ドイツのIFO経済研究所が25日発表した9月の企業景況感指数は85.7。市場予想の85.2を上回るも、11ヵ月ぶりの低水準。6カ月平均は88.78となり、7ヵ月ぶりの低水準。
IFO企業景況感指数は、ドイツの公的研究所であるIFO(Information & Forschung)研究所が毎月発表する景況感についての統計で、非常に注目度の高い指標です。 ドイツ国内約7,000社を対象に、今後の景況感について調査・集計を行い、翌月下旬に発表されます。なお、指数は2000年の平均値を100とした季節調整値となります。
2007年のサブプライムショック以降下落し始め、2008年のリーマンショックでさらに急落、その後の世界的金融危機でドイツ経済も大きなダメージを受け、IFO企業景況感指数も大底をつけた形です。 2010年以降V字回復となりますが、2011年6月の114.5をピークに下落へと向かいます。ちょうどギリシャの財政赤字問題が拡大した時期になります。 そして2012年前半にかけて回復しましたが、スペインなどユーロ債務危機の拡大とともに下落傾向が続きました。2012年11月以降は反発傾向が続きました。
最近のIFO企業景況感指数の推移
※括弧内は6カ月移動平均
2023年9月:85.7(88.78)
2023年8月:85.8(90.00)
2023年7月:87.4(90.82)
2023年6月:88.6(91.25)
2023年5月:91.7(91.27)
2023年4月:93.5(90.43)
2023年3月:93.0(89.07)
2023年2月:90.7(87.78)
2023年1月:90.0(87.52)
2022年12月:88.7(87.30)
2022年11月:86.7(87.92)
2022年10月:85.3(88.95)
2022年9月:85.3(90.03)
最終更新日:2023/9/25