更新日:2021年11月15日(月)
足掛け5週に渡る中期三角保合い上抜けをかけた攻防を経て、ようやくこれを突破したかに見えたのが1週間前。それから一方的に上昇し続けた国内金価格は、昨年8月の過去最高値から3月につけた今年安値まで1263円の下落幅の76.4%戻し(7378)を達成、してなお一段高となって7400円の大台超え。
短期的には一定の調整も挟みながらも、インフレヘッジとしての金買い、インフレ高止まりに伴う利上げ観測によるドル高、相対的な円安基調が今後も続くようなら、さらに水準を切り上げざるを得ない展開も想定されそうです。
N計算値を適用した場合の当面の上値目標水準としては、
今年3月安値(6413)から6月高値(7335)までの上昇値幅=922円、
8月安値(6710)から922円上昇した場合の水準=7632円。
そうなれば、過去最高値7676円も誤差の範囲内。国内金価格は過去最高値再トライも視野に入って来るような展開もあり得るかもしれません。
15日の国内金価格は先週末から+7円、0.09%の小幅高となって7日続伸。7日続伸は今年最長、昨年12月以来11ヵ月ぶり。水準として昨年最高値をつけた翌営業日、8月11日(7560)以来、1年3ヵ月ぶりの高値。先週末時点で7日続伸となったNY金は週明け時間外に1870ドル台へと一段高トライの兆しも失速、1860ドル台後半へと押し戻されて一服感も漂い始める状況にも。為替ドル円は114円割れから下げ渋り、114円回復をかけた攻防状態。堅調さと一服感も交錯する国内金価格には過熱感も台頭、一定の調整レベルとしては9月安値からここまでの23.6%戻し(7293)から7300円近辺まで下げても適度な調整の範囲内か。ただし、これまでも高値更新やピーク水準形成の際には行き過ぎた流れが続くパターン。
プラチナ価格は-20円、0.46%安となって6日ぶりの反落。失速状態での保ち合いから抜け出しての堅調推移もほどほどに、再び失速。4210円台の節目上抜けに伴う急騰で、短期上値目標4350円近辺まであと30円のところまで接近しながらも、惜しくも届かず。週末に1090ドルを割れたNYプラチナが週明け時間外に1090ドル台再浮上、も短時間にとどまって1080ドル台前半へと急反落した失速状態を反映。ただし現時点では小幅調整の範囲内、4320円の節目上抜けへと向かえば上値トライ再開となって4370円近辺までが短期目標にも。下値サポート候補は4200円の大台ライン付近。
日足一目均衡表では、転換線(4203)との攻防から抜け出し、遅行線も雲の上限を突破、三役好転となっての一段高。5月高値(4750)から9月安値(3536)までの半値戻し(4143)との攻防状態となっていた1週間前から抜け出し、61.8%戻し(4286)を達成。金価格の堅調推移がもうしばらく継続し、それに追随する展開が続くなら、76.4%戻し(4463)も意識され、場合によっては全戻しも?
※参考:金プラチナ国内価格11/15とチャート
2021年11月15日(月)時点の相場
国内金:7,456 円 11/15(月) ▲7(0.09%)
国内プラチナ:4,300 円 11/15(月) ▼20(0.46%)
NY金:1,868.5 ドル 11/12(金) ▲4.6(0.25%)
NYプラチナ:1,089.2 ドル 11/12(金) ▼5.3(0.48%)
ドル円:113.92 円 11/12(金) ▼0.14(0.12%)
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