更新日:2023年12月23日(土)
インフレ鈍化は予想以上のペースで進行中。
11月のPCEは前年比+2.64%。市場予想の+2.8%を下回り、10月からは0.3%低下、2ヵ月連続の急低下で2021年2月(1.89)以来、2年9ヵ月ぶりの低水準。
コアPCEは前年比+3.16%。市場予想の+3.3%を下回り、10月からは0.23%低下し、10ヵ月連続の低下で2021年3月(2.26)以来、2年8ヵ月ぶりの低水準。
セクタ別ではモノの価格が前年比-0.3%。10月の+0.2%から急低下で5ヵ月ぶり低水準。サービス価格は前年比+4.1%。10月の+4.3%を下回り、4ヵ月連続の低下で2021年10月以来、2年1ヵ月ぶりの低水準。
ダラス連銀発表のトリム平均PCEは前年比+3.41%。前月から0.19%低下し、7ヵ月連続の低下で1年11ヵ月ぶりの低水準。
クリーブランド連銀のメディアンPCEは前年比+3.92%。前月から0.29%低下、40年9ヵ月ぶり高水準となった3月(6.13)から8ヵ月連続の低下で1年11ヵ月ぶりの低水準。
市場の来年3月利下げ観測は一段と強まる状況に。
22日のNY金は+17.8ドル、0.87%の続伸。NY終値ベースで最高値となった12月1日(2089.7)以来、3週間ぶりの高値。アジア時間には2060ドル台で保ち合い推移、2060ドル割れでは下げ渋り、ロンドン・NY朝にかけてはドル安の流れに連れて堅調推移。2070ドル台回復後には米11月PCEの下振れを受けて2080ドル超え、NY午後には米10年債利回り上昇とドル高の流れとなって2060ドル台へと反落。2050ドル台の抵抗水準突破に伴う短期上値目標、11月高値圏2070ドル台までしっかり上昇して一服。2040ドルが目先の下値サポート、これを割れると2020ドル近辺までの下値切り下げも。上方向には2090ドルが当面のレジスタンス候補。
週間ベースでは+33.4ドル、1.64%の続伸。
NYプラチナは+11.5ドル、1.19%の反発。アジア時間には960ドル台半ばの安値をつけ、970ドル近辺での保ち合い推移、ロンドン・NY市場にかけては金に追随する形で堅調推移。高値では一時990ドル手前まで上昇し、NY午後には980ドル維持をかけた攻防状態に。970ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標、9月高値圏990ドル付近に到達してクリスマス休暇入り。12月最終週、実質新年相場は950ドルが当面の下値サポートとなり、1000ドルの大台回復トライのチャンスをうかがう展開から。
週間ベースでは+29.2ドル、3.07%の続伸。5ヵ月ぶりの52週移動平均線(971.8)超え。
ドル円は33銭のドル高円安、0.23%高で3日ぶりの反発。東京朝の141円80銭台が安値となり、午後には142円50銭台まで反発。欧州時間からNY午前にかけては米10年債利回り低下とドル安の流れで軟調推移、NY朝には141円90銭近辺で下げ渋り。11月PCEは予想を下回ったものの、耐久財受注が予想以上の好結果となったことを受けて一時142円半ばまで急騰するなど乱高下、その後もミシガン大12月消費者信頼感指数確報値こそ小幅に上方改定も、1年先インフレ期待は速報から変わらず3.1%で2年9ヵ月ぶり低水準、11月の新築住宅販売件数も予想を大幅に下回ったものの10年債利回りの反発とドル高に連れて142円60銭台まで反発。141円90銭の下値サポートの堅さを確認しての小反発も、200日移動平均線(142.77)には届かず。2023年最終週は200日線回復か、142円割れか、をかけた攻防へ。142円割れなら12月安値141円割れ再トライへ、140円半ば辺りまでが下値目安に。200日線超えでは144円までが当面の上限に。
週間ベースでは+24銭、0.17%の小幅高で6週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/22終値とチャート
2023年12月23日(土)時点の相場
国内金:10,232 円 12/22(金) ▼27(0.26%)
国内プラチナ:4,777 円 12/22(金) ▼26(0.54%)
NY金:2,069.1 ドル 12/22(金) ▲17.8(0.87%)
NYプラチナ:981.8 ドル 12/22(金) ▲11.5(1.19%)
ドル円:142.43 円 12/22(金) ▲0.33(0.23%)
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