2024年10月分発表時点で年間平均は+17.0万人。前月時点での+20.0万人から減少。2011年から2019年までの平均+19.4万人を下回り、2019年の+16.6万人を少し上回る水準。 2010年から2014年5月分までの時点で、世界金融危機に陥った2008-2009年の2年間で失った860万人超の雇用を回復、2015年以降の伸びはやや鈍化傾向。
米国では、金融危機となった2008年と2009年の2年間で合計866万人もの雇用が失われ、その後2010年から2013年までの4年間をかけて、770万人の雇用が回復。数字上は2013年末で90%の回復状況、5年めとなる2014年中にようやく100%に達する見込みです。
年間ベースでは2011年の時点で200万人を超え、金融危機前の2006年とほぼ同等の水準に戻り、その後も微増が続きます。ピークとなった2005年の年間250万人増にはまだ及ばないものの、順調な回復傾向が続いているように見えます。
これを1ヶ月あたりの数値に換算すると、2013年には+19.4万人。2005年の平均値+20.9万人との間には、+20万人ちょうどの節目が抵抗線として存在する状態となっています。
2013年末からの寒波の影響もあり、2014年は3月までの数値で+17.8万人とやや物足りない状況となっており、ピーク時の2005年の水準に戻る為には、平均月間ベースで+22万人程度が必要となります。
20万人を割れるとネガティブ、23万人超ならポジティブ、という状態がしばらく続きそうです。
NFP増減数の年間合計 ※括弧内は年間平均
2024年:+170.1(+17.0)
2023年:+301.3(+25.1)
2022年:+452.8(+37.7)
2021年:+724.5(+60.4)
2020年:-927.4(-77.3)
2019年:+198.8(+16.6)
2018年:+228.3(+19.0)
2017年:+211.1(+17.6)
2016年:+232.7(+19.4)
2015年:+271.7(+22.6)
2014年:+299.9(+25.0)
2013年:+229.3(+19.1)
2012年:+217.2(+18.1)
2011年:+206.6(+17.2)
2010年:+102.9(+8.6)
2009年:-504.1(-42.0)
2008年:-354.8(-29.6)
2007年:+114.5(+9.5)
2006年:+209.1(+17.4)
2005年:+252.7(+21.1)
2004年:+203.9(+17.0)
最終更新日:2024/11/1