欧州各国の中央銀行同士の資金決済システムの名称。「Trans-European Automated Real-time Gross srttlement Express Transfer」の略。通貨ユーロ導入後、欧州中央銀行(ECB)とEUの各中央銀行とで作成したTARGETのレベルアップ版がTARGET2。イギリスやスウェーデンなど通貨ユーロに非参加の国も当初はTARGETを利用していたが、2007~2008年にかけて順次以降したTARGET2にはイギリスもスウェーデンも参加せず、実質通貨ユーロ圏の決済システムに。
欧州債務危機の深刻化以降、ギリシャ中銀は国内の市中銀行への資金供給の為にこのシステムを使用して大量の資金を借りた。このことは、欧州の優良国であり債権国であるドイツなどの中央銀行から膨大な借金をしているということ。
もし、ギリシャがユーロを離脱することになれば、ギリシャの新通貨はユーロに対して大幅な下落が予想され、ユーロ建て債務が急膨張して返済不能に陥るものと見られている。債務国と債権国とのバランスが大幅に崩れつつあり、TARGET2問題とも言われる。
債権国も気が気ではない・・・
最終更新:2012年05月30日
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