更新日:2024年7月3日(水)
注目度が高まり、発表時期も前倒しされた米求人件数、5月分
は市場予想を上回る結果に。
814.0万件となった5月分は794.6万件の市場予想を上回り、3年2ヵ月ぶり低水準の4月から+22.1万件、+2.79%。3年3ヵ月では2番めの低水準。1年10ヵ月連続前年割れ、9ヵ月連続前年比-10%超。
6ヵ月平均では847.73万件となり、22ヵ月連続の低下で3年ぶりの低水準。トレンドとしては順調に減少し続ける状態。
先月の雇用統計で発表された5月の失業者数は664.9万人。2021年11月(673.3)以来、2年半ぶりの高水準。
この結果、5月の失業者一人当たりの求人件数、求人倍率は1.224件。2年10ヵ月ぶり低水準となっていた4月(1.220)からわずかに+0.004件の小幅増。直近2年11ヵ月では2番めの低水準。求人倍率では、コロナ禍で急低下した時期を除くと、コロナ前の水準、2020年2月(1.217)付近まで低下した状態。
2日のNY金は-5.5ドル、0.24%の続落。アジア時間に2340ドルを割れるとほぼ2330ドル台での保ち合い推移。NY朝には一時2330ドル割れも、前日安値水準2320ドル台後半にとどまって切り返すと、パウエルFRB議長の「ディスインフレ軌道との認識」発言などからドル安の流れが強まって2340ドル台へと小幅に急騰。ただし高値も2340ドル台半ばまでにとどまり、米5月求人件数が市場予想を上回ると巻き戻しの流れとなって2330ドル近辺まで反落。NY引け後には2340ドル付近へと反発基調。目先、上限を2340ドルに切り下げて2310ドルまでのレンジで保ち合い継続へ。上限をを超えると2400ドルの大台回復トライへ、下限割れなら2250ドル近辺までの下値トライへ。
NYプラチナは+20.5ドル、2.07%の反発。アジア時間は990ドル近辺での小幅揉み合い推移となり、ロンドン序盤に一時990ドル割れの安値をつけ、前日安値付近で切り返すとNY朝には1000ドルの大台を回復。前日高値を超えて1010ドル台後半まで上昇すると、NY引けにかけても1010ドル近辺を維持。1020ドルの節目付近ではいったん上値を押さえられた格好も、これを上抜けることができれば反発局面形成へ、1040ドル台までが短期上値目標に。980ドルが当面の下値サポートとなる可能性も、これを割れると960ドル近辺までを目安に一段安も。
ドル円は-5銭、0.03%の小幅安で3日ぶりの反落。東京朝の161円40銭台から堅調推移、日経平均の4万円台回復とともに水準を切り上げると午後には161円70銭台まで上昇。前日高値をわずかに更新後も161円台後半を維持して高止まり。NY市場ではパウエルFRB議長のハト派発言をきっかけに161円20銭台まで軟調推移。しかし、この日の安値をつけたところで米5月求人件数の上振れをきっかけに切り返し、ただし反発後の高値は161円60銭台までにとどまり、NY午後には161円40銭台へと軟調気味に。短期上値目標161円近辺到達後も高止まり状態となり、過熱感も高騰して調整待ちの状態も、週末の雇用統計までは動きにくい様子も。目先、上方向への行き過ぎトライでは162円台後半までが目安となり、調整方向には159円半ばまでが短期目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/2終値とチャート
3日の国内金価格は-19円、0.14%の反落。13100円の節目上抜けに伴う短期上値目標13200円近辺に到達し、少し行き過ぎたところで一服。右肩上がりの9日移動平均線(13135)をサポートに短期上昇トレンドは継続。13250円の節目を上抜けると13300円の大台回復が次の上値目標に。
国内プラチナ価格は+96円、1.74%の反発で6月27日(5681)以来、1週間ぶりの高値。わずかに下抜けた9日移動平均線(5558)を再び上抜け、21日移動平均線(5436)も下げ止まり。強気のパーフェクトオーダー再開へと底堅さも。5690円超へと抜け出すようなら今年高値圏再トライへ、5760円近辺までが短期上値目標に。逆に5520円の節目割れへと反落すると21日線近辺、5430円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/3とチャート
2024年7月3日(水)時点の相場
国内金:13,231 円 7/3(水) ▼19(0.14%)
国内プラチナ:5,624 円 7/3(水) ▲96(1.74%)
NY金:2,333.4 ドル 7/2(火) ▼5.5(0.24%)
NYプラチナ:1,009.2 ドル 7/2(火) ▲20.5(2.07%)
ドル円:161.42 円 7/2(火) ▼0.05(0.03%)
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