米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日発表した9月のケース・シラー住宅価格指数は318.59、8ヵ月連続上昇で15ヵ月ぶり高水準。伸び率は前年比+3.92%。市場予想の+3.90%を上回り、9ヵ月ぶりの高水準。
S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、格付け会社でもあるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表する米国の住宅価格の水準を示す指数。調査対象地域の一定期間の住宅売買のデータを集計し、2000年1月を100として指数化。主要10都市及び主要20都市の数値の先々月分が毎月発表されます。米国の個人消費動向に大きな影響を与える注目指標です。
2000年以降、米国の住宅価格は上昇を続け、2006年6月に価格指数は206.38のピークを記録しました。2006年後半以降、徐々にその価格は下落し始めます。いわゆる住宅バブルの崩壊です。2007年後半にはサブプライムローン問題で下落速度を高め、2008年のリーマンショックでさらに急落しました。2009年以降に下げ止まり感は出始めたものの2012年にかけて緩やかに下落、2012年前半でようやく大底をつけたのではないかと見られます。
2012年9月のFOMCでFRBが決定したQE3では、住宅市場の底上げを図る目的も含めて、住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入しました。
最近のケース・シラー住宅価格指数(括弧内は前年同月比)
2023年9月:318.59(+3.92%)
2023年8月:317.84(+2.14%)
2023年7月:316.75(+0.15%)
2023年6月:314.93(-1.19%)
2023年5月:312.00(-1.71%)
2023年4月:307.62(-1.64%)
2023年3月:302.69(-1.02%)
2023年2月:298.19(+0.53%)
2023年1月:297.51(+2.77%)
2022年12月:299.08(+4.78%)
2022年11月:301.94(+6.93%)
2022年10月:304.18(+8.76%)
2022年9月:306.58(+10.53%)
最終更新日:2023/11/28