更新日:2024年8月30日(金)
総合PMIが8月速報で反発したのと同様に、ユーロ圏景況感指数も8月は予想を上回る好結果。ただし主要国ではスペイン以外、軒並み低調。
ユーロ圏の8月景況感指数は96.6。市場予想の96.0を上回り、7月から+0.6で1年3ヵ月ぶりの高水準。7ヵ月連続96前後の横ばい推移傾向から上昇の兆し。ただし節目100割れは2年2ヵ月連続。
雇用期待指数は99.2。前月から+1.3も、3年5ヵ月では2番めの低水準。3ヵ月連続の節目100割れで先行き不安も。
製造業は-9.7で5ヵ月ぶりの高水準も低迷継続、サービス業は6.3で2ヵ月ぶりの高水準で比較的好調維持。
<主要4カ国>
スペイン:105.4=前月から+1.3で2年半ぶり高水準。9ヵ月連続節目100超。雇用期待105.4=+1.3で2年半ぶり高水準。
フランス:99.4=+4.3で5ヵ月ぶり高水準、2年で2番めの高水準。5ヵ月連続節目100割れ。雇用期待95.1=+3.5も3年4ヵ月では2番めの低水準。五輪効果も今ひとつ?
イタリア:98.9=-1.2で9ヵ月ぶり低水準。2ヵ月ぶりの100割れ。雇用期待104.1=+1.2も3年4ヵ月では2番めタイの低水準。
ドイツ:90.5=-1.7で5ヵ月ぶり低水準。2年2ヵ月連続100割れ。雇用期待94.4=-1.4で3年半ぶり低水準。
<節目100超>
クロアチア:108.0=+2.0で5ヵ月ぶり高水準。3年半連続100超。
ギリシャ:106.3=-0.5で半年ぶり低水準。1年10ヵ月連続100超。
キプロス:105.4=+1.3で1年ぶり高水準。2年連続100超。
リトアニア:101.1=+1.3で2年3ヵ月ぶり高水準。3ヵ月ぶり100超。
スロバキア:101.1=-0.2で3ヵ月ぶり低水準も、3年1ヵ月では3番めの高水準。3ヵ月連続100超。
ポルトガル:100.9=-0.4で2ヵ月ぶり低水準、7ヵ月連続100超。
オランダ:100.6=+0.9で2年1ヵ月ぶり高水準、2年1ヵ月ぶり100超。
<ワースト3>
エストニア:84.5=-2.3で2ヵ月ぶり低水準も、1年3ヵ月では2番めの高水準。2年5ヵ月連続100割れ。
オーストリア:86.3=-0.2で8ヵ月ぶり低水準。2年2ヵ月連続100割れ。
フィンランド:89.6=+0.9で2年ぶり高水準。2年3ヵ月連続100割れ。
前月から上昇したのは調査対象19ヵ国中12ヵ国。6-7月の8ヵ国から4ヵ国増、3ヵ月ぶり高水準。
29日のNY金は+22.5ドル、0.89%高で3日ぶりの反発。3日ぶりで今年32回めの過去最高値更新。アジア時間の2540ドル台から堅調推移となってロンドン序盤には2550ドル台へ、NY朝には米4-6月期GDP改定値が3.0%と予想外の上振れ、米長期金利上昇とドル高の流れに押されて一時2540ドル割れへと急落。しかしこの日の安値をつけると押し目買い、2550ドル台を回復するとNY午後には2560ドル台へ。しかしこれは維持できず、NY引け後には2550ドル付近へと軟調推移、2560ドルの節目にはいったん跳ね返された格好に。PCE結果次第で利下げペース減速が意識されるなどした場合には上抜け再トライへ、2560ドル超へと抜け出せば2590ドル辺りまでが短期上値目標に。下方向へは2530ドルが当面のサポート、割れると2500ドルの大台近辺までが短期調整目安。
NYプラチナは+8.9ドル、0.95%高となって3日ぶりの反発。時間外スタート時点の930ドル台半ばが安値となって前日安値も下回らず、反発局面形成へ。950ドルの節目割れに伴う短期下値目安、8月安値910ドル台を目指す流れは早々に巻き戻し。ロンドン序盤に940ドル台後半、NY市場では一時950ドル超え。しかし、下落基調の20日移動平均線(949.2)にも上値を押さえられ、NY午後には940ドル台半ばへと失速。目先、930ドル割れへと向かえばあらためて8月安値910ドル台を目安に二番底形成再トライへも。
金との価格差は1614.1ドル。2日連続で過去最大を更新。
ドル円は+40銭、0.28%の続伸で8月22日(146.29)以来、1週間ぶりの高値。東京朝の144円20銭台が安値となり、144円半ばへと水準を切り上げて小幅もみ合い推移となって午後から欧州時間を通過。NY朝には米GDP改定値の予想外の好結果を受けて急騰、144円半ばから145円30銭台へと水準を切り上げ、高値では145円50銭台まで上昇。ただしNY終盤にかけては145円近辺まで失速。145円台の抵抗感が残るなか、PCE確認後に右肩下がりの20日移動平均線(146.00)から146円台前半の抵抗帯を突破することができれば、148円台回復を短期目標に一段高トライへ、逆に143円後半を下回るようなら142円付近を目安に一段安再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/29終値とチャート
30日の国内金価格は+52円、0.41%高で3日ぶりの反発。8月22日(12828)以来、1週間ぶりの高値。軟調推移の9日移動平均線(12801)も1週間ぶりに上抜け、12790円の節目上抜けに伴う短期上値目標12900円の大台回復トライへの流れがスタートした可能性。下方向には12770円が比較的重要な節目、これを割れると反発への流れが大きく巻き戻される可能性も、21日移動平均線(12702)も割り込み、12630円程度までが短期下値目安に。
週間ベースでは+45円、0.36%の反発。月間では-89円、0.69%の続落。続落は2022年12月以来、1年8ヵ月ぶり。
プラチナ価格は+27円、0.57%高で3日ぶりの反発。4700円の大台割れを回避して直近の下値目安4730円付近を回復。それでも軟調推移の21日移動平均線(4829)を下回る9日移動平均線(4821)線まで距離を残し、弱気のパーフェクトオーダーが下押し圧力にも。あらためて4700円の大台割れなら二番底形成再トライへ、4660円辺りまでが短期下値目安に。
週間ベースでは-99円、2.05%の続落。月間では-383円、7.48%の大幅安で3ヵ月続落。3ヵ月続落は2023年2月以来、1年半ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格8/30とチャート
2024年8月30日(金)時点の相場
国内金:12,822 円 8/30(金) ▲52(0.41%)
国内プラチナ:4,734 円 8/30(金) ▲27(0.57%)
NY金:2,560.3 ドル 8/29(木) ▲22.5(0.89%)
NYプラチナ:946.2 ドル 8/29(木) ▲8.9(0.95%)
ドル円:144.99 円 8/29(木) ▲0.40(0.28%)
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