更新日：2025年11月12日(水)
ドイツのZEW景況感指数、11月の期待指数は+38.5。
市場予想の+41.0を下回り、10月の39.3からも低下。4ヵ月連続30台で伸び悩み。
現況指数は-78.7。10月からは+1.3、4ヵ月ぶりの小反発。ただし、半年間では2番めの低水準と低迷。
ZEWでは、国防やインフラ投資などが景気刺激策となる可能性が高いものの、構造的な問題が依然存在、との見方。
化学・金属セクターでの見通しが悪化し、銀行・保険業界も業績が悪化。対照的に、個人消費は大幅に回復している模様。
なお、現況指数の過去平均は-14.2。これを大きく下回る水準での推移が3年以上継続中。
これに対して期待指数の過去平均は21.2。これを上回る水準での推移は7ヵ月連続。
ドイツ経済は、現況の低迷が続くなか、期待感だけが高止まり。
11日のNY金は-5.7ドル、0.14％安で3日ぶりの小反落。堅調推移となった前日の勢いを維持したアジア時間には4120ドル台から4150ドル台へと一段高。10月24日（4159.0）以来半月ぶり高値圏で上値を押さえられる状態がロンドン市場まで続くとNY朝には4110ドル割れへと急反落、4100ドル台を維持して下げ渋るとNY引け後には4130ドル台を回復。結果的に4020ドルの節目突破に伴う短期上値目標4100ドル台到達後の一服となって小幅調整。20日移動平均線（4088）から4100ドルがサポート帯となれば地合い回復へ、上方向へは4150ドル程度までの上値再トライ余地も。
NYプラチナは-2.2ドル、0.14％の小幅安で3日ぶりの反落。前日までの堅調推移の余力で時間外には1600ドル近辺から1620ドル台まで上昇。10月31日（1630.0）以来10日ぶり高値をつけて失速するとNY市場では1580ドル付近まで急反落。上に行って来いとなり、高値と安値をつけて一服後は1600ドルの大台維持をかけた攻防再開へ。引き続き1600ドルが目先、下方向への攻防ラインとなりつつあり、これを維持できれば堅調方向へと向かいやすい状況にも。1620ドルの節目を超えると一段高トライへ、短期上値目標は1700ドルの大台回復。
ドル円はわずかに-2銭、0.01％の小幅安で3日ぶりの小反落。東京朝には株高局面にも連れる形で上値トライ、154円近辺から154円50銭付近まで急騰。10月末から続く団子天井の上限をわずかに上回り、2月13日（154.67）以来9ヵ月ぶり高値をつけて失速後も154円台を維持して下げ渋り。欧州時間にも上値再トライも154円40銭台の団子天井突破はならず。NY市場では労働市場の冷え込みを示唆する民間指標結果を受けて153円60銭台まで急落。これが安値となって切り返すとNY午後には154円台を回復。引き続き154円20銭の節目から40銭台までの抵抗帯との攻防継続へ、団子天井を突破できれば155円後半までを目安に一段高トライへ。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場11/11終値とチャート
12日の国内金価格は+100円、0.45％高で3日続伸。最高値の10月21日（23179）以来、3週間ぶり高値圏での一段高。RSIは60.5％と過熱感こそないものの、最高値（23179）から10月末安値（21210）の61.8％戻し（22427）を達成し、一服感は生じやすい状況に。米政府再開を好感する流れでドル円が節目を突破してNY金の売りが限定的となればもう一段の上値トライも。ダブルトップのネックライン（22483-10/20）がレジスタンスとならなければ次の節目としては76.4％戻し（22714）。
プラチナ価格は+37円、0.43％高で3日続伸。10月31日（8711）以来10日ぶり高値圏での一段高。短期上値目標8530円到達後も勢いを維持する形となり、やや垂れてきた21日移動平均線（8582）を上抜け。ゆるやかな上昇軌道に転じた9日移動平均線（8491）も21日線を上抜けるようなら地合い回復へ。次に意識される節目としては最高値（9078）から10月後半安値（8211）の半値戻し（8645）、61.8％戻し（8747）。
※参考：金プラチナ国内価格11/12とチャート
2025年11月12日(水)時点の相場
国内金：22,462 円 11/12(水) ▲100(0.45％)
国内プラチナ：8,595 円 11/12(水) ▲37(0.43％)
NY金：4,116.3 ﾄﾞﾙ 11/11(火) ▼5.7(0.14％)
NYプラチナ：1,598.3 ﾄﾞﾙ 11/11(火) ▼2.2(0.14％)
ドル円：154.14 円 11/11(火) ▼0.02(0.01％)