更新日:2022年11月26日(土)
国際決済銀行(BIS)が先週発表した実質実効為替レート。
米ドルは10月の月間平均で134.27。2ヵ月連続で過去最高を更新(※BISデータ1994以降)しています。20年移動平均乖離率は+22.89%となって近年最大。+10%超は3月以降8ヵ月連続。
一方、日本円は10月平均で56.81。1970年8月(57.10)を下回り、円安水準としては52年2ヵ月ぶりに過去最安値を更新。20年移動平均乖離率は-34.03%。2014年12月(-33.02%)や2015年6月(-32.91%)を超え、マイナス乖離幅としては過去最大を更新。
これがドル高のピーク、円安のボトムとなるかどうかはまだわかりませんが、為替レートではドル円が10月末にピークをつけて11月はここまで大幅調整。月足ベースでは現時点で10月末から-9.57円、6.43%のドル安円高となっています。月間ベースで6%超の下落となれば、2016年6月(-7.52円、6.79%)以来、6年5ヵ月ぶり。少なくとも2005年以降では4番めの急落。
為替レートでもこの11月は歴史的なドル安円高の月、ということになりそうです。
実質実効為替レートでは、日本円の価値が過去最安値へと急低下した2022年。ワールドカップでは日本代表が過去最高の結果を残せるよう、期待感も高まります。
25日のNY金相場は+8.4ドル、0.48%高で3日続伸。11月18日(1754.4)以来、1週間ぶり高値水準を回復。1750ドル台での保ち合い推移でサンクス・ギビングの祝日を通過後、週末のアジア時間には一時1760ドルの高値をつけて失速、ロンドン市場で1750ドル付近まで反落するとNY朝には1740ドル台半ばまで下げて反発。米10年債利回りが3.7%割れへと低下した流れに連れ、NY午後には1750ドル台へ。1730ドル台から1780ドルまでの保ち合いレンジ半ばを回復した状態ながらその勢いは失速、月末月初の重要指標結果を見極めて新たな方向感を探る展開へ。下限割れなら1710ドル近辺までが下値目安に、1780ドル超へと抜け出すことができれば1800ドルの大台を目指す流れへ。
週間ベースでは-0.4ドル、0.02%の小幅続落。
NYプラチナは-9.0ドル、0.9%安で4日ぶりの反落。11月18日(984.3)以来、1週間ぶりの安値。祝日の時間外には1010ドル手前まで上昇もその前日23日高値にわずかに届かず失速、大台割れでスタートした週末のアジア時間には再び大台回復へと反発、またしてもこれを維持できずに失速するとロンドン市場では990ドル割れ。990ドルを挟んでの売り買い交錯状態となったNY市場での安値は980ドル台前半、高値は990ドル台半ば。日足レベルでは3日連続上ヒゲを残して1000ドル台回復に失敗、大台ラインがそのままレジスタンスとなってしまった格好。目先、980ドルの下値サポートを維持できなくなれば9月安値と11月高値の38.2%戻し(968.2)近辺が短期下値目安、大台回復できれば1020ドル程度までの反発余地も。
週間ベースでは+3.5ドル、0.36%の小反発。
ドル円は55銭のドル高円安、0.4%高で4日ぶりの反発。東京朝に138円台半ばから139円台まで上昇後に反落、午後につけた安値は138円30銭台までに留まり、前日安値を下回らずに反発。ロンドン・NY市場にかけて米10年債利回りが3.7%台回復へと上昇した流れにも追随、139円台へと急上昇するとNY市場では139円50銭台まで上昇。しかし米10年債利回りが3.7%台を維持し切れずに低下した流れに連れるとNY午後には139円近辺へ。目先、139円台前半の節目割れに伴う下値目安136円台前半を目指す流れは継続の可能性。ただし15日安値(137.65)と24日安値(138.04)とで二番底をつけた可能性を残しての反発となり、137円台後半までの水準でサポートされる状態が続くようなら調整局面終了へと流れが変わる可能性も。上方向へはダブルボトムのネックラインとなりうる142円20銭台が当面の抵抗水準、かつ重要な節目に。
週間ベースでは-1.21円、0.86%の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/25終値とチャート
2022年11月26日(土)時点の相場
国内金:8,538 円 11/25(金) ▼52(0.61%)
国内プラチナ:4,768 円 11/25(金) ▼83(1.71%)
NY金:1,754.0 ドル 11/25(金) ▲8.4(0.48%)
NYプラチナ:987.8 ドル 11/25(金) ▼9.0(0.90%)
ドル円:139.17 円 11/25(金) ▲0.55(0.40%)
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