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雇用統計上振れ、ISM非製造業景況指数下振れ、市場は乱高下
更新日:2024年01月06日(土)
米雇用統計・賃金上昇率(平均時給)前年比 2023年12月予想通りに上振れた雇用統計、しかしISM非製造業景況指数が予想外の下振れ。市場は乱高下の反応で、結果的にはNY金もドル円もほぼ横ばい推移。

雇用統計では主要指標が軒並み堅調を維持。
失業率は3.7%。11月から変わらず横ばい推移、2023年1、4月の3.4%が直近のボトムとなり、8-9-10月の3.8%が1年半ぶり高水準となって上げ渋り。
U6失業率は7.1%。11月の7.0を上回るも1年8ヵ月ぶり高水準となった10月の7.2%には届かず、上げ渋り。
賃金上昇率は前年比+4.10%。市場予想の+3.9%、11月の+4.02%も上回り、6ヵ月ぶりに上昇、で下げ渋り。
3ヵ月平均では+4.08%。6ヵ月連続の低下で2年5ヵ月ぶりの低水準。賃金インフレ鈍化傾向は続くも、長期平均+3.03%からは依然として大幅上方乖離。
雇用者数の伸びは予想を上回るも、過去2ヵ月分は下方改定され、年間平均は前月時点の+23.2万人から+22.5万人に低下。結果、2023年はコロナ禍の2021-2を除くと2014年(+25.0)、2015年(+22.6)に続いて実質過去3番めの高水準。ほぼ平年並みに戻ってきた状態。
長期失業者の割合は19.7%。11月から0.3%上昇、23年2月の17.5%でコロナ後のボトム、8月に20.6%まで上昇して失速、10月以降は19%台で上げ渋り。

予想外に低調となった12月のISM非製造業景況指数は50.8。節目50超の拡大基調は維持したものの、11月の52.7、市場予想の52.5を下回り、7ヵ月ぶりの低水準で2023年では2番めの低水準。
とりわけ雇用指数がネガティブ・サプライズ。11月の50.7から12月は43.3へと急低下。コロナ後最低となり、3年5ヵ月ぶりの低水準。
2023年12月の雇用は、全米のハードデータ上は好結果、7割を占める非製造業のソフトデータでは急速に悪化。
11月の求人件数急減の流れを継承するのは後者、今後の急速な悪化を示唆している可能性か、もしくは単に一時的な下振れか。

NY金・日足チャート 2023/11/30 - 1/55日のNY金はわずかに-0.2ドル、0.01%の小反落。雇用統計への警戒感もあり、時間外は米10年債利回り上昇とドル高の流れがゆるやかに進行、これに伴い2050ドル台半ばから2040ドル台半ばへと軟調推移、NY市場では乱高下。雇用統計の好結果を受けて急加速すると2030ドルまで急落も、金利急騰とドル高急進の流れが巻き戻されるに連れ、2050ドル台へと巻き戻し。その後発表された12月のISM非製造業景況指数が予想外に低調となったことを受けて今度は巻き戻しの流れが急加速し、2070ドル台まで急騰。しかし、これも長続きはせず巻き戻しの展開となってNY引けにかけては2050ドル近辺へと収束。
結果的に2040ドルの下値サポート割れでは底堅く切り返し、2070ドル近辺がレジスタンスとなる形で失速して十字線を形成。2040ドルから2070ドルの上限候補までの保ち合いレンジを維持して次週、CPI待ちへ。
週間ベースでは-22.0ドル、1.06%安で4週ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2023/11/30 - 1/5NYプラチナは+5.5ドル、0.57%高となって5日ぶりの反発。時間外は960ドル台後半から960ドル近辺へと軟調推移、NY朝の雇用統計後には金に追随する形で小幅に急落も950ドル台前半まで。12月20日(953.5)以来、半月ぶり安値をつけながら、950ドルの節目手前で下げ渋ると巻き戻しの流れでは970ドル台へと急反発。ISM非製造業景況指数下振れ後には一時980ドル超え、NY午後も970ドル台を維持。
結果的に十字線気味ながらも950ドルの節目を維持し、200日移動平均線(963.6)や20日移動平均線(966.0)にもサポートされる形で下げ止まりへの可能性も残して下落局面一服。引き続き950ドルの節目割れなら920ドル近辺までが次の下値目安に、990ドル近辺が目先のレジスタンス候補。
週間ベースでは-37.4ドル、3.71%安で4週ぶりの反落。

ドル円・日足チャート 2023/12/1 - 1/5ドル円はわずか2銭のドル高円安、0.01%高で4日続伸。東京朝の144円半ばからゆるやかに堅調推移。米10年債利回り上昇に連れ、東京市場終了後には145円30銭台まで上昇し、145円台を維持して欧州・NY時間へ。雇用統計の上ブレを受けての急騰局面では145円90銭台まで上昇も、米10年債利回り急騰からの巻き戻しの流れに連れて元の水準へ。ISM非製造業景況指数が下振れると今度は10年債利回り急低下とともに144円割れへと急落。ただし143円80銭台の安値で下げ渋るとNY午後には144円80銭台まで反発。
結果的に短期上値目標144円台到達後には、11月高値(151.91)から12月安値(140.26)までの38.2%戻し(144.71)近辺をベースに半値戻し(146.09)目前まで急騰して失速、上ヒゲ十字線を形成して反発局面一服の様相に。引き続き20-200日線、23.6%戻し(143.01)近辺がサポート候補。
週間ベースでは+3.61円、2.56%の反発。2022年6月6日からの週(+3.54円、2.71%)以来、1年7ヵ月ぶりの急騰。52週移動平均線(140.85)にサポートされての大幅反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/5終値とチャート

2024年01月06日(土)時点の相場
国内金:10,398 円 1/5(金) ▲32(0.31%)
国内プラチナ:4,815 円 1/5(金) ▼46(0.95%)
NY金:2,049.8 ドル 1/5(金) ▼0.2(0.01%)
NYプラチナ:971.8 ドル 1/5(金) ▲5.5(0.57%)
ドル円:144.63 円 1/5(金) ▲0.02(0.01%)
→1/5(金)のその他主要マーケット指標

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→ADP雇用は下げ渋り、失業保険申請件数は上げ渋り 01/05(金)
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