更新日:2024年3月6日(水)
日米欧主要株価指数が最高値更新フェーズ一服となって調整局面入り、代わってビットコインが史上最高値を更新。NY金も高値更新が続いて終値ベースでは3日連続最高値を更新し、史上最高値更新トライの様相にも。
これまで、高値更新時には急騰から急反落となって日足レベルでは上ヒゲ陰線を形成するケースも多々見られたものの、今回は先週末からの大陽線が続いて最高値圏に急接近となって高止まり。
イベント的には一段高、あるいは急反落も警戒されるタイミングとなり、足下の一方的な急騰局面は目先、一服となってここから先の展開はイベント結果次第という状況にも。
チャート形状的には、このまま最高値付近で上値トライ一服となれば、ダブルトップ形成の可能性を残しての反落となり、2150ドルが当面のレジスタンスとなって一定の調整へ。
この先、いつかネックラインとなる2000ドル近辺を割り込むことになれば、さらに150ドル程度の下落も見込まれ、中期的には1850ドル近辺までの調整も想定される展開にも。
逆に最高値更新となれば一段高へ、3ヵ月余り続いた2000ドル近辺から2100ドルまでの保ち合いレンジを上方ブレイクした状況から、いずれ100ドル程度の上昇も見込まれ、短中期的には2200ドルを目指す流れとなる可能性も。
5日のNY金は+15.6ドル、0.73%高で4日続伸。終値ベースでは3日連続で過去最高値を更新。週を跨いでの急騰局面はまだ終わらず、時間外序盤に2120ドルをわずかに割り込んだのがこの日の安値となり、米10年債利回りがゆるやかに低下した流れとともに堅調推移。ロンドン序盤に2130ドルを超えるとNY朝には4.2%割れの米10年債利回りが4.15%台へと急低下した流れに連れ、2150ドルまで急騰。12月4日の過去最高値(2152.3)にはわずかに届かず失速も、2030ドル台での揉み合い状態に。米2月ISM非製造業景況指数が予想を下回るとドル安に連れて上値再トライも2150ドルには少し及ばず、2150ドルへの抵抗感を残しながら2130ドル台では下げ渋る状態に。過熱感も高まり、パウエルFRB議長の議会証言や雇用統計など重要イベントも控えて一服感も。水準的な調整目安としては2月安値(1996.4)から3月高値(2150.5)の23.6%戻し(2114.1)、38.2%戻し(2091.6)など。
NYプラチナは-17.1ドル、1.89%安で3日ぶりの反落。900ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標970ドル近辺を目指した流れは前日NY市場での高値907.5ドルまで、いきなりの失速で鍋底形成からの反発トライは失敗。時間外序盤の900ドル台前半がこの日の高値となって早々に900ドルの大台割れ、890ドル台後半で下げ渋る展開もロンドン序盤に崩れてNY市場では890ドル割れ、880ドル台半ばではなんとか下げ渋る状態に。880ドルから910ドルまでのレンジで底値保ち合い再開へ、底割れの場合には一段安トライで2022年安値圏800ドル近辺までが下値目標に。上方向には910ドルの節目超えで、水平状態の90日移動平均線(922.4)も突破できれば一段高トライへ、990ドル付近までが上値目標にも。
金との価格差は1254.7ドルへ拡大、連日の過去最大更新。
ドル円は46銭のドル安円高、0.31%安で3日ぶりの反落。150円40銭台を中心に小幅保ち合い推移となって東京・欧州時間を通過、NY市場では米10年債利回り低下に連れて軟調推移。150円近辺で一度は下げ渋って小反発も2月のISM非製造業景況指数が予想を下回る52.6にとどまり、1月(53.4)からも低下したことを受けて149円70銭近辺まで急落。ただし押し目買い圧力も強く、NY午後には150円20銭台まで反発し、NY終盤にかけては150円維持をかけた攻防状態へ。週後半のイベントを控えて高値保ち合い継続ながら、微妙に上値を切り下げる形にも。149円90銭の節目割れなら12月安値(145.89)から2月高値(150.88)の半値戻し(148.39)近辺までが調整目安に。150円60銭超へと抜け出すようなら上値トライ再開、昨年高値更新トライを経て152円台半ば辺りまでが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/5終値とチャート
6日の国内金価格は+33円、0.3%高で5日続伸、5日連続で今年高値を更新し、3日連続の過去最高値更新。5日続伸は今年2度め、2月末の7日続伸後に1日おいて5日続伸となる急騰局面を形成。RSIも96.1%へと急騰し、イベントがなければ調整必至の状況にも。上方向には12月高値(10819)から12月安値(10115)の161.8%戻し(11254)が引き続き行き過ぎ警戒水準。調整目安としては12月安値(10115)からここまでの23.6%戻し(10952)、38.2%戻し(10792)など。
プラチナ価格は-66円、1.41%安で3日ぶりの反落。4670円の節目上抜けに伴い、上下動を繰り返しながら上値も下値も切り下げてきた下落トレンドからの脱却に成功したかに見えた流れは、水平状態の90日移動平均線(4700)トライのそぶりも見せずに巻き戻し。下落トレンド脱却失敗の勢いで4600円の大台も割り込むようだと一段安トライへ、昨年10月安値圏4500円近辺までが下値目標に。4690円超へと切り返し、90日線も突破できたならトレンド好転トライへ、4800円の大台回復を目指す流れへとつながる可能性。
金との価格差は6592円へと急拡大で連日の過去最大更新。
※参考:金プラチナ国内価格3/6とチャート
2024年3月6日(水)時点の相場
国内金:11,211 円 3/6(水) ▲33(0.30%)
国内プラチナ:4,619 円 3/6(水) ▼66(1.41%)
NY金:2,141.9 ドル 3/5(火) ▲15.6(0.73%)
NYプラチナ:887.2 ドル 3/5(火) ▼17.1(1.89%)
ドル円:150.06 円 3/5(火) ▼0.46(0.31%)
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