更新日:2024年10月19日(土)
NY株式市場では、18日まで3日連続でダウが最高値を更新。直近6営業日では5営業日で最高値を更新。
NY金も18日まで4日続伸となり、2日連続で最高値を更新。
ここまで堅調推移が続くNYダウとNY金は夏場以降、同じような軌道で上昇局面を形成し、両者の相関関係も近年最大レベルに。
ダウとNY金との90日相関係数は18日時点で0.92137。2012年以降の10年余りでは最大。
リスク選好で買われ、リスク回避時には売られる株価に対し、逆にリスク回避局面では安全資産として買われやすく、リスク選好では売られやすいNY金とは、比較的逆行状態となる場面も多く、リスク分散投資でも推奨されがちなほど、逆相関イメージが強い関係性にあります。
しかし、足下では米FRBの利下げフェーズがスタートし、株価にとってもNY金にとっても買い材料に。さらに最近では、米国経済の予想外の堅調ぶりが株買いを促し、中東情勢悪化懸念などの地政学リスクが燻る状況は金買いをサポートすることに。加えて好調な個別業績や良好な見通しなどがダウの最高値更新をサポート、中央銀行の金買い需要やアジアでの金消費需要に加えて欧米での金投資需要などもNY金を最高値圏へと押し上げ。
ダウも金も買いが買いを呼ぶ状態となり、反動安への警戒感も高まる状況となりつつあります。過熱感には要注意。
18日のNY金は+22.5ドル、0.83%高で4日続伸。2日連続、今年42回めの過去最高値更新。アジア時間序盤に2700ドル台後半の安値から前日高値(2712.7)を上抜けるとドル安の流れにも連れて2720ドル台へと一段高。ロンドン・NY午前にかけては2720ドル台での保ち合い、米10年債利回り低下にも連れて下値を切り上げるとNY午後には2730ドルを挟んでの小幅保ち合い、NY引け後には2730ドル台後半へ。2680ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2730ドル近辺に到達後の一服感も程々に、上昇圧力はまだ衰えていない様子も。過熱感も程々の状況から次週、一段高トライへと向かうようなら、9月半ば安値(2572.5)から9月末高値(2708.7)までの上昇幅(136.2)を10月安値(2618.8)を起点に加算すると2755ドル、2750ドル辺りまでが意識される可能性も。
週間ベースでは+53.7ドル、2.01%の続伸。
NYプラチナは+18.7ドル、1.86%高で3日続伸となり、7月5日(1046.0)以来3ヵ月半ぶりの高値。アジア時間の1000ドル付近が安値となり、前日安値を下回らず、2日連続安値でも大台を維持して再度上値トライへ。1010ドルの節目を突破するとロンドン市場では前日高値(1022.9)水準との攻防に、NY午後にはこれも上抜けて高値では1020ドル台後半まで上昇。前日失敗した1010ドルの節目上抜けトライに成功し、一段高への流れが進行。短期上値目標、7月高値(1049.8)圏、1050ドル近辺を目指す流れが続く可能性。
金との価格差は1705.5ドル、2日連続で過去最大を更新。
週間ベースでは+30.1ドル、3.03%高で3週ぶりの反発。
ドル円は-69銭、0.46%安で3日ぶりの反落。東京朝の150円30銭手前が高値となって失速。前日NY午後に150円30銭前後で何度も上値を押さえられた状態が続く形となり、149円80銭の節目上抜けに伴う短期上値目標151円台前半を目指した流れは出だしでつまづく格好となって失敗、150円台での抵抗感が払拭し切れなかった感も。150円割れ後も欧州時間にかけては150円10銭台までの反発トライも徐々に上値を切り下げ、NY市場では米10年債利回り低下にも連れて149円30銭台の安値をつけて149円台半ばへ。日々、上下動を繰り返しながらゆっくりと水準を切り上げる上昇トレンドを維持しながらも、その勢いは徐々に失速。149円から150円30銭までが目先の主要レンジとなり、再度上抜けへと向かえば151円台後半を目標に一段高トライへ、下抜けると147円台前半を目安に調整へ。
週間ベースでは+38銭、0.25%の小幅高で3週続伸。52週移動平均線(150.18)に上値を押さえられる状態。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/18終値とチャート
2024年10月19日(土)時点の相場
国内金:14,210 円 10/18(金) ▲148(1.05%)
国内プラチナ:5,168 円 10/18(金) ▼20(0.39%)
NY金:2,730.0 ドル 10/18(金) ▲22.5(0.83%)
NYプラチナ:1,024.5 ドル 10/18(金) ▲18.7(1.86%)
ドル円:149.52 円 10/18(金) ▼0.69(0.46%)
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