米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日発表した11月のケース・シラー住宅価格指数は332.59、過去最高の7月から4ヵ月連続の低下。伸び率は前年比+4.33%。市場予想の+4.25%を上回り、2ヵ月ぶり高水準。
S&P/ケース・シラー住宅価格指数は、格付け会社でもあるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表する米国の住宅価格の水準を示す指数。調査対象地域の一定期間の住宅売買のデータを集計し、2000年1月を100として指数化。主要10都市及び主要20都市の数値の先々月分が毎月発表されます。米国の個人消費動向に大きな影響を与える注目指標です。
2000年以降、米国の住宅価格は上昇を続け、2006年6月に価格指数は206.38のピークを記録しました。2006年後半以降、徐々にその価格は下落し始めます。いわゆる住宅バブルの崩壊です。2007年後半にはサブプライムローン問題で下落速度を高め、2008年のリーマンショックでさらに急落しました。2009年以降に下げ止まり感は出始めたものの2012年にかけて緩やかに下落、2012年前半でようやく大底をつけたのではないかと見られます。
2012年9月のFOMCでFRBが決定したQE3では、住宅市場の底上げを図る目的も含めて、住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル購入しました。
最近のケース・シラー住宅価格指数(括弧内は前年同月比)
2024年11月:332.59(+4.33%)
2024年10月:332.98(+4.23%)
2024年9月:333.71(+4.61%)
2024年8月:334.77(+5.21%)
2024年7月:335.84(+5.94%)
2024年6月:335.71(+6.55%)
2024年5月:333.65(+6.90%)
2024年4月:330.17(+7.25%)
2024年3月:325.59(+7.47%)
2024年2月:320.59(+7.45%)
2024年1月:317.68(+6.79%)
2023年12月:317.95(+6.33%)
2023年11月:318.79(+5.58%)
最終更新日:2025/1/28