更新日:2024年9月18日(水)
ドイツの9月ZEW景況感指数では、期待指数が3.6。市場予想の17.0を大きく下回り、8月(19.2)からも急低下で3ヵ月続落。3ヵ月合計では-43.9ポイントの急降下。マイナス圏も目前となり、2023年11月にプラス圏を回復して以降では最低。過去平均21.0も大きく下抜けての急落。ドイツ経済回復への期待感はもはや喪失状態。
現況指数は-84.5。前月から-7.2で2ヵ月連続の低下、2020年5月(-93.5)以来、4年4ヵ月ぶりの低水準。過去平均-11.8も大きく下回り続け、コロナ後最低水準に。
なお、コロナ後最低水準となっているドイツの経済指標は多数。
IFO景況感指数の現況も8月時点で86.5となり、2020年7月(84.4)以来、4年1ヵ月ぶりの低水準。
IFOの業種別で製造業も8月時点で-17.8となり、2020年6月(-23.6)以来、4年2ヵ月ぶりの低水準。
欧州委委員会発表の景況感指数でも、ドイツの製造業は8月時点で-20.3、2020年6月(-22.1)以来、4年2ヵ月ぶりの低水準。
さらにIFO雇用指数でも8月は94.8となり、2021年2月と並び2020年7月(93.4)以来で最低タイ。
IFO雇用指数の業種別では、製造業が8月時点で-13.94、2020年9月(-16.33)以来3年11ヵ月ぶり低水準。貿易は-16.83で2020年5月(-19.49)以来、4年3ヵ月ぶりの低水準。
17日のNY金は-16.5ドル、0.63%の続落。2610ドルを挟んでの揉み合いとなったアジア時間には前日まで2日間の高値を超えられず、2610ドル台前半で上値を押さえられて失速。ロンドン・NY朝にかけては2600ドルの大台を挟んでの揉み合いに。米8月小売売上高の予想外の好結果を受けてドル高の流れが強まったことも重石となり、NY午後には一時2590ドル割れ。しかしこの水準で下げ渋るとNY引け後には2590ドル台半ばへ。7月末安値(2351.9)から最高値(2617.4)の23.6%戻し(2554.7)から20日移動平均線(2551.1)辺りまでが目先の下値サポート候補に、上方向には2610ドル超へと抜け出すと2630ドル近辺までが高値更新目安に。
NYプラチナは-5.4ドル、0.55%の続落。アジア時間には990ドルを挟んでの保ち合い、高値では990ドル台半ばまでにとどまって失速するとロンドン序盤には990ドル割れへ、NY市場では980ドル台での小幅揉み合いに。安値も980ドル付近までにとどまり、NY引け後には980ドル台後半へ。1ヵ月半ぶりに上抜けた水平状態の90日移動平均線(985.1)を終値ではわずかに下抜けたものの、その後は再度上抜けへと攻防状態。維持できれば1010ドルまでのレンジで高値保ち合いへ、下抜けると再びレジスタンスに切り替わる可能性も。上方向に1010ドル超えの場合には1030ドル近辺までが短期上値目標に、下方向へ90日線割れなら200日移動平均線(956.2)が下値サポート候補に。
ドル円は+182銭、1.29%高となって6日ぶりの反発。9月10日(142.48)以来、1週間ぶりの高値。東京朝には140円半ばから前日高値を上抜けて一時141円20銭台まで上昇も、日経平均の軟調推移に引っ張られる形で140円30銭台まで反落。これが安値となって下げ渋ると午後にはゆるやかに反発、欧州時間には140円半ばでの揉み合い推移に。NY朝には小売上高の予想外の好結果を受けて小幅に急騰、140円半ばから141円台へと水準を切り上げると米10年債利回り上昇に連れて堅調推移となり、NY午後には142円トライ、高値では142円40銭台まで上昇。FOMC直前に巻き戻しの流れが急速に進行、0.50%利下げ予想が優勢となる現状を織り込み済なら、0.25%利上げとなった場合にはもう一段のドル高円安進行にも。143円20銭の節目を上抜けると一段高トライへ、145円台半ばまでを目指す流れにも。下方向へは140円半ばを維持できない場合には一段安トライへ、138円半ば辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/17終値とチャート
18日の国内金価格は+45円、0.35%高で4日続伸。9月3日(12890)以来、2週間ぶり高値圏での一段高。8月高値(13024)から9月安値(12521)の半値戻し(12773)を達成し、61.8%戻し(12832)も目前に。これを超えると76.4%戻し(12905)辺りまでが次の上値目標に。下値サポート候補は21日移動平均線(12744)から9日移動平均線(12656)辺りまで。
プラチナ価格は+15円、0.31%の反発。前日の下げを取り戻して小幅保ち合いを形成。8月にも保ち合いを形成した水準に差し掛かり、反発途上での一時的な踊り場に過ぎない可能性とともに、レジスタンスとなる可能性も。4850円超へと向かえば踊り場を抜け出して4900円の大台回復トライへ。反面、4830円割れならレジスタンスに跳ね返される形となって反落へ、4770円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格9/18とチャート
2024年9月18日(水)時点の相場
国内金:12,821 円 9/18(水) ▲45(0.35%)
国内プラチナ:4,849 円 9/18(水) ▲15(0.31%)
NY金:2,592.4 ドル 9/17(火) ▼16.5(0.63%)
NYプラチナ:982.8 ドル 9/17(火) ▼5.4(0.55%)
ドル円:142.40 円 9/17(火) ▲1.82(1.29%)
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