更新日:2024年12月13日(金)
11月のPPIは予想外に加速。
鳥インフルエンザによる卵価格の急騰などが影響した模様。
米労働省が発表した11月の生産者物価指数、PPIは前年比+2.98%。市場予想の+2.6%を大きく上回り、10月からは+0.35%、続伸で1年9ヵ月ぶりの高水準。
2023年6月に+0.26%の大底をつけて反発、2023年11月に+0.77%で二番底、2024年9月には+2.04%で三番底をつける形となって反発局面が継続中。
食品とエネルギーを除いたコア指数、コアPPIは前年比+3.45%。これも市場予想の+3.2%を上回り、10月からは+0.08%の小幅上昇ながら4ヵ月続伸。これも1年9ヵ月ぶりの高水準。
2023年12月の+1.79%で底打ち、反発局面が継続。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数、コアPPI2は前年比+3.51%。前月からは-0.02%の小反落で2ヵ月ぶりの低水準。ただし1年8ヵ月では2番めタイの高水準。
2023年11月の+2.52%で底打ち、ゆるやかに反発局面が継続。
なお、PPIとCPIとの差(PPI-CPI)は+0.23%となり、10月の+0.03%から拡大、2ヵ月連続プラス圏(PPI>CPI)となり、2年ぶりの高水準。インフレ加速局面を示唆している可能性も。
12日のNY金は-47.3ドル、1.72%の大幅安で5日ぶりの反落。アジア時間には前日高値を少し上回って2760ドル台まで上昇、11月1日高値(2772.4)以来、6週間ぶり高値をつけて失速。ロンドン序盤までは2740ドル台で下げ渋るも、ドル高の流れが徐々に強まるに連れて軟調推移。前日までの急騰の巻き戻しとなったNY市場では2700ドル近辺まで急落。安値では一時2690ドル台半ばまで下げてNY午後には2700ドルを維持して下げ渋り。目先、2700ドルの大台を維持できれば2760ドルまでのレンジで保ち合い形成にも。維持できなければ2680ドル近辺が次のサポート候補に。次週にかけて2760ドル超へと切り返す展開となれば最高値圏2800ドル付近を目指す展開にも。
NYプラチナは-10.1ドル、1.06%の反落で12月6日(933.8)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間には950ドル付近から前日高値を超えて950ドル台後半へと上値トライ、ロンドン序盤に960ドル台の高値をつけて失速。結局この日も20日移動平均線(952.4)超えを維持できずに戻り売り、NY午後には940ドル近辺まで一段安、安値では一時940ドル割れ。930ドルから960ドルまでの保ち合いレンジを維持し、反発方向への勢いは徐々に後退、下限割れなら900ドルの大台近辺までが短期下値目安に。
ドル円は+18銭、0.12%高で4日続伸。11月26日(153.10)以来、半月ぶり高値圏で堅調維持。東京朝に152円30銭台から151円90銭台まで下押し後には152円台前半での保ち合い推移、東京市場終盤の152円70銭台が高値となり、前日高値には少し届かず。NY朝には米新規失業保険申請件数が予想以上に増加したことを受けて151円80銭近辺まで小幅に急落。これが安値となって切り返すと152円20銭台での保ち合いを経てNY終盤には152円60銭台へ。11月高値(156.75)から12月安値(148.65)の半値戻し(152.70)達成後の一服感もありながら、200日移動平均線(152.04)にも下支えされて高止まり。次週のFOMCに向けてタカ派見通し観測が強まるようなら61.8%戻し(153.66)を目指す流れにも。38.2%戻し(151.74)が目先のサポート候補に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/12終値とチャート
13日の国内金価格は-141円、0.97%安で4日ぶりの反落。10月末最高値(15025)と11月末高値(14722)を結ぶラインの延長線を超えて上値切り下げ局面打破の可能性を示唆したところからの反落で、11月末高値から12月安値(13896)の61.8%戻し(14406)近辺へと巻き戻し。目先、14400円の大台を維持できれば上値再トライのチャンスをうかがう展開にも。14550円超へと抜け出すことができれば14600円台回復トライへ。14400円の大台を維持できなければ50%戻し(14309)近辺、14300円近辺が次のサポート候補。
週間ベースでは+501円、3.6%の大幅高で3週ぶりの反発。今年5番めの大幅高。
プラチナ価格は-70円、1.40%安で4日ぶりの反落。4970円の節目上抜けに伴う短期上値目標5020円近辺には届かず、5000円の大台ラインがレジスタンスとなって跳ね返された格好となり、90日移動平均線(4986)と9日移動平均線(4941)をまとめて下抜け。11月以降の下落トレンドのレジスタンスラインとなる21日移動平均線(5017)までが強めの抵抗帯となる可能性も。それでもこれを突破できれば短中期トレンド転換トライへ、5100円近辺までが短期上値目標に。4850円の節目割れの場合には4780円程度までを目安に一段安トライへも。
週間ベースでは-12円、0.24%の小幅続伸。
※参考:金プラチナ国内価格12/13とチャート
2024年12月13日(金)時点の相場
国内金:14,408 円 12/13(金) ▼141(0.97%)
国内プラチナ:4,928 円 12/13(金) ▼70(1.40%)
NY金:2,709.4 ドル 12/12(木) ▼47.3(1.72%)
NYプラチナ:940.7 ドル 12/12(木) ▼10.1(1.06%)
ドル円:152.65 円 12/12(木) ▲0.18(0.12%)
Copyright(C) Let's GOLD