更新日:2024年11月25日(月)
米国のインフレ高止まりや数多のユーロ売り要因などからドルも高止まり、相対的に円安基調も続くなか、NY金は11月前半の大幅調整を終えて巻き戻しの流れも加速。先週末には調整幅に対する61.8%戻し(2702.4)を達成。週明け時間外には2720ドルを試すなど、今のところ反発局面一服とも言い切れない状況。
これに追随する形で国内金価格も今朝、10月末の最高値(15025)から11月安値(13944)まで、1081円の大幅調整に対する61.8%戻し(14612)を達成。
週明けのドル円が154円割れへと調整方向へと動き出してはいるものの、11月最終週を迎え、米指標動向次第でNY金と国内金価格の反発局面継続か、反落かという状況にも。
今週のPCEから、次週の雇用統計、さらに12月第2週の米CPIなどを経て第3週のFOMC、その直後には密かに利上げも警戒される日銀会合。
ここからの4週間は、波乱も含め、11月に続く大幅変動も辞さない、要注意期間ということにも。
25日の国内金価格は先週末から+227円、1.57%高で5日続伸。10月31日(15025)以来、3週間ぶりの高値。5日続伸は10月以来1ヵ月ぶりで今年8回め。先週末まで5日続伸で大幅反発局面を形成するNY金の堅調推移に支えられ、週明けのドル円の調整を相殺しても一段高。最高値から11月安値の61.8%戻し(14612)を達成し、76.4%戻し(14770)も視野に。過去のピークや保ち合い水準など、意識されうる節目水準としては最高値まで見当たらない状況となり、急反落となれば二番天井、という形にも。RSIは52.0%となり、過熱感もサイクル的にもようやく中立水準を回復。今年の絶対値平均騰落率は0.72%、予想される平均的な変動値幅は現状水準換算で106円。
一目均衡表では転換線(14333)、基準線(14485)を上抜けて三役好転。遅行線も価格ライン手前で反発し、上昇基調の価格ラインに沿って上昇する地合いの強さを示唆。価格水準的にも9月安値(12521)から最高値の38.2%戻し(14068)でサポートされた格好となり、適度な調整を終えて押し目買いの様相にも。年末年始にかけては不安定な展開も予想されるものの。最高値更新となった場合、中期的な高値予想可能な水準としては、9月安値から現在の最高値までの上昇値幅2504円を11月安値を起点に加算すると、16448円。
プラチナ価格は+31円、0.60%高で3日ぶりの反発。下げ止まった9日移動平均線(5145)にもサポートされる形で下げ渋り、金曜日の下落分を取り戻して保ち合い形成の様相にも。5240円の節目超えへと反発局面が続けば21日移動平均線(5252)も上抜けて5280円程度までが短期上値目標に。5160円割れへと反落なら5100円前後までを短期目安に下値トライ再開へ。
一目均衡表では転換線(5146)を上抜けたものの基準線(5321)には届かず、二役好転、一役は揉み合い。しかし、遅行線は26日前の価格(5188)をわずかに上回るものの、揉み合い中の相対する価格ラインは今週、急上昇となって遅行線が下抜けてしまう確率は大。雲の上限も目先は急上昇、月末月初に向けて一段高へと向かわない限りは、引き続き上値の重い展開が続く可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/25とチャート
2024年11月25日(月)時点の相場
国内金:14,722 円 11/25(月) ▲227(1.57%)
国内プラチナ:5,194 円 11/25(月) ▲31(0.60%)
NY金:2,712.2 ドル 11/22(金) ▲37.3(1.39%)
NYプラチナ:975.1 ドル 11/22(金) ▲4.6(0.47%)
ドル円:154.79 円 11/22(金) ▲0.26(0.17%)
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