更新日:2024年3月20日(水)
米2月の住宅着工件数は152.1万戸。市場予想の144.0万戸を大幅に上回り、1月(137.4)からは10.70%の急増。
2ヵ月ぶりの高水準となり、9ヵ月では2番めの高水準。6ヵ月移動平均では145.08万戸となり、1年3ヵ月ぶりの高水準。長期平均143.3万戸も上回る水準。
前月比+10.70%は1月が落ち込んだ(-12.26%)影響もあるものの、昨年5月(+17.43)以来、9ヵ月ぶりの急増。
建設許可件数は151.8万戸。市場予想の149.6万戸を上回り、1月(148.9)からは+1.95%で半年ぶりの高水準。6ヵ月平均では148.9万戸となり、前月から-0.4も1年2ヵ月では2番めの高水準。長期平均137.1万戸も大きく上回る水準での推移が継続。
前月比+1.95%は昨年8月(+6.79)以来、半年ぶりの急増。
前日発表された3月NAHB住宅市場指数も市場予想の48に対して51。4ヵ月続伸で8ヵ月ぶりの高水準。7ヵ月ぶりに好不況の節目50も回復。
住宅ローン金利の低下などを背景に、住宅市場の回復基調は進行。また、中古住宅不足も影響し、許可件数増とともに、価格上昇にもつながっているようです。
CPIでは住宅関連のインフレ高止まりがインフレ鈍化阻害要因のなかでも大きなウェイトを占める状況となっていますが、この状況ももう少し続く可能性はありそうです。
19日のNY金は-4.6ドル、0.21%の反落で3月6日(2158.2)以来、2週間ぶりの安値。時間外序盤の2160ドル台半ばが高値となり、前日高値をわずかに下回って3月8日の過去最高値(2303.0)以降、7日連続の上値切り下げ。ドル高の流れに押されてアジア時間のうちに2160ドルの節目を割れると2150ドルまで一段安、ただし前日安値付近では下げ渋り、2150ドル割れも回避して切り返し。ドル高の巻き戻しとなったNY朝には反発も2160ドルの節目超えでは上値も重く、2150ドル近辺再トライ、しかしこれも限定的となってNY引けにかけては2160ドル回復トライ。結果的に2160ドルの節目をわずかに割り込む形となり、目先2140ドル程度まで下値余地を拡大。FOMCでタカ派度合いが強まって下押し圧力が強まると2100ドル近辺までの下げ幅拡大も。
NYプラチナは-20.1ドル、2.18%の続落。前日の流れを受け、時間外序盤の920ドル近辺が高値となって軟調推移。ロンドン序盤にかけて910ドルを割れるとNY市場では900ドルの大台割れトライ、安値では895ドル付近までで下げ渋って反発もNY午後には900ドルの攻防となってNY引け後には再度大台割れ。930ドルの節目割れに伴う短期下値目安900ドルの大台前後までしっかり到達したものの、一服感にはやや欠ける状態。FOMC直前というタイミングも重なり、下押し圧力がもう一段強まるようだと一段安トライの展開にも。今年安値圏870ドル近辺までが次の下値目安に。
ドル円は169銭のドル高円安、1.13%高となって6日続伸。今年高値を更新し、昨年11月15日(151.37)以来、4ヵ月ぶりの高値。6日続伸もその11月15日の直前以来、4ヵ月ぶり。東京朝の149円ちょうど近辺が安値となり、149円30銭近辺まで水準を切り上げて日銀待ち、マイナス金利解除など想定された結果が発表されると若干の乱高下も挟んで149円90銭台まで急騰。想定どおりの安心感とFOMCへの警戒(期待)感からドル高円安の流れが強まり、東京市場終了時には150円30銭近辺まで上昇。植田日銀総裁会見を経て、欧州時間には150円70銭まで一段高。緩やかなドル高円安基調はNY市場も続き、高値では150円90銭台まで上昇。150円60銭の節目を上抜けたことで一段高トライへと向かいやすい状況に。FOMCで利下げへの慎重姿勢が確認されれば追い風に、短期上値目標は151円90銭台の2022-3年高値更新トライを経て152円台後半辺りまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/19終値とチャート
2024年3月20日(水)時点の相場
国内金:11,344 円 3/19(火) ▲30(0.27%)
国内プラチナ:4,738 円 3/19(火) ▼105(2.17%)
NY金:2,159.7 ドル 3/19(火) ▼4.6(0.21%)
NYプラチナ:901.1 ドル 3/19(火) ▼20.1(2.18%)
ドル円:150.86 円 3/19(火) ▲1.69(1.13%)
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