更新日:2024年11月18日(月)
10月末の最高値更新後にNY金は大幅調整、ここに来てようやく調整一服の兆しに。と同時にリスク選好的な流れで金利上昇や株高とともにドル高の流れとなったトランプ相場も一服の兆し。すると今度は思い出したかのように日銀の追加利上げ観測への警戒感も再浮上。ドル円の大幅調整を反映する形で国内金価格は調整局面継続となって一段安。
NY金は週末の2560ドル台から週明け時間外には2570ドル台後半へと水準を切り上げ、週末の下げ渋りから反発への可能性を示唆、さらに2600ドルの大台回復トライの場面も。NYプラチナも週末の940ドル台半ばから週明け時間外は950ドル台へと反発局面継続の様相に。ドル円は週末の154円40銭台から154円70銭台までの反発トライで失速すると153円80銭台へと戻り売り、しかしその後は155円台へと急反発を試す場面も、慌ただしい週明け。
18日の国内金価格は先週末から-189円、1.34%の大幅反落で10月15日(13932)以来、1ヵ月ぶりの安値。9月安値(12521)から最高値(15025)の38.2%戻し(14068)付近で反発した流れは続かず、戻り売りの構図となって14080円の節目を下抜け。これに伴う短期下値目安14000円近辺に到達しても下げ止まらず、13940円台までオーバーラン。RSIも26.8%と3ヵ月ぶりの過熱感となり、反発への環境は整いつつある状況だが。反発方向へは14140円が当面の抵抗水準に、これを突破できれば14200円台回復トライへと向かう流れにも。
一目均衡表では転換線(14299)が基準線(14345)を下抜けて短期軟調局面入り、価格ラインはこれらを下回る水準での推移が続く一役逆転。雲の上限(13385)は大きく上回り、遅行線は26日前価格(13648)を少し上回る水準で二役好転。ただし遅行線と相対する価格ラインは4日後に遅行線の現状水準上抜けへと急上昇。この辺りで反発できなければ地合いはどんどん悪化する状況に。価格水準的には9月安値から最高値の半値戻し(13773)が次のサポート候補となり、過去の推移からは比較的強めのサポートとなる可能性も。そして8月安値と最高値を起点とする中期三角保合い上抜けが喫緊の課題。
プラチナ価格は-37円、0.72%の反落。9月安値(4554)から10月高値(5586)の半値戻し(5070)達成後の反発は続かず、半値戻しの水準へと逆戻り。再び90日移動平均線(5052)にサポートされないようだと一段安トライへ、短期下値目安は5000円の大台近辺まで。逆に5110円超へと切り返すことができれば反発再トライ、5170円近辺までが短期上値目標に。
一目均衡表では基準線(5261)を下回る転換線(5187)のさらに100円余り下での推移が続く一役逆転。雲の上限(4916)を上回り、遅行線も26日前価格(4912)を上回る二役好転。ただし遅行線は26日前価格との揉み合い中。ここから急反発できなければ3日後には逆転へ。水準的には9月安値から10月高値の半値戻し(5070)付近を維持できないようだと61.8%戻し(4948)が次の下値サポート候補に。過去、中期的にはこの5000円前後の水準はレジスタンスやサポートとなってきた重要水準。
※参考:金プラチナ国内価格11/18とチャート
2024年11月18日(月)時点の相場
国内金:13,944 円 11/18(月) ▼189(1.34%)
国内プラチナ:5,069 円 11/18(月) ▼37(0.72%)
NY金:2,570.1 ドル 11/15(金) ▼2.8(0.11%)
NYプラチナ:945.1 ドル 11/15(金) ▲1.1(0.12%)
ドル円:154.44 円 11/15(金) ▼1.87(1.20%)
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