更新日:2022年5月27日(金)
米労働省発表の新規失業保険申請件数は、5月21日までの週には21.0万件。3ヵ月半ぶり高水準となっていた前の週の21.8万件からは8千件の減少。
新規申請件数は、2021年12月18日までの週に22.0万件となり、コロナで急増する直前、2020年3月14日までの週(22.1)をそれ以来初めて下回り、いったんは増加に転じるも2022年1月末以降は22万件を下回る水準での推移。3月19日までの週には16.6万件。1968年11月30日までの週(16.2=過去最少)以来、53年4ヵ月ぶり低水準でボトムアウト。
トレンドを示す4週移動平均では、5月21日までの週に20.675万件。7週連続増加し、2月12日までの週(20.90)以来、3ヵ月ぶりの高水準。
4週移動平均では、今年2月26日までの週に19.50万件となり、コロナで急増する直前、2020年3月14日までの週(19.83)を初めて下回り、4月2日までの週には17.05万件。比較可能な1967年以降のデータで最低水準を記録してボトムアウト。
なお、7週連続増はコロナ後では最長。そのコロナショックで2020年3月14日までの週から528.83万件まで急増した4月18日までの週の6週連続増を上回り、2019年6月29日までの週以来、2年11ヵ月ぶりの長期増加局面を形成中。
新規失業保険申請件数は、歴史的低水準まで減少した後の増加フェーズが継続し、労働需給逼迫状態が続いているだけなのか、それとも労働需要が鈍化し始めているのか、やや微妙な状況に入ってきている可能性もありそうです。
26日のNY金相場は+1.3ドル、0.07%の小反発。時間外序盤の1850ドル台前半が高値、NY朝には一時1840ドル割れも200日移動平均線(1839.2)にサポートされ、ほぼ1840ドル台での小幅保ち合い推移。この日の変動値幅は16.5ドルに留まり、今年の平均29.4ドルの半分強、4月26日以来1ヵ月ぶりの小動き。20日移動平均線(1849.9)付近での横ばい推移となり、先週からの反発基調一服となった後の方向感喪失状態にも。今晩の米4月PCEデフレーターから来週末の雇用統計まで、一連の重要指標などをきっかけに新たに短期トレンド形成へと向かう可能性も。上方向には1870ドルの節目を突破すると上昇トレンド形成へ、1900ドルの大台ライン近辺までが上値目標に。下方向には1840ドル近辺が目先のサポート、これを割れると5月安値圏1800ドルの大台ライン近辺までは目ぼしいサポート候補が見当たらない状態にも。
NYプラチナは+8.1ドル、0.87%高で3日ぶりの反発。940ドルの節目割れに伴う下値目安910ドル台に対しては、前日NY朝につけた922.4ドルまでで切り返し。しかしサポートからレジスタンスに切り替わった940ドルがこの日の上限となり、NY朝には下値再トライ、しかしこれも920ドル台半ばまでにとどまるとNY午後には再び940ドルラインとの攻防へ。920ドル台が目先の下値サポートとなり、割れると910ドル前後を目安に下値再トライへ、上方向に940ドルを超えると950ドル台が抵抗水準。これを上抜けることができれば5月高値圏980ドル近辺までを目標に上値再トライへ。
ドル円は21銭のドル安円高、0.17%の反落。東京朝に127円50銭台まで上昇し前日高値をわずかに上回るも、この水準では上値も重く午後にかけては127円40銭台を中心に小幅揉み合い推移。東京市場終了後、欧州早朝の時間帯には黒田日銀総裁の「米利上げでどんどん円安になるということではない」発言を受けて126円50銭台まで急落。その後の自律反発も限定的となってしばらくは126円80銭台までの水準で揉み合い推移。NY朝にかけてようやく127円台を回復すると米10年債利回り上昇と株高のリスク選好の流れにも連れてNY午後には127円40銭台まで上昇。しかしNY終盤には127円付近まで軟調推移、今朝の東京市場では127円割れ。調整局面を抜け出し切れない状態が続き、引き続き5日移動平均線(127.40)が綺麗な抵抗線に。126円80銭の下値サポートを維持できなくなればもう一段の調整で126円割れが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/26終値とチャート
27日の国内金価格は-13円、0.16%安で3日続落。5月19日(8181)以来、1週間ぶりの安値。3月上旬のピーク水準(8299)、押し目となった3月末安値(8259)から4月初旬(8293)までの保ち合い形成水準など、8250円台から8300円近辺までの居心地の良い水準に収束してきた様子。次週、月末月初の重要指標ウィークに現状打破の動きとなれば、上方向には8310円の節目突破なら8400円を短期目標に上値再トライへ。下方向へは8180円がサポートに、これも下抜けるようだと3月前半の押し目形成水準、8100円近辺までが下値目安に。
週間ベースでは-8円、0.1%の反落。
国内プラチナ価格は+19円、0.45%高で4日ぶりの反発。目前には90日移動平均線(4231)から9-21日移動平均線(4244-4250)が集中して抵抗帯を形成、さらに現時点での今年の平均価格4214円を超えたばかりの水準に位置し、移動平均線と価格ラインが集中しての拡散待ち状態に。4200円から4280円までの短期保ち合いレンジを上抜けることができれば上昇トレンド形成へ、4370円近辺が短期上値目標に。下方ブレイクなら下落トレンド形成へ、4130円近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは-35円、0.82%安で3週続落。3週続落は今年初、昨年11月以来、半年ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格5/27とチャート
2022年5月27日(金)時点の相場
国内金:8,269 円 5/27(金) ▼13(0.16%)
国内プラチナ:4,226 円 5/27(金) ▲19(0.45%)
NY金:1,847.6 ドル 5/26(木) ▲1.3(0.07%)
NYプラチナ:937.4 ドル 5/26(木) ▲8.1(0.87%)
ドル円:127.06 円 5/26(木) ▼0.21(0.17%)
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