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★金プラチナ短期相場観★

NY金2000ドル新時代、最長期間更新で50日到達
更新日:2024年02月27日(火)
NY金・月足一目均衡表 2024年2月NY金が初めて2000ドルの大台を超えたのは2020年7月31日、高値で2005.4ドルまで上昇。
終値で初めて2000ドルの大台を超えたのは2020年8月4日の2021.0ドル。
これ以降、散発的に2000ドルを超えることはあったものの、一定期間以上2000ドル台を維持したのは数えるほど。

1回めは、2020年8月4日から10日までの5日間、
2回めは2023年4月3日から20日までの13日。
3回めは2023年5月2日から15日までの10日、
4回めは2023年11月24日から12月8日までの11日。
そして5回め、
2023年12月14日から2024年2月26日まで、NY金の2000ドル超連続最長日数は50日に到達。
ちなみに90日移動平均線も2月7日に2000ドルの大台に乗せると26日まで、13日連続の2000ドル超。

高水準での安定推移が続く宝飾品需要に近年、高止まりの中央銀行需要、さらに地政学リスクに伴う急変動が落ち着きながらも比較的好調を維持する投資需要などにも下支えされ、NY金相場は2000ドル超が常態化の様相となる新時代を迎えつつあるようにも見えます。

NY金・日足チャート 2024/1/22 - 2/2626日のNY金は先週末から-10.5ドル、0.51%の反落。2040ドル台前半での小幅揉み合い推移となったアジア時間から、ロンドン序盤には2040ドル台後半へと小幅に上昇したのがこの日の高値。NY朝にかけての2040ドル台前半での小康状態を経て、米10年債利回り上昇を受けての軟調推移でNY午後には一時2030ドル台半ばまで下落。ただしNY引け後には2040ドル台回復へと下げ渋り。2040ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2060ドル台辺りに対しては先週末の2050ドル台前半までで力尽きてしまった格好となり、2050ドルが目先の抵抗水準に。あらためてこれを突破できれば2070ドル付近までを目標に上値再トライへも。下方向には引き続き2030ドルがサポート、これを維持できない場合には2000ドルの大台ライン近辺まで下値切り下げへ。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/22 - 2/26NYプラチナは-28.5ドル、3.13%の大幅安で3日ぶりの反落。2月13日(878.9)以来、2週間ぶりの安値。週明け時間外序盤に900ドル台半ばから前半へと小幅に水準を切り下げ、900ドルの大台を維持して下げ渋る状態はロンドン序盤に崩れて急落の展開へ。大台を割れると一段安、NY朝には890ドルを割り込んでNY午後には880ドルまで下落し、NY引け後には880ドル台半ばまで小反発。20日移動平均線(904.6)との攻防に敗れての急反落となり、880ドル台の節目を割り込みながらも下げ渋るそぶりも。少なくとも880ドル台後半から890ドル台へと反発の兆しとならない限りは軟調局面が続く可能性が高まる状態に。今年安値(873.3)を下回ると11月安値(843.1)トライ、当面の下値目標は830ドル台まで。反発方向へは910ドルの節目を超えると一段高トライへ、970ドル近辺までを目指す流れにも。

ドル円・日足チャート 2024/1/23 - 2/26ドル円は17銭のドル高円安、0.11%高で4日続伸。今年高値となった2月13日(150.80)以来、2週間ぶりのドル高円安水準。東京朝に150円50銭台から30銭近辺まで下落したのが安値となり、午後から欧州時間序盤にかけては150円半ばまでのレンジで保ち合い、欧州・NY時間にかけては米10年債利回り上昇にも連れてゆるやかに堅調推移。NY午後には今年最高値に迫る150円80銭台まで上昇して一服。これを突破するにはタイミングときっかけ、その材料や勢いなども必要か。150円90銭超へと抜け出せば151円台後半の昨年高値圏トライへ。しかし、これを突破できない状態が続き、徐々に反落警戒感も高まる状況に。149円90銭の節目割れなら148円台半ばまでが短期調整目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/26終値とチャート

27日の国内金価格は+8円、0.07%高で7日続伸。連日の今年高値更新となり、過去最高値の12月4日(10819)以来2ヵ月半ぶり高値圏での堅調推移。7日続伸は今年最長で2022年10月以来、1年4ヵ月ぶり。過熱感低下とともに上値を切り上げる逆行状態が続いて10690円台の節目上抜けに伴う短期上値目標10770円程度にもほぼほぼ到達。多少の行き過ぎの可能性とともに反落警戒感も高まる状況に。12月安値(10115)からここまで(10760)の23.6%戻し(10608)、10600円近辺までの急反落も想定可能か。

プラチナ価格は-86円、1.83%の反落で2月14日(4598)以来、2週間ぶりの安値。収束状態の9-21-90日移動平均線(4675-4698)を挟んでの上下動が続きながら、上値も下値も切り下げる形となって4640円台の節目割れ。短期的には一段安へと向かう可能性は高まり、12月安値圏4550円台までが短期下値目安に。上下動を繰り返すなかでの一時的な下ブレに過ぎない場合、切り返して4720円超へと抜け出すようなら上値トライ再開へ。4820円付近までが上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格2/27とチャート

2024年02月27日(火)時点の相場
国内金:10,760 円 2/27(火) ▲8(0.07%)
国内プラチナ:4,625 円 2/27(火) ▼86(1.83%)
NY金:2,038.9 ドル 2/26(月) ▼10.5(0.51%)
NYプラチナ:881.1 ドル 2/26(月) ▼28.5(3.13%)
ドル円:150.71 円 2/26(月) ▲0.17(0.11%)
→2/26(月)のその他主要マーケット指標

←米主要地区連銀製造業・サービス業の賃金指数も下げ渋り 02/28(水)
→ドル円はトリプルトップ、国内金にはダブルトップ警戒感 02/26(月)
→ドイツIFO景況感、悲観見通し緩和でサービス業はマイナス縮小 02/24(土)
→ユーロ圏ではサービス業が回復、2月総合PMIの米欧格差は縮小 02/23(金)

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