更新日:2024年5月28日(火)
ドイツの5月IFO景況感指数は89.3で4月から変わらず、横ばい推移。
2005年以降の長期平均96.1を大きく下回る水準ながら、4月時点では11ヵ月ぶり高水準と回復基調が続いていたなかでの足踏み状態。
現況指数が88.3となり、5ヵ月ぶり高水準となった4月から-0.6の低下となったのに対し、期待指数は90.4。前月から+0.7で4ヵ月続伸、1年1ヵ月ぶりの高水準。
2年9ヵ月ぶりに期待指数が現況指数を上回った4月から、その差は0.8から2.1へと拡大。期待先行で回復基調が進行する過去のパターンが再開。
不確実性指数も65.0となり、4ヵ月連続の低下で1年2ヵ月ぶりの低水準。ただし2019年4月以降の長期平均63.7を上回る状態が2年3ヵ月連続。
業種別では、
サービス業:1.8=11ヵ月ぶり高水準となった4月から-1.4、4ヵ月ぶりの反落も3ヵ月連続プラス圏維持。直近11ヵ月では2番めの高水準。現況がやや悪化、期待は少し改善。
製造業:-6.2=前月から+2.4で3ヵ月続伸、1年ぶりの高水準。13ヵ月連続のマイナス圏推移。現況は改善、悲観見通しも緩和。受注残は引き続き減少。
貿易:-16.9=+5.1の大幅上昇で3ヵ月続伸、13ヵ月ぶり高水準。2年3ヵ月連続マイナス圏。期待が大幅改善も依然懐疑的。
卸売:-19.8=+7.3の急騰で3ヵ月続伸、13ヵ月ぶり高水準。+7.3は2年3ヵ月ぶりの急騰。2年3ヵ月連続マイナス圏。
建設業:-26.0=+2.9で4ヵ月続伸、10ヵ月ぶり高水準。現況改善も受注不足が根本的な問題。
唯一プラス圏推移で牽引役のサービス業だけが失速し、後続のその他全業種はマイナス圏推移が続くなかでも回復基調も継続。
回復への道のりが長いことを象徴するような推移のようにも。
27日は米国がメモリアルデーの祝日でNY市場は休場。NY金は週明け時間外に2330ドル台半ばから2360ドルまで上昇、27日時間外は2350ドル台前半へと小反落スタート。
NYプラチナは1030ドル台半ばから1060ドル台後半まで上昇し、27日時間外には1060ドル台前半で高止まり。
ドル円は東京午前に156円90銭台から60銭台まで軟調推移、午後には下げ渋って反発、欧州時間序盤に156円90銭台を回復も157円手前では上値を押さえられる状態が続き、NY時間もほぼ156円80銭台を中心に小幅揉み合い推移。この日の変動値幅はわずか29銭にとどまり、今年の平均1.09円のほぼ4分の1、今年最小で昨年10月以来、7ヵ月ぶりの小動き。目先、127円ラインの抵抗感は強いものの、引き続き156円50銭の節目上抜けに伴う短期上値目標158円近辺を目指す流れがゆっくりと続く可能性。
28日の国内金価格は+91円、0.71%の続伸。5月安値(12630)から最高値(13368)の61.8%戻し(12912)達成後の反発局面が続いて上昇基調の21日移動平均線(12926)を3日ぶりに上抜け、高値保ち合い中間ライン、13000円の大台ラインとの攻防へ。これをしっかり上抜けると高値保ち合い上半分の領域へと上方シフトの可能性、水平状態の9日移動平均線(13108)との攻防へも。大台ラインを超えられないと下半分が当面の主要レンジに、短期的には12880円までのレンジが意識され、これも維持できないようだと76.4%戻し(12804)から12750円辺りまでが短期下値目安に。
国内プラチナ価格は+144円、2.55%の続伸で5月20日(5877)以来、1週間ぶりの高値。上昇率は今年の絶対値平均1.13%の2.26倍、今年5番めの急騰。2.5%超の上昇は今年5回で全て4月以降、下落も5月に1回のみ。高ボラティリティ状態はまだ継続中。上昇軌道の9日移動平均線(5725)を上抜けて3日ぶりにパーフェクトオーダーも復活。5880円超へ、高値更新となれば上昇トレンド再加速、一段高トライとなって5950円辺りまでが短期上値目標に。当面の下値サポート、5580円を割り込むようなことがあれば一段安トライ、5500円前後までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格5/28とチャート
2024年5月28日(火)時点の相場
国内金:12,998 円 5/28(火) ▲91(0.71%)
国内プラチナ:5,785 円 5/28(火) ▲144(2.55%)
NY金:2,334.5 ドル 5/24(金) ▼2.7(0.12%)
NYプラチナ:1,038.6 ドル 5/24(金) ▲8.2(0.80%)
ドル円:156.91 円 5/24(金) ▼0.06(0.04%)
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