更新日:2021年7月5日(月)
2021年も折り返し、後半戦がスタートしたばかりの7月第2週。強弱混在となった6月雇用統計を通過し、株式市場にとっては「適温相場」との見方も一部あるなかで、ドル高の巻戻しが進行し始めたかにも見えた週末の流れは週を明けて一服。週末に110円90銭台の安値をつけたドル円は、週明け東京市場朝にも110円90銭台の安値をつけて折返し。時間足レベルでは小さなダブルボトムを形成して111円10銭台へと反発の兆し。5日が独立記念日の振替休日で休場となるNY市場、NY金は3連休の狭間の時間外、1780ドル台半ばで小動き。NYプラチナも先週末水準1090ドルを挟んでの小幅揉み合い状態でのスタート。
国内金価格の年間平均価格はここまでで6825円。今年高値(7335)と安値(6413)との中間点、価格ベースでの中央値は6874円。
上半期終了時点、6月30日の金価格は6829円。ほぼ2ヵ月ぶり安値で年間平均価格付近まで下落。その時点での90日移動平均線(6839)をわずかに下抜け、雲の下限(6815)にサポートされて反発。翌7月1日、下半期スタート日には転換線(6883)を上抜け、今年3月安値と4月安値を結ぶ右肩上がりのサポートラインも再び上抜け。そして今年の価格ベースでの中央値6874円も超えてきました。
期間的には年央、価格水準的には今年の平均、中央値付近で複数の節目ラインなどにもサポートされ、国内金価格は反発基調で下半期をスタートしています。
中長期的には過去最高値更新後の調整局面にあり、情勢的にも米金融政策正常化に向けた過渡期にあって中期的にもテーパリングが意識される時期にもさしかかり、軟調な流れとなりやすい状況ながら、短期的には若干行き過ぎたタカ派ムードの巻戻しにより、多少の反発局面も予想されそうな局面、とも言えそうです。
5日の国内金価格は+11円、0.16%高で3日続伸。雇用統計でポジティブ・サプライズとはならなかったのは、米労働市場の実態をよく表している感もあり、基本は回復基調進展ながらもあちこちに歪みを抱えながらという状況からは、金への売り圧力が短期的に急速に高まる状況にもなさそう。中長期的には軟調局面にはあるものの、短期的には多少の反発余地も残される状況か。6940円の節目を上抜け、小幅保ち合いを上抜けに伴う短期上値目標7000円前後までを目指す流れ継続へ。
プラチナ価格は+6円、0.14%小幅続伸。9日移動平均線(4233)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダーから抜け出したところでやや失速。短期トレンドは上向きながらも21日移動平均線(4303)も上抜けるような勢いはなかった模様。5月18日(4744)を起点とする右肩下がりの抵抗線にこれまで3度上値を押さえれ、今回は4度めの攻防に。反発基調進展への足がかりともなる日足・一目均衡表の転換線(4238)を上抜けたところでの失速で、鬼門となりつつあるこの抵抗線にぶつかって4度めのの反落となれば、反発基調腰折れとなる可能性も。21日移動平均線(4303)と基準線(4308)を含め、この抵抗線付近をしっかり上抜けることができれば、短期的な流れが大きく変わる可能性も。転換線と9日線が目先のサポートとなり、これらを割れると4150円の節目がやや重要なサポート。
プラチナ価格の年間平均は現時点で4401円、価格ベースでの中央値は4300円。これらの価格帯を回復するためには、目先の強めの抵抗線との4度めの攻防が鍵を握ることにもなりそうです。
※参考:金プラチナ国内価格7/5とチャート
2021年7月5日(月)時点の相場
国内金:6,965 円 7/5(月) ▲11(0.16%)
国内プラチナ:4,262 円 7/5(月) ▲6(0.14%)
NY金:1,783.3 ドル 7/2(金) ▲6.5(0.37%)
NYプラチナ:1,087.7 ドル 7/2(金) ▲6.8(0.63%)
ドル円:111.03 円 7/2(金) ▼0.50(0.45%)
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