更新日:2023年9月19日(火)
NY連銀での製造業景況感が底打ち、反発の兆しとなりつつあるのと同様に、サービス業景況感も底打ち、反発の兆しとなりつつあるようです。
NY連銀でのサービス業の業況を示すビジネスリーダー調査では、9月の事業活動指数は-3.0。11ヵ月ぶり高水準となった8月(0.6)からは低下、4ヵ月ぶりの反落で3ヵ月ぶりの低水準となってマイナス圏に逆戻り。
ただし、5月までのマイナス2桁からの回復基調は継続。足下の失速が一時的にとどまれば、長期平均3.51回復も視野に。
今後の見通しを示す期待指数は13.9。8月(20.7)からは低下、1年3ヵ月ぶり高水準となった7月(22.3)からは続落で4ヵ月ぶりの低水準。
ただし、これも昨年11月(-14.4)をボトムに回復基調は継続。長期平均24.8にも一度は急接近。
また、支払価格は2年4ヵ月ぶり低水準となった4月からは3ヵ月続伸となり、4ヵ月ぶり高水準でインフレ鈍化は一服状態。販売価格は2年4ヵ月ぶりの低水準となってインフレ鈍化は継続中。
賃金関連は2年3ヵ月ぶり低水準となった7月からは続伸で半年ぶり高水準。賃金鈍化も足下では下げ渋り。
ここでも、景況感の回復傾向は続くものの、インフレ鈍化一服が回復基調一服要因の一つとなっているようです。
18日のNY金は先週末から+7.2ドル、0.37%高で3日続伸。9月1日(1967.1)以来、半月ぶりの高値。1940ドル台後半を中心とした小幅保合いとなり、NY午前には1940ドル台前半まで下押しも、NY午後には米長期金利低下とドル安基調に連れて1950ドル台へと反発、NY引け後には1950ドル台半ばへ。ゆるやかに上昇し始めた20日移動平均線(1946.6)にもサポートされて反発局面継続となって短期トレンドも上向きへ。ゆるやかな下降を続ける90日移動平均線(1958.3)も目前となり、これを上抜けると1970ドル台の節目との攻防へ、その行方はFOMCでの今後の見通し次第という状況にも。ハト派傾斜の度合いが強まればこれらをまとめて上抜け、2000ドルの大台回復を目指す流れへとつながる可能性。タカ派スタンスが強まるようだと失速、反落へ。当面のサポート1930ドルを維持できない場合には1900ドルの大台割れトライも視野に。
NYプラチナは+8.8ドル、0.95%高で3日続伸。9月1日(968.7)以来、半月ぶりの高値。週明け時間外は930ドル付近からゆるやかに堅調推移、ロンドン・NY午前にかけては930ドル台後半を主要レンジに保合いの展開に。高値では940ドル超えで失速も、20日移動平均線(935.3)にサポートされてNY午後には下値も930ドル台後半へと切り上げ、NY引け後には940ドル付近へと収束。この日の変動値幅は10.5ドルにとどまり、今年の平均26.5ドルの4割以下、今年最小で2019年12月16日以来、3年9ヵ月ぶりの小動き。910ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標、9月高値(995.0)から安値(893.3)の61.8%戻し(956.2)近辺を目指す流れが進行中で、もう少しの上昇余地。
ドル円は22銭のドル安円高、0.15%の反落。休場の東京時間朝の147円80銭台が高値となり、欧州時間序盤の147円50銭台まで軟調推移。これがほぼ安値となって欧州・NY時間にかけては147円70銭台までの小幅レンジで保合い推移。この日の変動値幅はわずかに32銭となり、今年の平均1.35円の4分の1以下、今年最小で2022年2月23日以来、1年7ヵ月ぶりの小動き。4日連続60銭前後の小動きからさらに一段と値幅を縮小、今年高値圏での値動き停止状態となり、ボラティリティ急拡大リスクを高めながらFOM待ちCへ。147円90銭の節目を上抜けると一段高トライへ、短期的には149円台前半辺りまでが上値目標。当面の下値サポートは146円50銭、これを維持できないようだと一段安へ、短期下値目安は144円台後半まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/18終値とチャート
19日の国内金価格は3連休前から+128円、1.29%の続伸。9月6日以来、2週間ぶりで今年26回めの過去最高値更新。保有資産価格としては史上初のグラムあたり1万円を突破。上げ幅としては今年の絶対値平均44円の2.9倍、今年6番めの急騰。円安地合いが続くなかでも米国の利上げ最終局面から利上げ打ち止め、利下げフェーズ入りを見通す時期に差し掛かり、NY金も高値圏での下げ渋りから足下で反発基調へ。FOMCで極端なタカ派姿勢が見られない限りはNY金のサポートとなる可能性も。円安との微妙なバランスを維持して1万円の節目上抜けに伴う短期上値目標10100円程度まで、もう少しの上昇余地も。
プラチナ価格は+137円、2.93%の続伸で9月5日(4853)以来、2週間ぶりの高値。上げ幅では今年の絶対値平均50円の2.7倍、今年2番めタイの大幅高。9日移動平均線(4687)から90-21日移動平均線(4755-58)をまとめて上抜け、4670円台の節目上抜けに伴う短期上値目標4750円程度も突き抜けての一段高。5月の今年高値(5197)から8月安値(4461)までの38.2%戻し(4742)も上抜け、半値戻し(4829)も目前に。
※参考:金プラチナ国内価格9/19とチャート
2023年9月19日(火)時点の相場
国内金:10,038 円 9/19(火) ▲128(1.29%)
国内プラチナ:4,809 円 9/19(火) ▲137(2.93%)
NY金:1,953.4 ドル 9/18(月) ▲7.2(0.37%)
NYプラチナ:938.3 ドル 9/18(月) ▲8.8(0.95%)
ドル円:147.62 円 9/18(月) ▼0.22(0.15%)
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