更新日:2023年8月14日(月)
今年高値圏で推移するドル円にサポートされ、過去最高値更新再トライのチャンスを窺う国内金価格、保ち合い崩れからの一段安の兆候も、押し返される形となって下げ渋る国内プラチナ価格。
ただし、行き過ぎた(ようにも見える)円安には介入警戒感も高まる頃合いにもなり、綱渡りの最高値再トライ、急落警戒感を払拭し切れない状態での下げ渋りにも。
週明け時間外のNY金は1940ドル台半ばから前半へ、ゆるやかな軟調局面継続の様相。NYプラチナも910ドル台半ばから前半へ、軟調気味にスタート。ドル円は145円20銭台までの一段高から144円60銭台までの急反落、乱高下後には144円90銭台へと落ち着かない週明け。
14日の国内金価格は3連休前から+43円、0.44%高で3日ぶりの反発。8月3日(9756)以来、10日ぶりの高値。NY金の軟調推移をドル高円安の流れがカバーする形となって小幅保ち合いを上抜け。9日移動平均線(9739)には上値を押さえられたままの状態で勢いには欠けるものの、9720円の節目を突破したことから目先は上値トライへの流れが強まる可能性も。短期上値目標としてはは過去最高値を更新し、9850円近辺まで。ただし9日線を超えられないようなら保ち合い継続中の一時的な上ブレにとどまる可能性も。9690円の保ち合い下限を割り込むようなら大幅下落の可能性、9550円近辺までが意識されるような展開にも。
一目均衡表では転換線(9761)を下回り、基準線(9665)や雲の上限(9686)が目先のサポート。遅行線も26日前の価格(9772)を下回り、一役好転、一役逆転、一役は揉み合いの中立状態。ただし目先、遅行線は価格ラインを上抜ける可能性大、転換線も低下傾向優勢の状況から、三役好転回帰の確率は高まり、上昇チャネル半ばでゆるやかに水準を切り上げる流れが続けば、いずれ過去最高値更新再トライへも。
プラチナ価格は+124円、2.78%高となって4日ぶりの反発。8月2日(4633)以来、2週間ぶりの高値。4550円の節目割れに伴う短期下値目安4450円程度に対しては10日に4461円まで迫って切り返し。NYプラチナの底入れ反発の可能性を円安サポートが助長する形にもなって大幅反発。9日移動平均線(4572)を上抜けて弱気パーフェクトオーダーからも脱出し、4570円台の節目上抜けに伴い更に一段高を試しに行く可能性も。ほぼ水平状態の21日移動平均線(4631)が抵抗線とならなければ、7月高値(4762)から8月安値(4461)の61.8%戻し(4647)、4650円近辺までが上値目標に。
一目均衡表では基準線(4612)を下回る転換線(4587)にわずかに届かず、遅行線も26日前の価格(4624)を下回り、三役逆転からは脱出できず。三角保ち合い下抜けからは急反発となって保ち合い回帰とはなったものの、保ち合い先端部分に差し掛かり、上抜けできないようなら再度下抜けへの警戒感も。なお、上抜けの場合でも今週4600円台半ばへと水準を切り下げる雲の下限が次の抵抗線に、下抜けの場合でも今年安値から高値の76.4%戻し(4503)近辺が重要なサポートとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格8/14とチャート
2023年8月14日(月)時点の相場
国内金:9,738 円 8/14(月) ▲43(0.44%)
国内プラチナ:4,585 円 8/14(月) ▲124(2.78%)
NY金:1,946.6 ドル 8/11(金) ▼2.3(0.12%)
NYプラチナ:914.6 ドル 8/11(金) ▼0.2(0.02%)
ドル円:144.95 円 8/11(金) ▲0.19(0.13%)
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