更新日:2022年11月8日(火)
中国の10月貿収支は、人民元ベースでは5868.1億元の黒字。2ヵ月連続で黒字幅は拡大も、輸出入はともに低調。
輸出は20691.3億元。前月比-5.6%で5月以来、5ヵ月ぶりの低水準。減少率では8月(-5.4%)を超えて3月(-49.5%)以来7ヵ月ぶりの急減。前年比では+6.6%となり、伸び率としては4月(1.7%)以来、半年ぶりの低水準。
輸入は14823.3億元。前月比-8.4%で5月以来、5ヵ月ぶりの低水準。減少率では3月(-46.8%)以来7ヵ月ぶりの急減。前年比では+6.3%となり、7月(7.6%)以来3ヵ月ぶりの高水準。ただし10%台から40%までの高い伸び率となった2021年2月から今年2月までからは急減速した状態。
世界経済減速による影響で外需が伸び悩み、ゼロコロナ政策や不動産部門の低迷などが国内消費にも影響。
ただし中国では例年、春節までの年末年始にかけて輸出入ともに急増する傾向(※貿易統計データも1-2月は合算値で発表)があり、その直前となる10月にはいったん低迷しやすい時期。最近では11月11日の「独身の日」が中国最大のECイベントとなって11月以降の国内消費回復のきっかけにもなっているようです。
2021年(輸出前月比-2.1%、輸入前月比-10.0%)も2020年(-2.6%、-13.3%)も、2019年(-1.6%、-4.1%)も10月は輸出入ともに減少したものの、11月から急回復してきました。
ゼロコロナの効果をアピールして継続も表明していたはずの習近平政権3期目がスタートした11月。突然、ゼロコロナ解除を検討、との報道も。
7日のNY金相場は+3.9ドル、0.23%の小幅続伸で10月11日(1,686.0)以来、4週間ぶりの高値水準。週末の1680ドル台半ばから若干水準を切り下げた週明け時間外は1670ドル台半ばを挟んでの小幅揉み合い推移。安値でも1670ドル台で切り返し、ロンドン序盤にはドル安の流れが強まったことを受けて1680ドル台へと反発。NY市場では1680ドルを挟んでの小幅揉み合い推移となり、高値1685.6ドルは先週末高値にわずかに届かず、NY引け後には1680ドル割れへと失速。1650ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1690ドル近辺に対しては先週末高値1686.4ドルでほぼ到達した状態となっての一服。短期的には再トライ余地も残しながらのCPI待ちへ、20日移動平均線(1657.8)超をキープできれば短中期的には10月21日安値(1621.1)と11月3日安値(1618.3)とで構成するダブルボトムのネックライン、10月28日高値(1679.4)をしっかり超えて一段高トライへと向かうチャンスも。
NYプラチナは+28.9ドル、3.01%の続伸で6月8日(1011.6)以来、5ヵ月ぶりの高値。先週末NY引け後の高値970ドル近辺から反落した週明け時間外には950ドル台前半までの押し目を形成、ロンドン序盤にかけての欧州通貨買いドル売りの流れとNY金の反発局面もきっかけとなって押し目買いの展開へ。NY市場では970ドル台から980ドル台へ、NY引け後には990ドル超え。950ドルの節目突破に伴う短期上値目標980ドル近辺にしっかり到達し、勢い余って大台回復トライの様相にも。抵抗水準となる可能性もあった8月高値と10月高値970ドル台を完全に上抜ける形となり、9月安値(796.8)を中心に7月安値と10月安値とで形成するトリプルボトムを完成。ネックラインとなる8月高値974.6ドル以上を当面キープできれば中期的には主要レンジ上方シフトへと向かう可能性も。
ドル円は先週末からほぼ変わらず146円60銭台での横ばい推移。東京朝には147円10銭台までの乱高下、午後には147円30銭台まで上昇し、欧州時間序盤には147円50銭台まで上昇して力尽きた格好にも。米10年債利回りが小幅に低下して欧州通貨高ドル安が急速に進行した流れにも連れ、146円40銭台へと急落、NY市場では146円00銭台へと一段安。146円近辺で下げ渋ると米10年債利回りの反発にも連れてNY午後には146円70銭台まで反発。CPI待ちで方向感喪失気味となるなかで146円付近での底堅さも確認、CPIの伸びが予想以上に鈍化してこれを維持できないようだと調整局面再開へ、142円台半ば辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/7終値とチャート
8日の国内金価格は-8円、0.09%の小幅反落。前日の急騰からの一服となり、8550円の節目上抜けに伴う短期上値目標8600円台回復達成後の小幅調整。6月以降の中期三角保合い上限ライン付近に到達したことによる抵抗感もあり、ここから先は上値の重さも。短中期的には概ね横ばい推移が続くなかでもサイクル的には下押し圧力終息の様相にもなり、中期三角保合い上抜けとともにもう一段の上値トライとなれば、8600円台後半へと水準を切り上げる可能性も。
プラチナ価格は+138円、2.84%の続伸。2015年2月9日(4993)以来、7年9ヵ月ぶりの高値。失速感を振り切って4860円の節目上抜けに伴う短期上値目標4960円程度に到達。止まり切れずに大台も目前に。再び強気のパーフェクトオーダーを構成し、NYプラチナが大台回復となれば連れ高で大台回復へ、短期的には5070円程度までの一段高も。
※参考:金プラチナ国内価格11/8とチャート
2022年11月8日(火)時点の相場
国内金:8,612 円 11/8(火) ▼8(0.09%)
国内プラチナ:4,991 円 11/8(火) ▲138(2.84%)
NY金:1,680.5 ドル 11/7(月) ▲3.9(0.23%)
NYプラチナ:989.4 ドル 11/7(月) ▲28.9(3.01%)
ドル円:146.65 円 11/7(月) ▼0.01(0.01%)
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