更新日:2025年11月1日(土)
<世界の金需要-2025年第3四半期>
ワールドゴールドカウンシル発表のレポートによれば、2025年第3四半期の世界の金需要は1257.9トン(※その他55.2トンを合わせると1313.1トン、ここではこの不透明部分を除外して比較、計算)。
前期比+174.1トン(16.1%)、前年比では+64.1トン(5.4%)。3四半期ぶりの増加で2四半期ぶり高水準。
ジュエリー(419.2)と中銀需要(219.9)、投資需要(537.2)が大幅増、産業用(81.7)も小幅増。投資は前年比でも大幅増。
比率は、ジュエリー:33.3%、産業用:6.5%、投資:42.7%、中銀:17.5%。
中銀需要は5年連続の買い越し。
<金消費需要>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた世界の金消費需要は686.8トン。全需要に対するシェアは54.6%。
★1位インド、2位中国は3四半期ぶりに入れ替わり。過去10年以上に渡ってこの2カ国で上位は独占。インドは209.4トンで中銀需要に匹敵、前期比+55.2%の急増で3四半期ぶり高水準。現物投資が12年1四半期ぶり高水準。中国は157.6トンで前期比-14.5%、3年1四半期ぶり低水準。景気減速が投資需要減少に影響した可能性も。6四半期連続3位の米国はで31.8トン、-17.1%で5年半ぶり低水準。世界の金消費需要上位3カ国の合計シェアは58%。
4位トルコも6四半期連続、22.8トンで前期比-6.2%、4四半期ぶり低水準。
5位ロシアは19.6トン、+19.1%で3四半期ぶり高水準。1ランクUP。
6位イランは17.9トン、3四半期ぶり低水準、1ランクDOWN。
7位タイは17.2トン、3四半期ぶり高水準、4ランクUP。
8位サウジアラビアは14.3トン、1年ぶり低水準、1ランクDOWN。
9位インドネシアは14.0トン、2年3四半期ぶり高水準、4ランクUP。
10位ドイツは11.7トン、2四半期ぶり低水準、2ランクDOWN。
前期9位のベトナムは11位へ、10位UAEは13位へ。
日本は4.3トンで5四半期ぶり高水準、28位から21位へUP。
31日のNY金は-19.4ドル、0.48%安で3日ぶりの反落。2日続いた反発局面はアジア時間序盤に前日高値を超え、4060ドル付近まで上昇して失速。反落後は4000ドルの大台付近で下げ渋り、ロンドン市場にかけては4010ドルから4040ドル近辺までのレンジで保ち合いに。NY朝には4050ドル付近までの上値トライ後の反落で大台割れ、ドル高基調にも押される格好となり、安値では一時3990ドル割れ。それでも大台割れでは下げ渋ってNY引け後には4020ドル近辺まで反発。4020ドルが目先の上限となり、3980ドルまでの小幅レンジで保ち合い形成の様相に。あらためて4020ドル超へと切り返すことができれば4080ドル近辺までを目安に反発再トライへ、3980ドル割れなら3900ドル近辺までの下値再トライへ。
週間ベースでは-141.3ドル、3.41%の続落。5ヵ月半ぶりの大幅安、続落は3ヵ月ぶり。月間では+123.3ドル、3.18%高で4ヵ月続伸。4ヵ月続伸は4月以来で今年2度め。
NYプラチナは-38.9ドル、2.41%安で4日ぶりの反落。10月22日(1552.5)以来の安値。1610ドルの節目超えに伴う短期上値目標1670ドル近辺を目指す流れはアジア時間序盤の1630ドルまでにとどまって失敗。上昇圧力不足が露呈、レジスタンスとなった20日移動平均線(1630.1)にも跳ね返されて失速するとロンドン序盤には1600ドルの大台割れ、NY午後には1570ドル付近まで一段安。その後の自律反発も限定的となり、1580ドルの節目割れに伴う短期下値目安1500ドルの大台付近を目指す流れへ。
週間ベースでは-26.2ドル、1.64%安で4週続落。4週続落は2月以来、8ヵ月ぶりで今年2度め。月間では-30.3ドル、1.89%安で3ヵ月ぶりの反落。
ドル円は-4銭、0.03%の小幅安で3日ぶりの反落。前日の大幅高から一服、東京朝には154円を割れて153円60銭台までの調整でこの日の安値をつけて折り返し。154円近辺での揉み合いから欧州時間には154円40銭台まで上昇。しかし前日高値がレジスタンスとなって上値を押さえられると154円10銭台へと失速、NY市場では154円近辺で保ち合いレンジも縮小。重要イベント通過後の週末で動意も縮小。一服感も強まる状況ながら、153円の節目突破に伴う短期上値目標155円付近までを目指す流れ継続で次週、若干の上昇余地を埋めに行く可能性も。
週間ベースでは+117銭、0.77%の続伸。月間では+6.12円、4.14%の続伸。7月(+6.80円、4.72%)に続き今年2番めの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/31終値とチャート
2025年11月1日(土)時点の相場
国内金:21,860 円 10/31(金) ▲572(2.69%)
国内プラチナ:8,711 円 10/31(金) ▲106(1.23%)
NY金:3,996.5 ドル 10/31(金) ▼19.4(0.48%)
NYプラチナ:1,575.4 ドル 10/31(金) ▼38.9(2.41%)
ドル円:154.06 円 10/31(金) ▼0.04(0.03%)
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