更新日:2023年10月6日(金)
米国の8月貿易収支は-583億ドル。貿易赤字は前月から9.9%の大幅縮小、2年11ヵ月ぶり低水準に縮小。輸出は前月比+1.6%で2ヵ月連続増、5ヵ月ぶり高水準。過去最大となった2022年8月からは、6月時点で-5.29%まで減少後、8月は-2.12%まで回復。
いっぽう、ドイツの8月貿易収支は+166億ユーロ。黒字幅は市場予想の+150億ユーロを上回ったものの、2年5ヵ月ぶりの大幅黒字となった6月(187)から2ヵ月連続で縮小。
輸入は1114億ユーロ。前月比-0.4%で3ヵ月連続減、1年7ヵ月ぶり低水準。過去最大となった2022年8月(1338)から減少傾向継続。
輸出は1279億ユーロ。前月比-1.2%、2ヵ月連続減で1年5ヵ月ぶり低水準。過去最大となった今年2月(1371)から減少傾向。8月時点で最大比-6.71%。
7月データでは全体の55%を占めた対EU輸出が8月は696億ユーロで前月比-1.5%。輸入は600億ユーロで前月比+1.9%。
EU外での最大輸出国、全体の10%を占めた対米輸出は-1.3%で133億ユーロに。シェア6%程度の中国への輸出は+1.2%で84億ユーロ、5%程度の英国への輸出は-4.2%で60億ユーロ。
全般的に減少傾向が続くドイツの輸出、IFOが発表した輸出見通し指数では8月が-6.6、9月は-11.3。5ヵ月連続の低下で4ヵ月連続のマイナス圏推移となり、2020年5月(-24.3)以来3年4ヵ月ぶりの低水準。コロナショック以降での最低を更新中。
全ての主要地域への輸出が減少傾向にあり、輸出需要の回復は来年以降との見通しも。
5日のNY金は-3.0ドル、0.16%安となって9日続落。3月8日(1,818.6)以来、7ヵ月ぶりの安値。9日続落は8月以来、2ヵ月ぶりで今年2度め。過去8年間では最長タイ。1830ドル台を中心に小幅保合い推移となった前日の流れを受け、時間外は1830ドル台後半から1840ドル台へと上昇。底打ち、反発への流れは前日高値に少し及ばず失速、米長期金利上昇とドル高優勢の流れを受けてロンドン・NY朝にかけて軟調推移、安値では前日安値を下回り、一時1820ドル台半ばまで下落。それでもNY午後には1830ドル台へと自律反発。中期三角保合い下放れに伴う一段安で、N計算値を適用して想定可能な下値目安1820ドル近辺に到達しての一服感にも。ただし、雇用統計の結果次第では多少の行き過ぎも。想定可能な一段安警戒水準としては、2月安値1810ドルから1800ドルの大台近辺、昨年11月安値(1618.3)から今年高値(2085.4)の61.8%戻し(1796.7)辺りも。
NYプラチナは-11.7ドル、1.34%安で4日続落。昨年9月30日(859.1)以来、1年ぶり安値圏での推移が継続。前日の十字線に近い足型形成で下げ止まれず、アジア時間には870ドル近辺から880ドル手前まで上昇して戻り売り。ロンドン・NY午前にかけては870ドル近辺での攻防状態となり、前日安値を下回るとNY午後には860ドル近辺まで一段安、NY引け後の反発局面では870ドルに少し届かず。雇用統計前に短期下値目安870ドル近辺ではいったん落ち着こうかという状態にも。引き続き、昨年安値圏800ドル近辺までが一段安警戒水準に。
ドル円は61銭のドル安円高、0.41%の反落。東京朝には149円近辺から148円20銭台まで急落、荒っぽい値動きで149円20銭の節目割れに伴う下値目安148円近辺再トライも、下値目安付近では底堅さも。午後には149円台回復も10銭手前で頭打ち、欧州・NY朝にかけては148円90銭近辺での保合い推移となり、新規失業保険申請件数が予想よりも好結果となったことを受けて米10年債利回り上昇とともに149円10銭近辺まで再上昇。これが高値となって失速するとNY午後にかけてはドル安の流れとなって148円30銭台まで下落。雇用統計がポジティブな結果となれば反発方向へ、9日移動平均線(149.20)を上抜けると149円90銭の節目再トライへ、これを上抜けるようなら今年高値再更新へ、151円台を短期目標に一段高トライへ。逆にネガティブな結果でドル安方向へと向かえば148円近辺までは下げやすく、さらに一段安となれば3日の急落局面でつけた安値147円30銭近辺までの再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/5終値とチャート
6日の国内金価格は-42円、0.44%安で9日続落。7月14日(9499)以来、2ヵ月半ぶりの安値。9日続落は2013年2月22日以来、10年7ヵ月ぶり。縮小してきた下落幅は再拡大となって一段安、RSIは26.8まで低下。価格が現状水準維持でもRSIは次週20%割れへとさらに急低下も見込まれる状態。価格水準としては2月安値(8605)から9月最高値(10063)までの38.2%戻し(9506)付近に到達し、今年後半(厳密には5月中旬以降)の安値圏。5月中旬以降は9500円近辺の水平ラインが下値サポートとなり、上値を切り上げ続け、レンジを拡大する逆三角保合いを形成。この9500円は重要なサポートライン。これを明確に割り込むようなら中期・逆三角保合い下放れとなり、中期トレンドが崩れる形に。短期的には一服感も、中期的には2月安値と最高値の半値戻し(9334)、4月末安値(9341)辺りまでを目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは-292円、2.98%の大幅続落。昨年9月12日からの週(-265円、3.07%)以来、1年ぶりの急落。
プラチナ価格は-34円、0.75%安で4日続落。8月10日(4461)以来、2ヵ月ぶりの安値。弱気のパーフェクトオーダー形成に伴い、下押し圧力が強まる格好にもなり、下値サポート候補となっていた8月半ばと7月半ば安値圏4500円近辺では下げ止まらず、8月安値(4461)との攻防へ。これも下回るようだと短中期的に下値を切り上げてきた流れが崩れる格好にも。
週間ベースでは-252円、5.32%の大幅安で3週ぶりの反落。昨年12月19日からの週(-262円、5.44%)以来、10ヵ月ぶりの急落。
※参考:金プラチナ国内価格10/6とチャート
2023年10月6日(金)時点の相場
国内金:9,512 円 10/6(金) ▼42(0.44%)
国内プラチナ:4,484 円 10/6(金) ▼34(0.75%)
NY金:1,831.8 ドル 10/5(木) ▼3.0(0.16%)
NYプラチナ:862.5 ドル 10/5(木) ▼11.7(1.34%)
ドル円:148.51 円 10/5(木) ▼0.61(0.41%)
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