更新日:2024年4月5日(金)
米2月の貿易収支は-689億ドル。市場予想の-675億ドルを下回り、貿易赤字幅は拡大。
1月(-676億ドル)からは1.9%の拡大で3ヵ月連続で赤字幅拡大。米貿易赤字は昨年4月以来、10ヵ月ぶりの高水準。
輸出は2630億ドルとなって前月比+2.3%、3ヵ月連続増で1年半ぶりに過去最大を更新。昨年6月に2481億ドルまで減少した後は、外需回復もあり増加傾向が継続。
輸入は3319億ドルとなり、前月比+2.2%で3ヵ月連続増。2022年10月以来、1年4ヵ月ぶりの高水準。2022年3月の過去最大と比較して-10.48%まで減少した2023年6月以降は増加傾向となり、2月時点では過去最大比-4.68%まで回復。国内需要も増加傾向が続く状況に。
2023年7月に最後の利上げを終えて以降、貿易額は増加基調となり、利下げをしなくても景気回復が進行している様子のようにも。
4日のNY金は-6.5ドル、0.28%安となって8日ぶりの反落。NY終値ベースでの過去最高値更新は前日までの5日連続でストップ。アジア時間には前日高値をわずかに上回って2320ドル台半ばまで上昇して失速、ロンドン・NY朝にかけて2310ドル割れで下げ渋るとNY午後には2310ドルを挟んでの保ち合いに。NY引け後には中東情勢緊迫化を受けてNY原油が半年ぶり高値へと急騰し、米FRB高官の利下げ慎重姿勢発言などもあり米株は急落。地政学リスク懸念からNY金も2320ドル台半ばへと急騰して過去最高値を更新、しかし巻き戻しの流れも急進となって一時2300ドルの大台割れ、短時間でこの日の高値と安値をつけた後は2310ドル付近へ。
2320ドルが目先の上限となる可能性も、雇用統計後にこれを突破するようなら最高値更新再トライとなって2340ドル付近までが短期上値目標に。逆に調整幅拡大へと向かえば3月半ば安値(2149.2)から最高値(2325.3)までの23.6%戻し(2283.7)、38.2%戻し(2258.0)近辺などが下値目安候補に。
NYプラチナは+6.1ドル、0.64%高で3日続伸。1月8日(959.4)以来3ヵ月ぶり高値圏での一段高。920ドル台の節目上抜けに伴う短期上値目標950ドル近辺到達後の一服状態となり、950ドル台前半を中心に小幅揉み合い推移で時間外を通過。NY市場では一時950ドル台後半へと上昇も3月高値(958.9)に少し届かず失速すると、NY引け後には950ドル割れへと反落。
調整目安として20日移動平均線(923.5)、90日移動平均線(925.7)、200日移動平均線(924.0)などが集中する920ドル台は強めのサポートとなる可能性も。
ドル円は-37銭、0.24%の反落。雇用統計を控えて小動きとなり、151円50銭台から70銭台までのレンジでの小幅揉み合い推移で東京・欧州時間を通過、NY午後には急落。中東でのリスク報道を受けて原油価格が急騰し、株価急落のリスク回避の流れとなり、ドル円も151円10銭台へと水準を切り下げる展開に。NY終盤には151円30銭台へと小幅に巻き戻し、小幅保ち合いレンジ下限では下げ渋った格好に。今朝の東京市場では株安などにも連れて一時151円割れを試すなど下値トライの動きにも。
目先、151円30銭の保ち合い下限を維持できなくなれば調整局面入りへ、150円前後までが短期下値目安に。逆に切り返して151円70銭超へと抜け出すようなら一段高トライへ、短期上値目標は153円近辺へ。ただし、152円台では介入リスクも高まり、そうなれば一時的には4-5円の巻き戻しも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/4終値とチャート
5日の国内金価格は-107円、0.87%安で9日ぶりの反落。7日ぶりに過去最高値更新ストップ。価格急騰局面が続いたなかでRSIのピークは右肩下がりとなり、前日までの90台からこの日は83.6へと急降下、調整局面入りを示唆するような展開にも。NY金とドル円のダブルサポートとなる局面も多々見られた展開からの巻き戻しとなれば、大幅調整への警戒感も。目先は雇用統計の結果次第の様相ながら、調整局面継続なら3月25日(11536)から最高値(12276)までの38.2%戻し(11993)、9日移動平均線(11933)、61.8%戻し(11819)などが目安に。逆に12280円超へと切り返す展開となった場合には12320円近辺までが短期上値目安に。
週間ベースでは+276円、2.32%高で7週続伸。7週続伸は2021年5月24日からの週以来、2年11ヵ月ぶり。
プラチナ価格は-71円、1.44%安で3日ぶりの反落。3日ぶりの今年高値更新ストップ。4830円の節目上抜けに伴う短期上値目標4870円近辺到達後のオーバーランからの巻き戻しで目標水準付近に巻き戻され、3月28日(4736)から今年高値(4936)の38.2%戻し(4860)付近にも到達。昨年秋以降のレジスタンスにもなってきた4850円近辺の水準がサポートに切り替わるようだと、堅調局面継続となる可能性も。4940円超へと抜け出すようなら一段高トライへ、4980円近辺までが短期上値目標に。
週間ベースでは+71円、1.48%高で5週続伸。5週続伸は2022年2月14日からの週以来、2年2ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格4/5とチャート
2024年4月5日(金)時点の相場
国内金:12,169 円 4/5(金) ▼107(0.87%)
国内プラチナ:4,865 円 4/5(金) ▼71(1.44%)
NY金:2,308.5 ドル 4/4(木) ▼6.5(0.28%)
NYプラチナ:952.6 ドル 4/4(木) ▲6.1(0.64%)
ドル円:151.32 円 4/4(木) ▼0.37(0.24%)
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