更新日:2022年8月1日(月)
4月の最高値(8860)と6月高値(8859)とで構成するダブルトップのネックラインは5月安値8181円。これをわずかに上回りながらも、中期ダブルトップ完成をかけた攻防状態が続く国内金価格。今年1月安値(7244)から4月最高値までの38.2%戻し(8243)の重要ライン付近で下げ渋る形となり、日足一目均衡表では三役逆転の弱気相場ながらも耐える展開にも。
雲のねじれが発生した7月20日頃には7月安値8234円をつけて反発へ、7月末には転換線(8282)をわずかに上抜けて相性の良い8月相場入り。昨年まで10勝3敗、年間最高勝率の8月に向けては底打ち、反発への期待も高まるタイミングのようにも見えました。
しかし、8月スタートは反落で7月安値に急接近。にわかに雲行きが怪しくなってきました。8月相場も直近6年に限れば3勝3敗の五分。真夏の攻防はどちらに転んでもおかしくはない状況にも。
国内金価格の重要水準維持をかけた攻防の行方の鍵を握るのは、想定以上の円高圧力により、やや急速に進み過ぎた感もあるドル円の調整動向、かもしれません。
週明け時間外のNY金は1780ドル近辺での小康状態。ドル円は133円30銭近辺から50銭台まで上昇後に戻り売り、133円割れへと上値の重い状態が継続。
1日の国内金価格は-62円、0.75%の続落で7月21日(8234)以来、10日ぶりの安値。ゆるやかに下降する9日移動平均線(8276)を再び割り込んで8240円の節目もわずかに下抜け。地合い回復に向けた流れを円高圧力によって巻き戻される形となり、短期的には8180円の中期重要水準下抜けを試しに行く展開へ。短期下落トレンド脱却に向けては8330円の節目超え、さらには21日移動平均線(8354)上抜けが必須条件に。
国内プラチナ価格の8月相場は過去7勝6敗、直近6年間では3勝3敗の五分。一目均衡表では7月上旬に雲のねじれが発生したタイミングで7月安値4070円をつけて下げ渋り、7月末には6月高値から急速に上値を切り下げてきた抵抗線を上抜け。しかし2月以降の安値圏4100円近辺から、昨年12月安値(3694)と今年3月高値(4678)の半値戻し(4186)までの水準が中期下値サポート水準となるとともに現状の保合い水準となって上抜けにも失敗。
金と同じように中期ダブルトップ完成か回避をかけた真夏の攻防は、4100円台のサポート帯かつ保合い水準維持をかけた攻防からスタート。
時間外のNYプラチナは890ドルから880ドル台前半まで下げて880ドル台後半へと反発。
1日の国内プラチナ価格は-34円、0.82%の続落。ほぼ水平状態からわずかに下降し始めた90日移動平均線(4292)に向けた流れを、右肩下がりの21日移動平均線(4165)にブロックされた勢いで下抜けた9日移動平均線(4152)を引っ張り下げる形となって弱気のパーフェクトオーダーを再構成。直近安値4100円台の節目も割り込むようだと一段安へ、2月以降の安値圏で中期的には重要なサポート水準となる4100円近辺も下抜けることになり、4000円の大台を割れて3900円台前半を目指すような流れとなる可能性も。反発方向へは4200円が攻防ライン、上抜けできれば4300円の大台を超え、4300円台後半を目指すような流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格8/1とチャート
2022年8月1日(月)時点の相場
国内金:8,236 円 8/1(月) ▼62(0.75%)
国内プラチナ:4,113 円 8/1(月) ▼34(0.82%)
NY金:1,781.8 ドル 7/29(金) ▲12.6(0.71%)
NYプラチナ:889.8 ドル 7/29(金) ▲13.0(1.48%)
ドル円:133.23 円 7/29(金) ▼0.98(0.73%)
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