更新日:2022年11月14日(月)
米中間選挙では大方の予想を覆し、上院では民主党が多数派維持を確実な状況に。下院でも過半数に向けては共和党優勢ながら事前予想ほど差は拡大せず。バイデン政権のレームダック化こそ回避も、議会上下院ねじれの構図は避けられそうにもない状況に。ウクライナ軍がヘルソン州の州都ヘルソン市を奪還したことで、ドニエプル川を挟んで東岸を依然占領するロシア軍との攻防は、目先しばらくは膠着状態となるのでは、との見方も。
米国の高インフレが続くなか、10月CPIの伸びが予想以上に鈍化したことをきっかけにドル安が急速に進行も、単月の指標結果に対してはやや行き過ぎの感も。利上げ終了に向けては「まだ道のりは長い」とのウォラーFRB理事の発言などもあり、ドル高円安の巻戻しが急速に進行したドル円も週明けには若干の自律反発。こちらも今後のインフレ動向などを見極めた上でFF金利見通しも見直しへ、といった思惑からいったんは膠着気味の展開へ、との予想も成り立ちそうです。
138円70銭台で週末を終えていたドル円は週明けに139円90銭台までの急反発スタート、やや失速した東京午前は139円台前半へ。逆に1770ドル台半ばまで水準を切り上げたNY金は週をまたいで1760ドル台半ばへと小反落。NYプラチナは1040ドル台半ばから1050ドル台回復に失敗して1040ドル近辺へ。
14日の国内金価格は先週末から-73円、0.84%の続落で11月8日(8612)以来、1週間ぶりの安値。やや強めの抵抗水準候補、9月高値(8698)から10月高値(8726)までの重要水準上抜け後に失速した流れが継続。それでも短期サポート候補、9月末安値(8280)から11月高値(8744)までの23.6%戻し(8634)近辺到達でいったん下げ渋りの可能性も。強気のパーフェクトオーダーの並びを維持する最上段の9日移動平均線(8621)にもサポートされそうな格好にも。目先、8490円から8740円台までの広めのレンジ内で方向感見直しフェーズにも。レンジ中央8600円近辺を維持して高止まり状態をキープできるかどうか、できなければ38.2%戻し(8567)近辺が次の下値サポート候補に。
日足・一目均衡表では遅行線が26日前に急騰した水準8687円を下回って一役は逆転。二役好転は維持しながらも。重なる基準線と転換線(いずれも8619)との差も縮小。6月高値起点の三角保合い上限ラインを突破して急騰した流れは続かず、9月高値を起点に緩やかに上昇する新たな抵抗線を形成する格好となっての急反落。1月安値起点の右肩上がりの下値サポートラインを下抜けつつあり、9月安値から下値を切り上げる新たなサポートラインを形成して下げ渋ることができるかどうか。短中期的には8500円台後半から8600円近辺までが、目先の重要な攻防水準となり、これを維持維持する限りは国内金価格も高値圏での膠着状態に。
プラチナ価格は-60円、1.18%の反落。5020円台の節目上抜けに伴う短期上値目標、10月末高値(4867)から11月安値(4744)までの261.8%戻し(5066)達成後の一服感からの調整で直近の節目水準まで巻戻し。それでも綺麗な右肩上がりの強気パーフェクトオーダーを維持し、最上段の9日移動平均線(4927)を大きく上回る水準での推移。目先、4990円の節目を割り込んだ場合にはもう一段の調整へ、9日線付近、4930円前後までが短期下値目安にも。切り返して5080円超へと高値更新となれば、5120円程度までが短期上値目標に。
日足・一目均衡表では基準線(4784)を大きく上回る転換線(4910)との差も拡大しての一段高となって三役好転を維持。9月安値起点の下値サポートを維持し、8月高値起点の右肩上がりの抵抗線を引き直したラインも上抜け。右肩上がりの斜行三角保合いを二度、上抜ける形となっての高止まり。失速感を抱えながらの上値切り上げが続き、急反落警戒感も漂う状況にも。
※参考:金プラチナ国内価格11/14とチャート
2022年11月14日(月)時点の相場
国内金:8,632 円 11/14(月) ▼73(0.84%)
国内プラチナ:5,016 円 11/14(月) ▼60(1.18%)
NY金:1,769.4 ドル 11/11(金) ▲15.7(0.90%)
NYプラチナ:1,038.1 ドル 11/11(金) ▼16.9(1.60%)
ドル円:138.77 円 11/11(金) ▼2.19(1.55%)
Copyright(C) Let's GOLD