今年高値圏110円70銭台辺りまでを試す展開にも、ただし、週末までは動きにくい展開か。
月間ベースでは+23銭、0.21%の反発。
1日の国内金価格は-19円、0.26%安となって5日ぶりの反落。NY金の高止まりに対して若干の円高を反映した格好に。目先の下値サポート候補は9日移動平均線(7224)、日足一目均衡表の転換線(7232)など。7140円の節目を割れると一段安の展開へ、7080円程度までが下値目安に。上方向に今年高値再更新となれば一段高の展開で7370円程度までが短期上値目標に。
プラチナ価格は+2円、0.04%の小幅続伸。ゆるやかな下落基調が続く21日移動平均線(4615)と上昇軌道の90日移動平均線(4466)に挟まれる形でほぼ横ばい推移。目先、4570円の節目を上抜けることができれば21日線も超えて反発基調再開の動きとなって短期上値目標は4630円程度まで。下値サポート候補としては90日線と週半ばから後半にかけて4470円から4500円へと上昇する一目均衡表の雲の下限。これを完全に割り込むようだと三役逆転の弱気相場入り。短期的には4400円近辺までの一段安も。
※参考:金プラチナ国内価格6/1とチャート
2021年6月1日(火)時点の相場
国内金:7,303 円 6/1(火) ▼19(0.26%)
国内プラチナ:4,548 円 6/1(火) ▲2(0.04%)
NY金:1,905.3 ドル 5/28(金) ▲6.8(0.36%)
NYプラチナ:1,182.4 ドル 5/28(金) ▲3.3(0.28%)
ドル円:109.56 円 5/28(金) ▼0.29(0.26%)
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