米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が27日発表した10月のケース・シラー住宅価格指数は303.86。4ヵ月連続の低下で8ヵ月ぶり低水準。伸び率は前年比+8.64%。市場予想の+8.00%を上回るも、2年ぶりの低水準。
S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、格付け会社でもあるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表する米国の住宅価格の水準を示す指数。調査対象地域の一定期間の住宅売買のデータを集計し、2000年1月を100として指数化。主要10都市及び主要20都市の数値の先々月分が毎月発表されます。米国の個人消費動向に大きな影響を与える注目指標です。
2000年以降、米国の住宅価格は上昇を続け、2006年6月に価格指数は206.38のピークを記録しました。2006年後半以降、徐々にその価格は下落し始めます。いわゆる住宅バブルの崩壊です。2007年後半にはサブプライムローン問題で下落速度を高め、2008年のリーマンショックでさらに急落しました。2009年以降に下げ止まり感は出始めたものの2012年にかけて緩やかに下落、2012年前半でようやく大底をつけたのではないかと見られます。
2012年9月のFOMCでFRBが決定したQE3では、住宅市場の底上げを図る目的も含めて、住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入しました。
最近のケース・シラー住宅価格指数(括弧内は前年同月比)
2022年10月:303.86(+8.64%)
2022年9月:306.25(+10.41%)
2022年8月:310.89(+13.05%)
2022年7月:316.08(+15.98%)
2022年6月:318.62(+18.64%)
2022年5月:317.41(+20.53%)
2022年4月:312.75(+21.30%)
2022年3月:305.83(+21.25%)
2022年2月:296.62(+20.31%)
2022年1月:289.50(+19.00%)
2021年12月:285.44(+18.47%)
2021年11月:282.39(+18.26%)
2021年10月:279.69(+18.47%)
最終更新日:2022/12/27