更新日:2021年7月12日(月)
東京五輪での首都圏開催競技を無観客とすることが決定した週、その週末に英国ではロンドン南西部、テニスの聖地とも呼ばれるウィンブルドンのセンターコートで観客制限なし(収容人員15000席)で決勝が行われ、その数時間後にはロンドン北西部ウェンブリーにあるサッカーの聖地「ウェンブリー・スタジアム」で観客制限75%(収容人員9万人×75%=6万7500人)でEURO2020決勝が開催されました。
奇しくも同時期にG20財務相・中銀総裁会議が開催されたイタリアの若手ホープ、ベレッティーニが王者ジョコビッチに1セット先取しながらも逆転でグランドスラム初優勝を逃し、EURO初優勝をかけて試合開始直後に先制したイングランドに後半同点に追いついたイタリアは延長を経てPK戦の結果、53年ぶり2度目の優勝。
興奮冷めやらぬ週明け、東京では4度目、もはや恒例?とも言える緊急事態宣言がスタートした7月第3週。
時間外のNY金は先週末水準1810ドル割れでの小幅保ち合いから1810ドルを試す場面も。NYプラチナは先週末の1090ドル台後半から前半へと小幅に下げて反発も1100ドルが重い状態。ドル円は110円10銭台から20銭台へと上昇しての推移から110円ちょうど付近まで反落。
12日の国内金価格は+40円、0.57%の反発。上昇軌道が続く9日移動平均線(6951)にサポートされ、一度は上値を押さえられた右肩下がりの21日移動平均線(6972)を上抜け。直近高値8日の7007円と節目の7010円を超え、9日線も21日線超えへと追随できれば一段高へ、短期的には7050円前後までが上値目標に。さらに21日線も下げ止まって上昇軌道へと反転できれば堅調な流れがもう少し続きやすい状況にも。9-21日線のサポート帯、6960円の節目を割れるようだと流れは反転、6900円前後を目安に調整局面形成へ。
日足・一目均衡表では雲の中での推移が続き、3月以降の右肩上がりのサポートラインにも支えられる状態。転換線(6918)を大きく上回る現状、上昇トレンドがこのまま続けば、基準線(7058)も視野に、7月後半にかけては雲の上限も意識される展開にも。そして要注意日は8月6日から翌営業日10日にかけて発生する雲のねじれ。最近の雲のねじれ付近では、ことごとく流れが反転してきた経緯もあり、日柄的には8月6日の7月雇用統計前後、もはや恒例?となった雲のねじれでのトレンド転換を警戒する必要も。
プラチナ価格は+91円、2.18%の大幅高となって4日ぶりの反発。5月18日(4744)を起点とする右肩下がりの抵抗線と21日移動平均線(4249)のダブルレジスタンスに9日移動平均線(4221)も加わった厚めの抵抗帯に上値を押さえられて弱気のパーフェクトオーダー再構成となり、一段安も警戒された状態から4150円の節目割れ目前でこれを回避しての切り返し。9-21日線をまとめて上抜け、5月18日(4744)起点の抵抗線も上抜けようかという展開に。単なる保ち合い推移の範囲内を抜け出す為には4290円台の節目を上抜けできるかどうかが重要な分岐点。上抜けできれば一定の反発局面形成へと向かう可能性は高まり、4380円台辺りまでが短期上値目標に。下方向には4160円が重要なサポート水準、割れると4050円近辺を目安に一段安となって二番底トライへ。
日足・一目均衡表では転換線(4224)と揉み合いながら、基準線(4266)を超えられない軟調局面が続く状態。5月以降の抵抗線とともに基準線も上抜けできれば地合い好転へ。次なる攻防ポイントとしては7月末から月初にかけて切り下がる雲の下限、そして5月10日から6月安値までの半値戻し(4392)と重なる雲の上限。7月末FOMCから月初の雇用統計にかけての頃合いが、やはり重要な攻防ポイントとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格7/12とチャート
2021年7月12日(月)時点の相場
国内金:7,001 円 7/12(月) ▲40(0.57%)
国内プラチナ:4,256 円 7/12(月) ▲91(2.18%)
NY金:1,810.6 ドル 7/9(金) ▲10.4(0.58%)
NYプラチナ:1,095.7 ドル 7/9(金) ▲21.2(1.97%)
ドル円:110.14 円 7/9(金) ▲0.38(0.35%)
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